湯めぐり四方山話 & 和の音

湯めぐりは 人・風物との出会い

九州の温泉地で見た「トトロのようなお婆さん」

2012-11-24 | 湯めぐり四方山話
8ケ月ぶりに行った九州の温泉地
今回も、元気あふれる「おばあさん」達にたくさん出会えた。

まずは、玖珠温泉の「大鶴温泉」で出会った人に
トトロのように大きくて朗らかなおばあさんがいた。
この人は、大鶴温泉の岩風呂の一番大きな岩にペタっと座り
その岩は浴槽に浸かるのに一番入りやすい場所にあり
そのおばあさんが一人どいたら、5~6人はその岩に座れるほどの大きさ
そんな極上の場所を一人占めして湯に足を浸けたり、半身浴したり
全身浴したりしているが・・
誰一人「一番いい場所を占拠して~!!」などと咎める者はいない。
彼女は・・
朗らかで声の大きさも半端でなく「浴槽のドン」という雰囲気だ。

彼女にしたら、この大鶴温泉の浴槽は、毎日通ってくる場所で
きょう一日元気に過ごせたことを確認し湯仲間と喜び合う場所らしい。
湯で出会う人々は「大切な仲間で、そこで得る情報は宝もの」らしく
玖珠の街情報や、知人の近況など、すべてここで仕入れている。
あったかい大鶴の湯に入って上機嫌な彼女は・・
大きな声で朗らかに日常のおしゃべりを楽しんでいる。
まるで、彼女は「温泉場にいるトトロ」のよう・・

湯上りの脱衣所でも、
なおも彼女の周りは楽しいおしゃべりが続き
「こう朝晩冷え込んで来たら、薄くて暖かい下着が非常に貴重だ」
との話になり、しばらく脱衣所がこの話題で盛り上がっていた。
その時、突然、この温泉トトロのお婆さんが・・
「ユニクロ!!下着ならユニクロ!!」と
ひときわ大きな声でのとどめをさすような雄叫び??
これには 思わず、私はクスっと笑ってしまった。
「あんたはユニクロの回し者か!?」のお婆さんだった。
この温泉トトロにかかると「温かい下着はユニクロが一番!!」と
みるみる玖珠の街中のお年寄り達に広がりそうだ。


もう一人の「温泉トトロ」は
霧島温泉の「湯之谷荘」に2時間入るというこれまた太ったお婆さん
玖珠の「大鶴温泉」のお婆さんに負けてないほど朗らかで元気。
この人は「湯之谷山荘」の3つの木の浴槽の入り方から
一番ぬるい炭酸泉の入り方、そこに浮く「湯の花」の採集のし方
など、ゆっくと教えてくれる・・
教えていただいたように、炭酸泉の浴槽で「湯の花」を手で集めてみるが
どうもうまくいかない・・柔らかい湯の花はバラバラちりじりになる・・
この湯之谷山荘の「温泉トトロ」は、
浴槽の底の端っこに静かに上手に「湯の花」を集めて
手のひらにいっぱいゲットして私に見せてくれた。
「びっくりした~!!」
この人から「湯之谷山荘」の湯の素晴らしさ・・を
コンコンと聴き・・幸せな気持ちになった。
いつまでもお話を聴いていたいが・・
1時間の入浴時間が過ぎて「お先に・・」と
声をかけて湯から上がったら・・
「え~!!もう上がるのかい??まだ話したいのに~・・」
と大変惜しんでくださったが・・・・
旅の途中だったので、このお婆さんと同じように2時間は入れず
別れを惜しんで、「また来ます」と約束?した日。

二人の湯治婆?「温泉トトロ」に出会えて、うれしい九州の湯旅になった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

岩井温泉 (岩井屋)

2012-11-01 | 鳥取の温泉
鳥取県の岩井温泉にも、ここ5~6年間は行ったことがない。
今回久々に立ちよれた。

岩井温泉には「湯かむり館」という共同湯が街中にある。
下の写真が「湯かむり館」

料金は大人 300円とお手頃な金額
もちろん源泉の風呂

この「湯かむり館」の隣の隣が「岩井屋」だ。
建物の外観は

少し離れて全体を見ると

このような大きな建物だ。

「岩井屋」は、とても雰囲気のいい「しっとりとした旅館」で
「おもてなしの心」が随所に見られる。
館内は












そして
一番気になるお風呂は
次のような男女別湯の表示があり




女湯のほうは入ると

こんな化粧室付きの脱衣所がある。
そしてお風呂は

高い浴室の天井・・

この風呂は非常に気持ちがよくて、湯口の湯は飲泉もできる。
癖のない飲みやすい湯だった。
もちろん、源泉かけ流しの非常に贅沢な湯、しっとり落ち着いて入れる湯。
ものすごく幸せに包まれる一人湯だった(お昼の12;45頃からの入浴)

もう一つ、女湯には岩風呂もあり

「日本秘湯を守る会」の提灯も立っている。


★「岩井屋」温泉データー★
(住所)   鳥取県岩美郡岩美町岩井544

(電 話)   0857-72-1525

(交通機関)   中国自動車道佐用ICから90km
        JR山陰本線岩美駅から日本交通バス岩井・長谷橋行きで10分、
        岩井温泉下車すぐ

(駐車場)   周辺に15台

(宿 泊)   15室 15,000円(税別)~カニ料理の場合は別料金

(泉 質)   カルシウム・ナトリウム硫酸塩泉(含芒硝石膏泉) 泉温47.6℃ 

(入浴時間)  12時~19時30分(最終受付19時00分) 予約不要

(定休日)    日帰り入浴は不定休なので念のため事前に確認した方が良い。

(入浴料金)   大人 800円

(入浴施設)   内湯 男女別各1、露天風呂1、貸切風呂1 
        (宿泊の場合、午後8時に男女交代)

(浴室備品)(日帰り) シャンプー、ボディソープ、ロッカー、ドライヤー


※今回は、自遊人の温泉パスポートで入浴させていただいた「岩井屋」だった。






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする