(七里御浜の海岸)
熊野古道を歩く予定でした。
ところが、金曜日のテニスで右足ふくらはぎの肉離れを起こして、普通に歩くことができなくなりました。
何とか車の運転ができそうなので、旅館はキャンセルせず日曜日に行ってきました。
左足でブレーキを操作しましたが、難しいものですね。
8月14日土曜日の午後、農作業の疲れでダウンしてテレビを見ていました。
「厳選いい宿」という番組です。
全国数箇所の宿を紹介して、特別サービス・料金で泊まれるという企画です。
日光や伊豆などが紹介されますが、遠いし高級なので眺めているだけです。
最後の方で近畿地方のいい宿が紹介されます。
三重県熊野古道近くの「熊野倶楽部」という滞在型宿泊施設です。
コテージのように離れに部屋があって、露天風呂が付いています。
食事もめっちゃ美味しそう!
宿泊料は、離れではなく露天風呂がない部屋なら、どうにか行ける料金です。
番組の特典として、語り部さんが案内してくれる熊野古道の散策に昼食+温泉などが付いています。
すぐにパソコンを開くと、夏休みの最後の日曜日からの宿泊が1部屋だけ空いていました。
ラッキーとプチっとクリックです。
熊野古道は歩いてみたいと思っていました。
自分だけではなかなか行こうという気持ちにはなれません。
今回のような企画ものなら参加できそうです。
歩くのは松本峠で、上から見下ろす七里御浜を写真に撮りたいです。
汗だくになって歩いた後に入る温泉も気持ち良さそう~!
「最後の夏休み」として楽しみにしていたのですが・・・
歩いて観光ができないので、どこにも寄らずに宿に直行するつもりです。
車には、一定の速度を保つ「クルーズコントロールシステム」が付いています。
高速道路で使うと、アクセルを踏まなくても済みます。
走行距離は多くなりますが、伊勢周りで行くことにします。
朝、10時半に出て、西名阪道~名阪国道~伊勢自動車道~紀勢自動車道~42号線にルートです。
伊勢自動車道も無料化社会実験中と聞いていましたが、亀山と津までの間は有料でした。
国道からは慎重に走ります。
左ブレーキに慣れていないので、ブレーキングがワンテンポずれます。
車間距離を十分にとって、安全走行です。
尾鷲近くまで来ると、海岸の景色が素晴らしいです。
足を引きづりながら写真を撮ります^^@
海岸線にくると、孫太郎キャンプ場の看板があります。
四半世紀前のキャンプブームの時、一番泊まってみたいオートキャンプ場でした。
早くから予約がいっぱいで、取れないキャンプ場でもありました。
チョコッと寄ってみます。
夏休みの最後だからでしょうか、ブームが去ったのでしょうか?
テントの数が少なく閑散としていました。
キャンプ場の海岸
整備が行き届いていますが・・・
途中、世界遺産の「七里御浜海岸」を通ります。
松本峠から観た写真が撮りたかったのですが、無理なので道路際から撮りました。
海岸線がどこまでも続きそうです。
青い海と白い波が綺麗です。
4時に宿に到着です。
駐車場に車を停め、マイクロバスで移動です。
建物は黒を基調としていて落ち着きがあります。
大きな建物はなく、受付棟、食事、風呂などの建物が広大な敷地の中に点在しています。
山側の反対の熊野灘の景色
足の悪いのを気遣って、車椅子を持ってきてくれました。
トボトボ歩きですが、歩けるので丁重にお断りをします。
宿泊の建物とは高低差がありますが、エレベータがあるので水平移動です。
スタンダードな部屋ですが、ゆったりしたスペースです。
1年前にオープンしたところなので綺麗です。
掃除が行き届いていて、ちり一つありません。
温泉も少し離れています。
車を用意してくれて、楽々移動できました。
入口で海水浴帰りの兄弟が笑顔で話しかけてくれました。
子供って、ほんと可愛い~♪
風呂上がりには、牛乳がサービスされます。
あっしは珍しい「りんご牛乳」を飲みました。
う~ん、普通の牛乳の方にすれば良かったかな。
食事は、やはり別棟の「穀雨」で頂きます。
出される料理は絶品です。
テレビ番組で「和とイタリアンの融合」と紹介されていました。
味付けがアッサリしているのに、旨味があります。
盛り付けを見ただけでも、料理への心遣いが感じられます。
質・量とも大満足です。
朝食の席は、景色が見える外向きです。
陽射しが眩しいのでブラインドを下ろしていたら、別の席に案内してくれました。
和と洋を選べます。
普段と同じように、あっしが和、家人が洋を頼みます。
和がさんま、洋がオムレツがメインです。
朝から贅沢な食事です。
部屋からの景色
熊野倶楽部は、「厳選いい宿」に選ばれるだけのことはあります。
部屋が清潔で、食事が美味しいだけではありません。
全ての従業員の客への接し方が、素晴らしいのです。
ここのコンセプトは、「色んな体験をして一日を有意義に過ごすことですか?」と聞きます。
『う~ん? 何もないことがコンセプトでしょうか(笑)』との答えでした。
二日間、気持ち良く過ごせました。
「ありがとうございました」と素直に言える宿でした。
翌朝の景色 雨雲から雨が・・・
帰りは、一番距離の短い北山村を通る169号線で帰ることにします。
先週、バイクで走った道です。
叩き付けるような雨ですが、今日は車なので平気です。
平日で交通量が少ないので、自分のペースでゆっくり走れます。
11時半に出発して4時に帰りました。
足の痛いのを押して行って良かったです。
涼しくなったら、行けなかった熊野古道を歩いてみたいです。