寒くなると熱めの湯が とっても恋しい~
野沢温泉の13ある共同湯などは、冬は特に重宝するであろう。
私が 野沢温泉に行って最初に入った 思い出の湯「横落の湯」(共同湯)
・・・以下は温泉博士に掲載された私の記事より・・・・・・・・・・・・・・・・・・
~街の中央にある熱めの湯~
「横落の湯」 野沢温泉 (長野県)
~女鷹ちゃん~
「野沢温泉」は、「野沢菜漬け」の本場で、無料の外湯が多いことで知られている。
十三の外湯のすべてが源泉掛け流しという。
四月上旬、道の駅『花の駅千曲川」で二泊して、野沢温泉の外湯を巡った。
野沢温泉は山の傾斜地に開けた温泉街なので、
高手の第一駐車場に車を停めて、温泉街を下ることにした。
歩くと、予想していたよりも急な下り坂だった。
それに、道の駅で手に入れた「野沢温泉街地図」はイラスト風で、
実際とは距離などが違っていた。
第一駐車場から近い「大湯」や「河原湯」を目指したはずが、
転がるままにどんどん坂道を下って、気がつくと街の中央を走る大通りまで行っていた。
ここで一旦、下り坂がおさまり一息つけた。
辺りを見渡すと、目前に「横落」信号機があり、その交差点の一角の建物に「横落の湯」の看板が見えた。
野沢温泉で一番最初に見つけた「横落の湯」は、民宿組合事務所の地下にあった。
改めて街地図を見ると、街のほぼ真ん中に位置しており、
大通りを挟んだ向こうにはバスの中央ターミナルがあった。
「横落の湯」の内部は、ガラス戸で脱衣場と浴室が分かれていた。
女湯の浴槽は円形でなんとも可愛いらしかった。
中には地元の女性が一人入っておられ、
湯が熱いのか湯口の横の水道を勢いよく出して体を洗っておられた。
やがて上がってこられ、しばらく脱衣所で体を涼ませておられた。
いい湯過ぎたのか、しばらく休憩して帰られるようだ。
その間、私は、浴室で体を洗った。洗い場には水道しかなく、
湯は丸い浴槽から直に洗面器で汲み取る。その湯の熱いこと。
すぐに水道の水を入れて冷やさないととても使えない。
さっきの女性が水道を出しっぱなしにしていたわけがわかる。
体を洗い終わり、いよいよ浴槽に入ろうとしたが、やはり熱くてとても入れない。
浴槽についている水道を全開にして、やっと入った。
最初は水道の真下の場所しか入れない状態だったが、
だんだんと浴槽の他の部分でも入れるようになった。
湯の泉質が素晴らしく、水でうすめながらの入浴なのに、とても気持ちよかった。
脱衣所で帰り支度をしていたら、
三分ほど下った家から毎日入りに来る九十二才のお婆さんと一緒になった。
足腰が丈夫な人で 今でも杖要らずの生活をしているという。
その爽やかな生き方に共感して、ついつい話込んでしまい、
気がつくと、とっくに上がって外で待っていた夫から「まだか!」の声がかかり、
慌てて出た「横落の湯」だった。
★野沢温泉「横落の湯」(共同湯)データー★
(住所) 長野県下高井郡野沢温泉村
・野沢温泉街の「横落」信号機の交差点下、中央ターミナルのすぐ近く。
・民宿組合事務所の半地下(坂道を利用した階下)にある共同湯
(tel) 野沢温泉村役場商工観光課0269-85-3114
0269-85-3155(野沢温泉観光協会)
(入浴時間) 4月~10月 5:00~23:00/11月~3月 6:00~23:00
(休館日) なし
(入浴料) 無料(寸志)
(泉質) 含硫黄-ナトリウム・カルシウム硫酸塩温泉
(低張性アルカリ性高温泉)
(源泉の温度) 81.9度、PH8.9
(効能) 皮膚病、婦人病・糖尿病、痔核、中風、リュウマチ
(駐車場) ・駐車場は横落の交差点から役場に向かって右側にある駐車場。
(役場の手前200メートルくらいにあり無料で利用できる)
・役場の前の駐車場も無料
・他に、ちょっと離れているが、夏場無料のスキー用駐車場を利用するか・・
(交通アクセス)
(一般交通機関) Jr長野駅より直通バス利用75分、
JR飯山線戸狩野沢温泉駅よりバス利用約20分
(車) 上信越自動車道豊田飯山ICよりR117・県道419・38号を野沢温泉方面へ30分