ずっーと以前から、「車で寝ながら自由な旅がしたい」と思っていました。
スバル・サンバートラックを買った時も、そのための車の改造が念頭にありました。
スーパーチャージャーのエンジンや四輪駆動仕様も、そのためのものでした。
自転車やバイクを乗せることはあっても、残念ながら一度も旅をせずまま手放しました。
ホンダのN-boxは両親の移動用として買いましたが、この時もいつかは車で旅をすることも頭をよぎりました。
車内で寝ることを優先すれば、シートアレンジでフラットな座面を作れるN-boxプラスが最適です。
しかし、高齢者が楽に乗り降りすることや車椅子を積むことを考えると、必然的にN-boxになりました。
後部座席を畳めば寝るくらいのスペースはあるだろうと考えていましたが、実際に寝てみると寸法が足りません。
ネットで調べてみると、車のルーフに折りたたみのテントを取り付ける方法があります。
キャンピングカーフェアでは、当時、軽トラの荷台に乗せるキャンピングシェルに興味がいっていました。
ルーフテントは数社から販売されており、京都府に現物がある販売店を見つけたので、行ってきました。
軽バンに付けられたルーフテントは、ガッチリとして耐久性はありそう。
天井高も、スペースも十分。
何とかギリギリ買える値段かな・・・と。
担当者と話をすると取付予定の車種を聞かれ、N-boxと言うと「難しい!」との答え。
その理由を詳しく説明してくれた。
(1)ルーフテントの重量は60kgあり、就寝する人の体重を加えると相当な重さ。
(2)それを支えるには最低3本のキャリアバーが必要。
(3)N-boxは軽バンと違い決まった位置に2本しか取り付けできない。
(4)その2本の間隔は狭いため、2m以上もある本体を安定よく取り付けできない。
走行時や人が乗り込んだ時には、本体の一部に大きな力が加わり破損する可能性がある。
(5)追加のキャリアバーは車の天井で支えるものはあるが、2本のキャリアバーの間に付ける形になるので走行中の強度アップには効果がない。
(6)N-boxはルーフの長さが短いので、テールゲートを開けるように設置すると、ルーフテントを前方にずらすことになりバランスがさらに悪化する。
実際のN-boxでキャリアバーとルーフテントの位置を確認すると、設置は諦めるしかなさそう。
旅をする時だけルーフテントを取り付けるつもりでしたが、設置には3~4人いるし、外したルーフテントは嵩張るので保管場所に困りそう。
背の高いN-boxに70キロを超える物が載ると、カーブの運転や強風時の安定が悪くなり、年中積んだままだとストレスがたまりそう。
ネットで見ると、取り付けされている方もいるのだが・・・
「年に何回使うかな?」と考えたら、キャビンの中で寝られるようにするのが良さそう。
商用バンは室内長に余裕がありますね
現物を見ないで注文しなくて良かったです。
販売店の担当者は売らんかな主義ではなく、信念を持って販売する方でラッキーでした。
とても感謝しており、上手く就寝スペースが確保できたら報告に行くつもりです。