宮崎キャンプからの帰り道
「京町温泉」の「湯乃谷温泉」か「岡松温泉」に入ろうと夜道を走る。
暗い細い路地で、最初に「あれ?ここはもしかして共同湯?」と一瞬思う。、
それが「湯乃谷温泉」だった。
車を降りて見に行くと
わずかな灯りの中で 確かに「湯乃谷温泉」とある。
入浴施設の入口に、何か張り紙が・・
「2月いっぱいでこの施設をやめる」の表示
今は2月の末だが、ギリギリまだ大丈夫かな??
びっくりした!!
湯屋と向き合った家に灯りがあり、そこに入浴受付があるのを発見。
受け付けの番台には ドッグゲージに入っているワンちゃん(犬)が居た。
なぜ?犬が???こんなところに居るのか??
「ここの湯入れますか?」と声をかけると・・
私の呼びかけに この犬が激しく「ワンワン」と吠えた。
それを聞きつけて?奥の部屋から一人の老人がでてきた。
出てきた老人は、暗がりの中で 私の顔を確認すると・・
「ああ~入れる」と一言・・
「2人 入れていただきたいのですが・・」と入浴料金250円×2を払った。
「お~!!ここには従業員ワンちゃんがいる~!!」
ちゃんと仕事する犬や~
湯屋の引き戸を開けると「ふくろうの暖簾」があり
脱衣所
そして浴室・・
お~ 静かにお湯が洗い場に流れる 嬉しい光景!!
ゆっくりと一人湯を楽しめそう・・
ふと 時計を見ると7時過ぎ・・
入口の張り紙に「夜は7時まで」とあったのを思い出した。
管理人に声かけしてから入ったから「まだ大丈夫だろう・・」と思いながら
ちょうど その時 湯から出て帰り支度の入浴客が一人。、
その人 曰く
「ここは今月一杯で施設を閉められる。
おじいさんが一人で管理されて 毎日の浴室や浴槽の掃除が
高齢になり大変なのでやめられるようだ」と
また
「12月までは 夜9時まで入れたのに
今年1月になったら夜8時までになり1時間終了が早くなった。
さらに2月になったら夜7時までになりさらに繰り上がった」
という。
そういえば入口の張り紙の終了時間ところが
何回も上から書き直されている形跡があった~
さらに追い打ちをかけるように女性は話した
「先日などは入浴客がいるのに 終了時間になったら浴室・脱衣所が一斉に消灯され、
たまたま付けていたトイレの窓からの小さい灯りだけが頼りの
真っ暗な脱衣所で衣類を着て 手探りで帰ったことがある~」と言われた。
その一件後は「トイレの電気だけは 必ず付けておくことにした」と言う。
理由は
「トイレは別回線らしく、一斉消灯されても トイレだけは電気がついている」と
え~なんてこと!!
それから 全く 落ち着かなくなったが・・
忘れずに「トイレの電気だけは 必ず付けておくこと」にした
それで一安心して
今月で最後となるらしい「湯乃谷温泉」を味わった。
脱衣所にあった「クマもん」のカレンダー
あれ?
そう「京町温泉」は「熊本県」だ
近くの「吉松温泉」は鹿児島なのに・・
結果は 湯上りまで一方的に消燈される事態はなかったが・・
いつもより早め(30分以内に)ここの湯は切り上げ
先ほどの管理人の老人に 丁寧に御礼を言ってから・・
今月一杯で閉まる「湯乃谷温泉」をあとにした。
ここに また 終わりを迎える温泉が一つ・・