湯めぐり四方山話 & 和の音

湯めぐりは 人・風物との出会い

湯の浦温泉 「岩の湯」

2011-12-15 | 熊本の温泉
熊本県の芦北には「湯の浦温泉」という名湯がある。

ここには、人吉への行き帰りに立ち寄ることがある。
今までわずか2回しか来たことがないのに、なぜか?懐かしい景色だ。

ここで、2回利用した「岩の湯」を紹介しよう。
道路沿い、信号のある場所に下の写真の表示が見える。

駐車場に入ると、施設が正面に見える。

中は・・玄関の受付風景・・

脱衣所

浴槽は・・・

うさぎの湯口から大量の源泉が湯船に注がれている。

「湯は生きている」を実感できる、とびっきり新鮮な湯のかけ流し

★「岩の湯」データー
(住所)   熊本県葦北郡芦北町湯浦230-10
(営業時間) 7:00~22:00
(入浴料金) 170円  
(泉質)   単純温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)

「岩の湯」で「日奈久温泉」から来ていた老婦人と話した。
バスを利用して「岩の湯」に時々来るらしい。
日奈久の湯もいいが、いつも同じ湯だと飽きるのかな?
「日奈久温泉」は全国的に有名だが、「湯の浦温泉」はあまり知られてない。
しかし、彼女曰く、湯の浦の「岩の湯」は日奈久の湯より「泉質がいい~!!」と一押しだった。

彼女の夫は日奈久温泉で働いている人で
温泉成分にはうるさい人、超温泉のスペシャリストらしいが・・
日奈久で、一押しの湯は「松の湯」らしい。
日奈久の「西湯」「東湯」「ばんぺい湯・ふつう湯(温泉センター)」などの共同湯は外部にも名前がよく知られているが、
実は、あまり知られてない「松の湯」の泉質が一番いい~という。
これには、ただ びっくりした。
私は、4年前に日奈久温泉「寿」旅館に宿したことがある。
その時、寿旅館の周辺を散策していたら、たまたま「寿」の隣にある「松の湯」を見つけた。
全く目だたない地味な古びた施設で、
よくよく見ると「素泊まり宿+共同湯」の「松の湯」とあった。
「え~!!これも共同湯?」日奈久温泉の街地図には描いてない施設だった。
なにか不思議な気がして、「寿旅館」に泊まっているうちに「松の湯が本当に共同湯もやっているのか?確かめるたい」と、翌朝わざわざ朝風呂したのだ。
結果は、安くて、とてもいい湯だった。人が少なく(地元の人が二人ほど入っていた)レトロな浴槽に広い浴室・・泉質がいい~と感じた。
西湯や東湯より料金が安かった覚えもある。
もちろん泊まった「寿旅館」の泉質や風呂の雰囲気は最高だったが・・
すごく懐かしい~・・
彼女の話を聞き「松の湯」に、もう一度行ってみたくなった日。
「松の湯」や「寿旅館」のある日奈久温泉街の裏道をもう一度歩いてみたい~




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人吉温泉 「白鷺の湯」

2011-12-06 | 熊本の温泉
宮崎県に行くときには、必ずといっていいほど立ち寄る「人吉温泉」
ここには、いい泉質の共同湯が沢山ある。しかも情緒のある湯が多い。
これは「人吉」が城下町として栄えてきた歴史と関係があると思う。

今回 訪ずれた「白鷺の湯」も なかなか雰囲気があった。

田んぼの中に、よくよく見ると「しらさぎ」と立看板が出ている。
よくみると「翠嵐楼」の看板も「しらさぎ」の横に見える。
「翠嵐楼」は「にっぽん縦断 こころ旅」NHKの放送で、
俳優の火野正平さんが、最近訪ずれた人吉の温泉旅館ではないか!!

さて、我々が入った「しらさぎ」の湯だが、
「白鷺」をイメージしてか?受付のある建物の壁は白い。
御用蔵「しらさぎ荘」に併設の温泉施設らしい。

呼ぶと奥から人が出てきてくれる「受付」

入浴施設は?? さらに左横に道があり、その奥に建物がある。

近づいてみたら・・これが入浴施設。これも「白壁」

入口は・・

脱衣所は・・



すべてが「木」をふんだんに使ってある設備。

一番の楽しみの浴室は・・明るい陽射しが差し込み・
とても いい~感じ~♪







もちろん 源泉かけ流しの湯が溢れていますよ!!

いいわ~この雰囲気・・次回もまたここに来たい~!!

脱衣所には、ここの湯の成分表が貼ってあった。


湯上りに休憩する待合所もある。
どこもかしこも木の素材に溢れており安らぐ~♪ 空間


施設全体は木造で白壁づくし・・男女湯は源泉かけ流し・・
★「白鷺の湯」データー
(住所)  熊本県人吉市下林町2647-2
(電話)   0966-22-3420(しらさぎ荘)
(営業時間)  通年  無休    
      8:00~22:30
(交通アクセス)
    JR肥薩線人吉駅からタクシーで5分
(駐車場) あり (無料)
(入浴料)  大人200円、高校生以下100円
      (食事客は無料)

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一勝地温泉 かわせみ

2011-12-06 | 熊本の温泉
人吉と芦北の間の風光明媚な渓谷地に湧く「一勝地温泉」は
熊本県の球磨川の支流にある。

「一勝地温泉 かわせみ」の周辺景色


岩露天風呂からも周囲の山谷が見える。


内湯からもご覧の通りの山々の景色が見られて「なんとも幸せな湯」

一勝地温泉「かわせみ」は温泉博士で入湯した湯。
お天気のいい日だったのでだと
球磨川渓谷の景色と、山谷の空気のよさにホレボレ~。
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球泉洞の入口「森林館」 と 球磨川の景色

2011-12-06 | 滝・川・湖・潟湖
NHKの「にっぽん縦断 こころ旅」の番組。
俳優・火野正平さんが、
視聴者の「こころ」にある忘れられない風景を、毎日、自転車で訪ねる。
(時には自転車といっしょに電車、バス、船にも乗る )
旅の行き先を決めるのは、視聴者から手紙で寄せられる「こころの風景」。
例えば「人生を変えた忘れられない場所」「ずっと残したい、ふるさとの風景」
「こころに描く行ってみたい場所」「誰かにそっと教えたい、こころの風景」
などなど...

最近の放送は、九州を巡っていたので興味を持って日々見ていると
きょうの放送は、ついに・・
「熊本県の人吉に向かって球磨川沿いの道」を自転車と列車で旅していた。
懐かしい~我々が、九州に行くときには、毎回くらい通過する道だ。
思わずテレビの球磨川渓流風景に、すっかり見入ってしまった。

熊本県の芦北から球磨川に沿って、人吉に抜ける道にある「球泉洞」。
いつも、車をとめてトイレ休憩をする場所だ。
球泉洞の入口「森林館」はこのような場所にある。

球泉洞(熊本県球磨郡球磨村大字神瀬)は、全長4800mの鍾乳洞で
山口県の秋吉洞の次ぐ長さで日本で2番目で、九州では一番長い。
内部の鍾乳石の石柱は、3億年の長い年月をかけて出来た
天然の芸術といわれているらしいが、私はまだ一回も見学してない。

「森林館」は、

森のテーマ館で地球の樹木や森林の営みを紹介しているほか、
コンピュータロボットの動物達が繰り広げる「森の劇場」も楽しいとか。

球磨川をはさんで球泉洞の対岸には、球泉洞休暇村があり
夏場は涼しい球磨川のほとりでキャンプなどが楽しめる。


さて、道々ずっと横を流れる「球磨川」だが、
最上川、富士川、と並ぶ「日本三大急流の一つ」らしい。
季節や場所(上流・下流)によって様々な流れを見せてくれる。

2月頃



いつも車から降りて、その流れをゆっくり楽しみたいが・・
芦北から人吉までの一本道は、いつも交通量が結構多くて
途中ストップができににく、
車中から川の流れをチラチラとしか見れなくてとても残念だ。

10月頃・・

渓流下りをしている3船をみたが、
川の流れが速いために船の移動も速くて、写真が撮れなかった。
こちらは車で移動しているし、よけいにシャッターチャンスがなかった。

日曜日だったから観光客の「球磨川渓流下り船」を初めて見た日。

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「しび荘」の巨大むかご・・「宇宙いも」

2011-12-05 | 食べられる山野草・野菜・果物
「しび荘」の露天風呂で見つけた大きな「むかご?」を
ここの女将さんに見せると・・・
女将曰く「それは むかご じゃないと思いますよ」
????????
うそや~温泉効能で巨大化した「むかご」に違いない~!!

「むかご」は横に置いたまま しばらく 湯上りにロビーで寛ぎ・・
ゆっくりと久々に新聞を読んでいたら・・
再び ここの女将が現れ
「こんな大きいのもあるんですよ」と
さきほど私がゲットして得意になっていたのより
10倍は大っきい「むかご」を持ってきた。

写真 左から順に
 (★私の握りこぶし★女将が持ってきた大むかご★私がゲットしたむかご)

その大きさに、びっくりして言葉を失っていたら・・
「ちょっと中がどうなっているか切ってみますね」
と女将は台所に消えて・・
現れたら・・
なんと包丁で「巨大むかご」は真っ二つに切られていた。

切り口は、ふつうの「じゃがいも」のような「色つや」だった。

その後 翌日 朝食を食べていたら
また 女将が現れ・・
「昨日のは、「宇宙いも」っていうのでしたよ」
とインターネットのHPで調べた記事を持ってきた。
「あれから、気になってしまい、自分で調べたんですよ」
~むかごの仲間かもしれませんが、普通の むかご じゃなくて・・
          ★「宇宙いも」っていうんだ~って★

・・・・女将資料の内容・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ★「宇宙芋(エアーポテト)という名」の植物★

★エアーポテトの原産地は
熱帯アジア・フィリッピンで、ヤマイモ科に属するようです
 
< 植付け方法 >
1.用土はやや酸性が強く肥料系の強い砂質土壌が最適。市販の培養度でも良い。
2.長いもや山芋と同類と考えてよく、植付け時期は4月上旬~5月
3.植え付ける深さは 4~5cm とし、株間は 30~50cmとする。

< 育て方 >
1.蔓(つる)性植物であることから支柱を立て1.5mぐらいの
 フラワーネットか胡瓜ネットを張り蔓をからませて栽培する。

2.7月末くらいに追肥をすると、大きいムカゴが収穫できる。

3.8月下旬頃からツル状の葉の付け根にムカゴがつきますが、これは完熟しないと苦いです。

4.完熟期前、10月頃には落葉が始まり、完熟するとむかごは自然落下する。

< どんなものが >
1.秋には、空中に無数の巨大なムカゴ(宇宙芋)ができる。 
  また、地中にも球形の芋ができる。
2.菊芋同様に血糖値を下げる効果を持ち、
 一般的には蒸して食べたりたり味噌汁の具として利用できます。



この話を食事中に聞いて
それからが大変な私・・
もうチェックアウトが近い時間だったが
もう一度 露天に行き「宇宙いも」なるものを目でたしかに確認!!



よくみると 女将が私にくれたほどの「大きいのも」蔦に付いているよ!!

それにしても なんて親しみやすい女将だろう。
着くやいなや入った露天で、たまたま見つけた「宇宙いも」。
その大きな芋で、これほど盛りあがるなんて・・
他の宿ではない体験だった。

もの静かだが、とても親しみやすかった女将さん(玄関で)
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紫尾温泉「旅籠 しび荘」

2011-12-05 | 鹿児島の温泉
旅行する時には、いつも持ち歩く温泉博士という月刊誌。
この温泉博士「声」の欄によく登場する宿に「しび荘」がある。
今回は、その「しび荘」に泊まった。
久しぶりの2食付で、ゆったりできる。ワクワク~。

施設の駐車場への入口・・

この通路を通っていくと 奥に「しび荘の駐車場」があった。

小雨の中、玄関にたどり着いた。

体が冷えたので、すぐに温泉に入りたい。
幸い雨が上がり晴れ間が見えてきた。
天気がいいうちに、まずは露天風呂に行く。
受付の横から、渡り廊下を通っていくと・・

川を見下し垣で仕切られたかわいい岩の露天だった。

ほのかに硫黄の匂いがして心地いい湯加減。
はるばる紫尾まで来た甲斐がある。至福の一人湯を楽しんだ。
ふっと下の川を覗くと、目の前の垣に「むかご」が蔓をのばして
垣根に巻き付いているのに気がついた。
よくみると、いつも見る「むかご」より
かなり大きな「むかご」なのでびっくりする。
これも温泉効能か?と女将に露天から持ち帰った「むかご」を見せた。

このあと、この「むかご」を巡って
女将さんと、とても面白いことになる・・
続きは、次の更新記事「しび荘の巨大むかご・・」で読んでね・・

さて、話は「しび荘」の温泉に戻るが・・
★「しび荘」は「紫尾温泉でも、自家源泉が二つある唯一の宿」なのだ★

内湯は「大きな楕円形の浴槽が真ん中にあり、
壁に沿って長方形の浴槽がもう一つあった。
この二つの浴槽は源泉が違うらしい。

楕円形のは、やや熱めでほのかに硫黄の匂いがし、
肌触りのぬるりする源泉かけ流しで、なんとも温まる湯心地のいい湯だった。

もう一つの壁沿いのは、ぬるめで長湯が楽しめる。
いずれも成分の濃い源泉かけ流し湯ばかりで、なんて贅沢な宿だろう。

平日だったので、いつ行っても「一人湯」が楽しめた。
内湯も二回、露天も二回、ゆったりと満喫した。
何日でも滞在したい湯だ。
浴室の脱衣所は・・

シンプルだが、清潔感が溢れていた。

泊まった部屋は

部屋のトイレは 和式だったので、ちょっと困った。

洋式トイレに慣れているので、・・・・
しかし、部屋を出たところにウォシュレェット式のいいトイレがある。

さらに。その横に 化粧室もあった。

館内は




 
「しび荘」は「食事のよさ」にも仰天する。
★1泊2食付で8760円の安さで・・

地元の「山野菜、鹿、猪、きなこ豚、地元牛、鮎など」を惜しみなく使い、
数と食材の珍しさ、味のよさがすごい。食べきれないほどだ。
これほどの料理が並ぶとは知らず、最初は「ご飯まだ?」と言っていたが、
いつしか「ご飯」を食べるのを忘れるほどだった。

料金の安さに比べ、食材のよさ、珍しい食材の多さにいたく感動した日だ。

翌朝、近くの「紫尾神社」と「神の湯(共同湯)」を見学した。







紫尾神社の床下からは、源泉が湧いていた。




「神の湯」(共同湯)は神社の前にあり

施設の前では、名物の「あおし柿」をしていた。

「あおし柿」とは、紫尾温泉の名物(風物)で。
渋柿を紫尾温泉の湯に一晩漬けておくだけで、翌朝には甘柿になるもの。

「人間も紫尾の湯に何回も浸かると、
       この柿みたいに 渋みがとれて 
                   まろやかになるのでは??」

紫尾神社や「神の湯」の近くに「町の広い駐車場を発見」した。


また、何回も これから来たい「紫尾温泉」だ。
次回は、共同湯「神の湯」にも是非 入ってみたい~!!


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一軒だけでも「柏原温泉」 ・薩摩おごじょに出会う (鹿児島)

2011-12-01 | 鹿児島の温泉
「入来温泉や宮之城温泉周辺には、道の駅がない」
しかし、この周辺は共同湯の宝庫で魅力一杯。
もう少しこの近辺の湯めぐりを楽しみたいものだ。
今後のこともあるので
宿泊施設を捜したところ・・
     「柏原温泉」というのを見つけた。

ここは、一軒でも「柏原温泉」なのだ。
もとは、柏原地域の共同湯だったらしい。
今は共同湯に加えて、家族湯2つと素泊まり用の部屋もあるらしい。
素泊まりは一人2000円の安さというから魅力的。
もちろん隣接した共同湯や家族湯にも入れる。

問題は素泊まりの部屋が空いているか?どうかだ。
一度、昼前に「空部屋の確認」に出かけた。
どうやら2部屋とも空いているらしい・・。
「今夜泊まるなら今からでも、いつから入ってもいい」という。
まだ、昼前なのに・・・「いつからでもいいって?・・」
とりあえず昼食を外で済ませてから、
宿泊するのなら午後からチェックインすればいいと、
ひとまずここを去る。

昼食を済ませ、再度行くと、
受付にいるはずのおばさんがいない。
「あれ~?どこにいったのかな?」と受け付け周辺を捜す。
「ほれ、ここだよ。あんたやっぱり今夜泊まるんかい?」と
思いがけない所から声がする。
よく見ると、受付にいたおばさんだった。
共同湯の前のベンチに座り、湯上りの入浴客と談笑している・・

そして、やっと腰を上げて
「こんなところだよ。見るかい?」とおばさんが私を
連れて行ったところは、同じ敷地内にある素泊まり宿。

台所もあり、簡単な炊事もできる。冷蔵庫はなかった。

部屋からは後ろを流れる川内川が見える。

すごく新しい施設なのに、宿泊客があまりないのか?
掃除があまりしてないような気がした。
しかし、部屋にはテレビもエアコンもある。
一人2000円の素泊まりだがら・・何も言えない。
源泉温泉付きだし・・
廊下に室内用の箒がおいてあったので、
廊下や室内をさっと掃除したら、なかなかいい感じになった。
早速、車から宿泊用の食材や衣服を運び、
運び終わると、この部屋に陣取り寛いだ。いい感じ・・
ふいに帰った時の実家みたいな?気取らない屈託のない宿。
「この部屋使っていいよ。最近あまり掃除してないけど・・」って感じ??

さて、気になるのが同じ敷地内にある「共同湯 柏原温泉」だ。
一息ついたところで、入りに行った。

予想したより、すばらしい浴槽で、お湯も最高!!
ここは、入浴客が頻繁に出入りしているようで・・
脱衣所も浴室も、よく掃除がされていて、清潔そのものだ。

脱衣所は、あっさりした構造で、入り口の引き戸を開けると
大きな暖簾があるだけで、すぐに広い脱衣所と透明ガラスの浴室が見える。
「丸見え??状態」の 明るく開放的シンプル構造。

みごとなまでに・・(浴室から見た脱衣所と入口)
これは、セキュリティー万全??の構造です・・

久々の広い浴槽内で、ご機嫌の「ワニ歩き」までして一人湯を楽しんだ。
そして、気持ちよく湯から上がったら、入口でにぎやかな声がする。
???地元のおばさん達が集団で入って来る??
しかし、入口の戸をあけっぱなしたままで、なかなか入って来ない。
「??早く戸を閉めてよ~!!」
脱衣所を隠すものは薄い暖簾一枚しかないので・・・
湯上りの小さいタオル一枚では、到底隠し切れない大きなわが身。
しかし、一向に入口の戸は閉まらないで、話声や笑い声ばかり聞こえる。
「一体なんなの~??」やっと一人入ってきた。
それで戸が締まるかと思うと、相変わらず、開けっ放し・・
「??え~ふつう入ったら戸を閉めるね!!」
「あの~う、今着替えているところなので入口の戸を閉めていただけません?」
と最大級に丁寧にお願いしたら・・・・
「がはっは~・・まだ連れが二人あとから来るから・・
     外には誰もおらんよ・・男はおらん 男はおらん がっははは~」
「??」そんな問題ではないと思うのだが・・
共同湯の前は駐車場で、車がいつも頻繁に出入りしているはず・・・
今は午後の時間で、入浴客が少ない時間帯??
「それにしても戸くらい閉めろや!!」
慌てふためいて体を拭き、ヒヤヒヤの早さで服を着ていたら・・
あと二人の連れが、にぎやかに入って来て、やっと戸が閉まった。
二人は「ここの おばさんに杵かぼちゃをもらってね~」とハイテンションで、嬉しそうに見せてくれたカボチャは・・

確かに「杵」のようなかぼちゃだった。
珍しいのでデジカメ写真に撮らせてもらった。
すると・・「そうだ!あんたのも貰ってあげよう~」と
頼んでもいないのに、その中の一人が再び外に飛び出して行った。
もちろん~ 入口の戸は開けっ放しで・・
「もう~!!」この地元のおばさん達には終始仰天するばかりだった。

とりあえず、和やかな共同湯での入浴タイムは終り
敷地を横切って素泊まり宿に向かっていたら・・
この施設のおばさんが、下の写真の守り神の前で

浴槽の洗面器や椅子などを丁寧に水道で洗っていた。
「何の守り神なのですか?」と聞くと
ここは、台風で浸水したことがある。
後ろの川内川の水が上がってきて施設のほとんどがダメになり
新しく建て直した。という話を聴かせてくれた。
それで「地・湯・水」の3つの神々を今では奉っているらしい。、

この電信柱は、その時の浸水の状況を記録に残したものらしい。
赤い線のところまで浸水したという。

夕方、自炊した夕食をとり部屋で寛いでいたら
何やら隣りの家族湯の前で人の声がする。
外に出てみたら、老夫婦が家族湯を利用しに来ていた。
体が不自由な奥さんを、老いたご主人が苦労してこれから入浴させるようだ。
ここの施設のおばさんもいて、一緒になって入浴を手伝うようだ。
「ふ~ん なんてありがたい地域の温泉家族湯」だろう。
1回の利用料金が500円の家族湯。一人は250円ということになる。
家族湯がこれほどまでに安いのも驚きだ。しかも源泉かけ流しで・・

この柏原温泉共同湯の管理人のおばさんは、
地域の人と屈託なく話ができる人で
家族湯も介助が必要な人には手伝ってあげているようだ・・
すごい話だと思う。
柏原地域に昔から根付いている地域の風呂なんだろう。

★柏原温泉データー

(住所) 鹿児島県薩摩郡さつま柏1323
(tel)   0996-59-8672

(入浴時間)  5時~21時(宿泊客と地域の人)
        8~21時  (外来湯)       
(休館日)   年中無休  

(入浴料)   男女別 ふつう湯 100円 
        家族湯      500円

(泉質)    炭酸水素塩泉 (重曹泉)      
(備品)   扇風機、 100円ドライヤー

(効能)   きり傷、腎臓病、高血圧症  
    ※飲泉可能だが、特に匂い味は無い

(駐車場)    駐車場 30台

(交通アクセス)  
 ・鹿児島県さつま町を走る国道267号線と 川内港へと注ぐ川内川とに
  挟まれた柏原地区にある共同浴場


柏原温泉の裏を流れる「川内川」(台風のとき、洪水になった川)
現在は河岸工事が進み、高い堤防と河川もかなり広くしてあった。



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