急な車のハプニングから祝橋温泉に逆戻りしたために
行くときは見つけにくかった「平川とうふ店の湯」(平川温泉)が発見でき、
思わぬ、すばらしい湯(透明な湯)に40分間あまりも入れたし、
地域の人から「とうふ店」の湯のいきさつも聴けた。
「なんて、幸せ~♪」何が幸いするか?わからない。
♪~旅はトラベル?トラブル♪~なんてね・・
でも、楽しいあとは・・
さあて、今度は車の調子はどうかな??
再び気になりながら車に戻り、いざ再出発!!
三度目の正直で、またまたた霧島温泉をめざして走り始めた。
しばらくは調子がいい・・
ところが、
あと15分くらいで「霧島の道の駅」に着くという坂道で、
またまた、不具合が車に生じ始めた。警告のブザーが音高く鳴る!!
それで、今回は「霧島温泉」を諦めることになった。
南九州の湯旅は、いい湯に恵まれて楽しいが・・
一つ難点は、この地域に「道の駅」が、ほとんど見当たらない。
車中泊をしながら湯めぐりを楽しむ我々には
「道の駅」の存在は、とても大切で、なくてはならないものだ。
ともかく、
10月とはいえ、まだまだ暑い昼間は、車の中も暑い。
昼間の時間に、ゆっくりできる場所が要る。
夜は夜で、安心して車中泊できる場所が必要だ。
それゆえ、素泊まりでもいいから安心して泊まれる宿が必要になる。
そんなこともあり・・
今回は、昼間が涼しく、夜も安心して泊まれる道の駅「霧島」を目指したのだ。
霧島周辺には「温泉」も多いし、高地だから昼間も涼しい・・・、
しかし、車の調子がもう一つで、霧島行きはすっかり諦めざるを得なくなった。
車は再び平地に戻り、南下して
今夜は、安楽温泉「鶴乃湯」に素泊まりすることになった。
前から、よさそうな素泊まり宿をインターネットで調べ
リストアップしていたらしい。
電話で素泊まりの部屋が空いているか聞いたら、OKだった。
この切り替えの早さにびっくり、
私は何かなんだか?どこを走っているのかも、すっかり分からなくなってきた。
そうこうしているうちに、鶴乃湯(安楽温泉)に着いた。
新しい建物で、きれいなのが、かなり うれしい。
でも道のカーブの場所に建っていて、道を挟んだ駐車場から
素泊まりに必要な物(食材や衣服や諸々)を積み下ろして運ぶのが、
ちょっと交通量が多くて危ない??かな・・
何回も、受付の前を通っては、ちょこちょこ思い出した物を
部屋に運んでいたら・・
朗らかで、頭の回転の速そうな女将が、
「きょうは、どこから来て、明日はどこへ行くの?」と私に聞いてきた。
今回は旅のルートを急に変更したし・・
さっきから何がなんだか?どこを走ってきたのか?明日どこへ行くのか?
すっかり頭が混乱していた私は
情けないことに「え~あの~・・ぐぐっ~」と 全く言葉が出ない。
やっと「地図に弱くて、ちょっと急には説明できないです」と言うと。
「いいわねえ~どこからきてどこへ行くかもわからないのに、
気楽にいろんな所を旅できて・・とっても気楽な人ねえ~」だって・・
ちょっとお~いくらなんでも言い過ぎだろう~と思ったが、しかたないか??
女将は地図を見るのが日ごろから大好きで、
サラリーマンの夫が退職したら「日本中を車で二人で旅すること」が
夢だったらしい~ふ~ん なるほど・・
しかし、夫の両親が経営していた、この「鶴乃湯」を継ぐことになり
夫の退職金は、鶴乃湯の改装費用に、すべて消えたらしい・・
そして、今では「自分が新女将」らしい。
しゃきしゃきしていて若いときから女将をしていたように見える。
さて、一人2500円の素泊まり宿の部屋は、新しく木の匂いがする。
清潔な部屋だった。冷蔵庫も部屋にあり、テレビもある。
また、同じ階に共同の台所もあった。
ここも清潔で、使いやすそう。調理するのが楽しみ~。
やっと落ち着いて、肝心の「お風呂」が気になり始め
浴槽に行くと、地下1階にある「温泉」は
すごい~!! 内湯 と 半露天 と 打たせ湯もある。
半露天の湯・・ここは昼間なら外の川が見える。
洗い場の湯も温泉で、蛇口が温泉成分で白く変わっていた。
「鶴乃湯」は外来入浴も可能で・・
300円で、この贅沢な源泉(自家源泉)かけ流し湯が楽しめる。
そのため外来入浴の終わる時間、夜9:00~10:00の間が
浴室掃除の時間になり、宿泊者も、この時間だけは入れないが・・
あとの時間は、夜中でも早朝でもいつでも入浴可能。
でも深夜に、地下一階の風呂に一人で行くのは、
ちょっとだけ怖いかな?
でも、贅沢な一人の湯を満喫できる絶好の時間~♪
あ~あ 満足の湯だ・・湯の成分が濃くて
実に効能がありそうな自家源泉かけ流し・・ルンルン
ところで・・
話は戻るが・・
★「なぜ、南九州に「道の駅」が少ないのか?」
と言えば、シラス台地(火山の噴火でできた大地)だから
農作物なども栽培できる種類が限られ、熊本の平野部(泗水など)と
違って、産地の季節物を並べるにも、種類が少なく限られてくるから
これも、道の駅が少ない?理由かな??
それはともかく こんな清潔で最新の設備の素泊まり宿に泊まれるのなら
「道の駅」が少ないのも・イッヒヒ・今回は悪くない・悪くない・・
「鶴乃湯」の部屋には 夫婦の梟の置物まであり・・・
実に、結構な湯と宿でした~
昨夜は気が付かなったが、
翌朝、部屋から後ろの川を見たら、すごい急カーブだ。
「鶴乃湯」は、川がカーブになっている場所に建つロケーションのいい宿。
この川に沿って道路も造られているから、道路も急カーブなんだとわかる。
この川は「天降川」で、鶴乃湯の前の道は「R223」だった。