大阪音楽大学短期大学部の「卒業演奏会(第一夜)」へ行ってきました。
今年は家の都合で聴きに行くのは無理だと諦めていましたが、息子が休みだったので行くことができました。
ここ数年は、年度末に開催される音大の演奏会が楽しみの一つでした。
特に、ジャズコンサートとポピュラーコンサート、それに卒業演奏会です。
卒業演奏会は、その年の卒業生から選ばれた、優秀な学生が演奏を披露する場です。
今年は短期大学校の11コース150名ほどの中から22名が選ばれました。
第一夜は、オルガンコース3名、ミュージカルコース2名。ジャズコース1名、ポピュラーコース5名の計11名です。
学内にある立派な「ザ・カレッジ・オペラハウス」で18時に開演です。
休みの日なので、4時過ぎに家を出ます。
生憎の雨でしたが、楽しみの場へ行くので苦になりません。
トップの電子オルガンコースの演奏は、今年も感動しました。
1台の電子オルガンから、フルオーケストラかと思うほどの壮大で迫力ある音楽が流れてきます。
演奏もさることながら、事前の音作りが大変なのだろうと想像します。
ジャズの演奏曲でもビッグバンドが目の前で演奏しているみたいに感じます。
トランペットやサックスのソロパートが盛り込まれていますが、生の楽器の音そのものでした。
ミュージカルコースは、よくわかりませんでした。
普段聴かないからでしょうか、あっしには感受性がないようです。
ジャスコースからはアルトサックス奏者が選ばれています。
素晴らしい音色が会場一杯に満たされます。
3曲の演奏がありましたが、もっともっと聴きたいと思いました。
彼をサポートしている3名の演奏が引き立てていたのかもしれません。
とても印象に残ったので紹介することにします。
ドラムの白倉千春さんは2年前の卒業演奏会で選ばれた方で、良く覚えています。
その時の感想を読むとべた褒めですが、プロになってさらに磨きがかかっています。
ピアノの奥村美里さんはライブハウスなどで活躍するプロミュージシャンです。
また聴きたいと思ってネットで検索すると、なんと驚くほどの知的美人でした。
ベースの波戸就明さんは卒業後にニューヨークへ留学し、帰国後ライブで活躍されています。
ピアノトリオでのCDも発売されているので、聴いてみたいです。
ポピュラーコースは、ボーカル4名とピアノが1名です。
2番目に歌われた男性の声と歌い方がとても素敵でした。
自宅では女性ボーカルを聴くことが多いのですが、彼の歌にはグッと来るものがありました。
音楽がなくても生きていけますが、音楽と接することで豊かに生きられると思うのです。
皆さんにも歌や演奏に感動し、涙するような経験をして欲しいものです。
テレビの音楽番組は、人気優先で作られています。
もっと、本格的に歌を勉強した歌唱力のある人が出演して欲しいものです。
ジャズやクラシックを紹介する番組はあまりに少なすぎます。
こんな状態では、日本の音楽は良くならないと思うのです。
音楽を聴く我々が、本物を知ることが大事な気がします。
音大の卒業生の皆さん、関係者のみなさん、ありがとうございました。
今年も素晴らしいコンサートを聴かせていただきました。
すべての卒業生の方が音楽関係に就職されるわけではないでしょう。
そんな方も音楽とともにずっと過ごしてほしいです。