この名前は「鹿に教えてもらった温泉」。
正確には、
「鹿に化身した文殊菩薩が一人の猟獅に温泉を教えたのが始まり」と言われている。
開湯以来、湯治の湯として多くの人が訪れる歴史ある温泉地。
「鹿教湯(かけゆ)」この面白い名前の狭い温泉街を
車で何回往復したか??2007年の暑い真夏のことだった。
お目当ては「文殊の湯」という共同湯なのだが・・
どこにあるのか?道路にさっぱり表示がしてない。
やっと、街の無料駐車場を発見し、車を停めて・・
あとは徒歩で街中を散策して見つけることにした・・
やはり歩いて温泉街を行くと、わずかな?目印や小さな表示も見つかる。
なんとか「文殊の湯」に行くことができた。
狭い温泉街から横にさらに狭い道があり・・
そこは、しだいに下り坂になっていて
段々と、近くに温泉がある雰囲気になってきた。
かわいい飲泉所があり、その横に「文殊堂」の案内文字が見える。
近くだと思える。
どんどんと坂を下っていくと
急に目の前に「深山幽谷」の景色が広がった。
「え~ここは??」しばらく、あっけにとられて目の前の景色に目を奪われた・・
中央の長い石段は「文殊堂」へ行く階段らしい・・
ついさっきまで ちゃごちゃした狭い町・・と思っていたが
少しだけ路地に入り、少しだけ坂を下っただけで、
急に目の前に現れたこの「深山幽谷」はいったいどうして?何??
しばし、茫然と佇み、ひたすら見とれた。
しばらくして、やっと
「あれ?目当ての文殊の湯は??どこだ・?」と我に返り、
探すとこの景色の真反対(自分のすぐ横)に
「文殊の湯」を発見
横の渓谷(内村川)が涼やかで、一瞬、真夏の暑さを忘れる場所だ。
さて、気になる浴槽は
内湯は・・
露天は
露天の下にさっきの渓谷(内村川)が見え、せせらぎが聞こえる。
肌にやわらかいアルカリ性単純泉の湯に浸かり、静かな時間が流れる。
文殊の湯から出たら、再びこの景色
忘れないように何回もこの景色をカメラに収めた日
中央の趣のある屋根付きの橋は「五台橋」という。
★鹿教湯温泉へのアクセス
上信越道・東部湯の丸ICより県道81号、国道254号を経由して約25キロ
「文殊の湯」は温泉街の中心に位置する共同湯。