元湯「夏油」にチェックイン(15:00)して1時間ほど経ったころ
突然、大きなチャイムが鳴り、その後 館内放送が流れた。
放送が、はっきりした声で びっくりした。
内容は
「4時~5時は露天風呂「真湯」と「女(目)の湯」の二つは
女性専用入浴時間になります。男性の方は他のお風呂をご利用ください。
ご協力 よろしくお願いいたします」
この放送は、滑舌が大変よくて2回も続けてあった。
大変よく響く声で、夏油の各館に行き渡った。
到着後すぐに「真湯」・「女(目)の湯」の露天に行っていた夫は
すでに湯上りで一服していた。
この放送を聴いて、私に2つの湯へ行く道を教えてくれた。
早速 夏油温泉の初・露天風呂に出かけた。
「真湯」「女(目)の湯」へ行く途中、長い石段を下っていると・・
慌てて??タオル片手に2つの露天風呂から引き揚げる男性客たちとすれ違った。
あの響き通った館内放送の効力は抜群!?
「真湯」に行くと すでに3人の女性たちがワイワイと入浴を楽しんでいた。
この3人組の迫力とあの館内放送の効力で、
先ほどの男性客は 露天風呂を追われたのだろう~
「真湯」「女(目)の湯」の場所は 夏油川の真傍で景観が非常にいい。
その景色に見とれてしまい なかなか湯に入らず・・あたりの河原を散策していた私。
「真湯」の浴槽から女性の一人が「早く入りよ~いい湯だよ」と声を掛けてくださった。
私も「真湯」「女の湯」をご一緒に体験した。
彼女らは仲良し3人組で
元湯「夏油」の「駒形館」に泊まっているという。
彼女らから 次なる情報をGETした。
「夕方5時~6時には「大湯」「疝気の湯」の2つの露天風呂も女性専用時間になる」
それで 一度 宿泊棟の「駒形館」に戻り 小休止して
また 今度は5時からの「大湯」「疝気の湯」に繰り出すという。
なるほど・・
たて続けに女性時間帯があり、4つの露天風呂の梯子ができることになる。
私もこの女性3人組の勢いに乗って?4つの夏油の露天風呂を制覇?するぞ!!
そう思っていたら、
私の後 一人で入ってきた山登りが趣味の女性と意気投合し 話に花が咲き
「真湯」に続いて川向こうの「女(目)の湯」でも すっかり長湯をしてしまった。
気が付けば「真湯」「女の湯」の女性専用時間帯もあと10分で終了の時間。
そろそろ、上がって着替えようか~!!
と川向うの「真湯」を目指すと・・
なんとまだ女性専用時間の5時になってないのに・・
男性入浴客の一人が、長い石段をタオル片手に「真湯」のほうへ降りてくる・・
「え~早い。あと10分もあるのに・・・なんでよ!!」
と慌てて・・川の木橋を渡り、「真湯」の脱衣所に戻った。
私は 浴衣を着ていたが、もう一人の山登りが趣味の彼女は
バスタオル一枚だけだったので、この無神経な男性によほど頭に来たのか!!
「真湯」の脱衣所に浴衣や着替え一式をとりに行き、手早に浴衣に着替えてから
「真湯」を立ち去るときに、すれ違いざまに、この男性に
「あと10分もあるのに なんで時間が守れないのでしょうね。
オチオチ入っておれないじゃないですか!!」と捨て台詞を投げかけた。
やる~!! 言われた男性は「少しだけ気まずそうに」頭を下げて通り過ぎた。
これくらいのことは言わないと
元湯「夏油」の露天風呂に女性が少人数(一人とか)入るのは難しいのか??
と チラっと思った日。
そのあと、我々二人は、今度は
もう二つの「大湯」「疝気の湯」(女性専用時間・5時~6時)を目指し
一度、夏油温泉街(元湯「夏油」の各館・各棟の間の公式道のこと)に戻り
別の長い石階段を降りた。
「大湯」に着くと・・
先ほど「真湯」で盛り上がっていた3人組(「駒形館」に泊してる)が
すでにいて、こちらでもワイワイと大変 賑やか!!
ここ「大湯」では、「何秒間 我慢してこの湯に入れるか!!」を競いあっていた。
そんなこと競うほど熱いのか!?と思いきや・・
確かに熱い・・ここは 熱い~
彼女らのリーダーは、
「私は20秒間 この熱湯に耐えられた」と得意そう!!
私も 挑戦してみたが・・熱い~
すぐに湯から飛び出し、再び、三度 挑戦
だんだん わずかずつだが・・長く湯に浸かれるようになるが・・
20秒も入っていいるのは 長~い
私と一緒に行動していた山登りの趣味の女性も この「大湯」の熱さにくたびれた。
すると また3人組が嬉しい情報をくれた。
「向こうに疝気の湯がある。そっちと交互に入るといいよ~」と
それで、近くに見えている「疝気の湯」に入ってみたら・
温めでここは、非常にいい~・・
もうあの熱さの「大湯」には二度と戻りたくない。
この「疝気の湯」では、まったり~湯タイムが流れた~・・
「大湯」「疝気の湯」の女性専用時間の終了は6時
さすがに6時になると夕食時間だし慌てて来る男性はいない!!と思いきや・・
やはり「6時きっちりに?現れる人が二人・・」
夕食前に一風呂入って 美味しいビールを~というつもりか??
それなら「本館」の「白猿の湯」や「駒形館」の「小天狗の湯」などの
内湯に入ればいいのに~と やはり思ってしまう。
露天風呂4つは 一日の大半が男性専用時間帯(正確には混浴時間)なのだから
「何も女性専用の終わる10分前や、終了直後に現れる必要はない」と思うが・・
全く 気がしれない!!
私と一緒にこの日 元湯「夏油」の4つの露天風呂を梯子した登山が趣味の女性
「なんでこんなに露天に行く石段が長いんだ~」と愚痴ることしきり・・
「あんたは 登山が趣味で 坂道や下り坂は慣れているのと違うの?」と
言いたくなったが・・
浴衣の裾を両手でたくし上げて「大湯」「疝気の湯」からの石段を上る彼女の姿
も結構 面白かった~
「湯めぐりでこんなに坂道を歩くのは 心外」と言いたそう!!