2月1日~28日の間は、小野市立図書館で「リサイクルブックフェア」を開催中
図書館入り口のロビーで行われている「リサイクルブックフェア」
気に入った本を何冊も持って帰られる!
素晴らしい企画だ!
我が家は2月のこの期間中、5回も足を運び、さまざまな本をgetしてご機嫌!!
今、読んでいるのが
「パパの国 日本 父親の国トルコ」の本。
題名が面白くて選んだ本だが、東西の文化・文明の違い、共通点など面白く読める!!
読み終わる頃には、
「日本はパパの国」で「トルコは父親の国」の妙な題名も納得した。
何よりも家族との時間を大事にし、家族の繋がりが強く、家での父親の存在がしっかりしているトルコ。「人生の幸せの中心に家族があるというトルコ」
かたや、日本は
家族の為に一生懸命働き「より豊かな生活」を追い求めて結果バラバラに食事をしたり、家族の絆が痩せ細ってしまい父親は「パパ」と呼ばれ?本当なら一番大事にされないといけないのに、なぜか?存在感が薄く・・
勿論、日本でも、父親の存在は、確固たる家もいっぱいある。
次に読む本は
もう一つの懐かしい味に出会った。
「通夜」の日。
ついに母のご遺体が自宅からの出棺する時間になった。
「自宅出棺」16時~
妹と私はそれぞれ母の位牌と遺影写真を持ち、ご遺体になった母と一緒に霊柩車に乗り、葬儀場に向かった。
霊柩車は、母が幼少期~青年期~中年期に活躍の場所にしていた海沿いの地域を巡り、葬儀場へ行ってくれた。
周布→長浜→熱田→浜田と、それぞれの地で活躍していた母の姿を思い出し、妹と思い出話をしながら車は進み
その間、左側にはずっと海が見えていた。そしてこれまた海沿いの葬儀場にやっと到着した。
我々が到着すると、自宅出棺後まっすぐ葬儀場へ行った他の親族達は、遺族控え室で待っていた。
到着した母の遺体は、今夜の通夜が始まる直前まで、遺族控え室で我々と一緒に待機することになった。
16時半~19時「通夜」までの約2時間半。
この間、遺族はずっと控え室で待機タイムとなる。
この間は、ちょっとした遺族の親睦お茶タイムとなる。
事前に妹と買っておいたお茶菓子を並べ、コーヒータイムへ~
と、今回、この茶菓子に加えて
親戚のおばさんの一人が「2時間半の待ち時間は、ちょっと長くて小腹が空くだろう」と
「塩むすび+お煮しめ」を作って持参して下さった。
これが、大変に美味しくて、皆、吃驚した。
中でも「ゼンマイ・煮しめ」と「干し大根・煮しめ」は絶品で、懐かしい郷里の味だった。
小さい頃、祖母が作っていたお煮しめの味なのだ!!
「塩むすび」もお米そのものが、めちゃくちゃ旨い!!
更に、自家製お漬け物(大根)がいい感じに仕上がっていて、めっちゃ旨い!!
自家製「奈良付け」も絶品で、2つの漬け物の存在が、ご飯のお供に最適!!
皆で美味しく頂きながら、
いつしか「ゼンマイ・煮しめ」「干し大根・煮しめ」の美味しい作り方を教わる
「美味しいお煮しめの作り方レクチャータイム」となった。
母のご遺体の前で、親戚のおばさん、おじさんたちと「心のこもった手作り田舎料理」に舌鼓を打ち、
ワイワイ和やかに談笑できた「通夜待ち時間」になった。
これも、生前の母が繋いでくれた親戚との人間関係のお陰です。
母に、感謝します。
母にも食べさせたかったおばさん手作りての「お煮しめ・塩結び・漬け物」
あまりに天気が良かったので、母の使っていた布団一式を外の物干しで乾かしていたら~
昼前に、何やら賑やかな音楽をかけながら、白い軽自動車が堤防からやってきた。
「~♪~可愛い 可愛い 魚屋さん~♪~」
そうだ!!すっかり忘れていたが、今日は日曜日だ!!
日曜日になると必ず来る「お魚の移動販売車・浜田港」が、今日もやって来たのだ。
今回も出会えた!お魚の移動販売車「浜田港」
賑やかな音楽に、2階から妹夫婦も慌てて、揃って外に出てきた。
(二人とも昨日の葬儀が終わり、初めてゆっくり休憩していた日で、今日が日曜日と言うことさえ忘れていた様だ)
(販売車の中)
亡くなった母は、移動販売車の一番のお得意さんだった。
元気な時には(脳梗塞になる一昨年までは)お魚屋さん「浜田港」の車の音楽が鳴ると、いつも最初に家から出て来たのが母だった。
母は、家の裏がすぐに日本海という「熱田」に生まれた。
「♪~我は海の子 白波の 騒ぐ磯部の~松原に~♪」の歌の如く、海辺の岩場を走り回って育った。そのため海の景色が、大好きだった母。
もちろん海産物も大好き!!
妹夫婦が「母の葬儀でバタバタしていて、今日が日曜日というのを忘れていた」と移動販売車のご主人と話していったら、
長らく移動販売車のお得意さん一号だった「お母様の仏前にどうぞ」と「鯖(さば)寿司」を1本下さった。
仏前に供えられた「鯖(さば)寿司」
それが、夕食では、このように切られて、皆で頂いた。
旨い!!やはり浜田と言えば「丸ごと一匹の姿寿司・鯖(さば)寿司だよ!!」
祖母も、自分で鯖寿司を一から作っていたね。
丸ごと一匹の姿寿司タイプの鯖寿司だったなあ~
久々に食べる「一本丸ごと姿寿司タイプの鯖寿司」
旨い!!脂が乗ってGood!
母の通夜・葬儀が無事に終わり(天気も冷え込まず、雪にもならず)心からほっとした日。
親戚をはじめ、近所の方、地域の多くの方々が母を見送って下さり、感謝、感謝だった。
今回の母の仏事で、一番印象に残ったのは、
「通夜」の前夜にした親族のみの「仮通夜(かりつや)」の存在。
これは、4年前の父親の葬儀では、体験しなかった。
何でも、母が亡くなった時間帯に、いつもお世話になるお坊さんが京都に出張されて不在だった。その為、お坊さんのお父さんが、息子の現住職に代わって急遽、実家に駆けつけて下さり、母の「枕経」を読んで下さったらしい。(この方にも、実家の父母は生前長くお世話になってきた。今は息子さんに寺を譲られれ隠居の身)
そんな事があり、現住職(息子さんの方)が母の死の当日に自分が「枕経」ができなかったのを申しわけなく思われ?(ご自分の気が済まないのか?)翌日の夕方に、ごく近い親族だけ集めての「仮通夜」をしてくださった。
幸い、葬儀場の都合で「通夜」まで、丸一日開いていたため出来た話でもある。
今回初めて体験した(ごく近い親族だけでの)「仮通夜(かりつや)」は、よかった。
ゆっくりと、親族全員でお経もお坊さんと一緒に読めたし、お勤め終わりには、母ならではのエピソードを「お話し」の中にふんだんに入れていただき、そのエピソードが親族全員に心当たりある母の姿で、「心温まる いい時間」が持て‥親族皆でゆっくりと母を偲べた。
翌日の夕方、正式な「通夜」でのお話しも、勿論良かった。
「死者が、死後に仏さまになるまでの貴重な姿を、母がこうして自身の死を通じて我々に見せて下さっている」というお話を「通夜」の参列者全員に対面して、分かり易くお話頂いた。
しかし話が前夜の「仮通夜」での「母個人にまつわるエピソード」とは違い、やや一般的であったため「仮通夜」ほどは感動しなかった。
考えたら贅沢な事だ。
更に翌日の「葬儀」には、お父さんのお坊さんも一緒に、親子共演でお経を読んで下さった。
こうして、連日にわたり母の葬儀を最大限の誠意で行って下さったお寺さん親子共演に、感謝致します。
これも、ひとえに父母・妹夫婦のこれまでの行いの良さ(信心の深さ)でしょう。
父に続いて、母も自宅介護で最後まで看取ってくれた妹夫婦には、深く感謝します。
今回は「仮通夜(かりつや)」も体験できて、感謝、感謝です。
極寒の2月、今回の急な帰省。
三日前からほとんど口から物が取れなくなっていた母が
昨日の午後から急に顎呼吸になり、今朝の10時過ぎに遂に亡くなってしまった。
列車を乗り継いでの急ぎ帰省中、新幹線に飛び乗りやっと座席についた直後、
妹から「母が、たった今亡くなった」と電話を受けた。
当然この事態は想定内だったものの・・・。
その後は茫然自失、機械的に列車・バスを乗り継ぎ(途中、お昼を取るのも忘れ)実家についた。
実家の庭先には、紅白の梅が何事もなかったように咲いていた。
「お帰り」と言っているように迎えてくれた。
今、ちょうど満開に咲く時期なんだ。
父母が大好きだった「梅の木」。
一つの木にピンクと白の花が同時に咲く梅の木。
昨年末から床に伏していた母は、今年は、この梅を見てないんだろうな~
こんなに咲いているのに・・・今日は、こんなに温かい日なのに・・・
浜田駅から接続がよかったので、久々に市内バス・石見交通「上櫟田原行き」で実家inになった。
石見交通バスの車内は、私が通学で使っていた50年前とは、全く変わっていた。
ワンマンバスになり
安全性が一番重視されているのがわかる。
実家近くの停留所でバスを降り
5分~10分ほど歩いた。
のどかな田舎景色
こんないいお天気に、本当に母は亡くなったのだろうか。
母の散歩コースにあるお地蔵様。
いつも地域の幸せを祈ってくれるお地蔵さまで、私が子どもの時(そのずっと昔から)からいつも同じ場所に有る。
母は安らかに逝けたのでしょうか‼
昨年末から頻繁に降り立つ駅「浜田駅」
ここは、私の郷里の駅だ。
駅前のバス乗り場・タクシー乗り場広場に設置された「ドンちっち時計」
1時間事に(例えば1時とか2時とか)時計の建物の窓が開いて「岩見神楽」を踊る人形が現れる仕組み。
1月に浜田を去る時には「ドンちっち時計」が故障中で、寂しい思いをした。
2月の今回は、大丈夫だった。
急に、大きな神楽お囃子が鳴り出し、時計塔の一つずつの窓が開き石見神楽人形たちが踊り始めた。
懐かしい神楽囃子。子供の頃は、毎年、夏祭り、秋祭りなどで聞き慣れた石見人の体内リズム神楽囃子。
これこれ こうでなくては浜田駅に降り立った気がしない。今回はラッキー。
そうこうしているうちに、石見交通バスがやって来た。
市内バスに乗り込み、浜田駅を出発~