職場に回ってきたチラシに「適量と適宜の違い」が書かれてありました。
料理のレシピに、「適量」や「適宜」という言葉がよく使われます。
似たような言葉ですが、実は意味合いが少し異なります。
「適量」とは、ちょうど良い量を必ず入れること。
「適宜」とは、必要があれば入れることです。
たとえば、塩やコショウが「適量」とあれば、それらを必ず使って調理しますが、そこに適切な量を加減していれることを示します。
「適宜」とあれば、そのとき味が十分だと感じられたら入れなくてもいいし、足らないと感じれば入れてもいいことになります。
こんなことは、家庭の主婦なら当たり前のことかもしれませんね。
あっしは、最近まで料理本など見たこともないので、言葉の違いを感心して読みました。
最近、ほんのちょっと料理に興味があるから目に留まったのでしょう。
この記事を読んで、若かりし頃を少し思い出しました。
先輩から仕事が回ってきて、「適当に処理しておいてくれ」と言われたんです。
言われたあっしは、「適当」というのなら、いい加減でもかまわないだろうと判断したのです。
後で、エライどやされました。
「適当」とは、その時の状況に応じて、キチンと分析・判断をして一番相応しい処理をすることだったのです。
もう一つは、仕事が回ってきてチラッと見ると、凄いボリュームがあるみたい。
「これを処理にはエライ時間が掛かりそうですよ」と聞くと、先輩が紙に「十分」と書いて先に帰った。
10分で出来るのかと仕事にかかると、複雑な内容だった。
終電車まで残業となり、翌朝抗議したら、「せやから、じゅうぶん かかるって紙に書いたやろ!」だって。
怒る気にもならず・・・参りました。
日本語は、ほんまに難しいですね。