湯めぐり四方山話 & 和の音

湯めぐりは 人・風物との出会い

毒沢温泉「神乃湯」  長野県

2013-10-25 | 長野の温泉
6~9月まで全く温泉に行けず。今年はとりわけ夏が長く暑く思えた。
10月になり少し涼しくなり、やっと行けた温泉。

久々の温泉は、一見恐ろしい?名の 
長野県「毒沢(どくざわ)温泉」
入った湯は、神聖な名の「神乃湯」


「神乃湯」の外観


玄関付近は・・

ここは「日本秘湯を守る会」会員宿

玄関の中に入ると・・
昔懐かしい薪ストーブがある。

古風な館内



一番気になるお風呂は

入口のれん横に「入浴者人数制限」の張り紙あり

少人数入浴制で、ゆっくり「神乃湯」堪能入浴してほしい館主の願いか?

浴室風景は

内湯だけだが、窓のすぐ横下に静かな沢や森が見える深山幽谷の湯

浴室の天井にも、この湯の歴史を感じる。

湯の中で、諏訪から月1回くらい「神乃湯」に通ってくる女性に出会った。
諏訪といえば、上諏訪・下諏訪とも街中に共同湯がどっさりある地だ。
しかし、彼女には、この「神乃湯」だけがマイ温泉らしく・・・
ゆっくりと心身の疲れを解しにくる「安らぎ・命の温泉」らしい・・
その彼女も、12月~2月は、ここの雪山道が怖くて、足が遠のくという・・
確かに・・ただでさえ危ない曲がりくねった狭い山道。冬場は御免こうむりたい。


一番近い駐車場は、宿が見える場所から100メートルくらい下った坂の途中にある。

他には、来る途中、少し宿から離れた場所だが第2、第3と狭いながら駐車場はある。

帰り道、国道142号に出るあたりになり、やっと少し広くなった道


(交通アクセス)
毒沢温泉には、今回
中央自動車道 岡谷ICで降りて国道20号~142号経由で行った。
途中、7年に一度の「御柱祭・木落とし」で有名な下諏訪を通過し
「下諏訪 秋宮」から毒沢温泉までは、車で3,3キロ、所要時間7分ほどかかる。
国道142号の途中に「毒沢温泉 神の湯」への誘導看板が出ているが、
ぼんやりしていると見落とすので注意が要る。現に我々も今回見落としあと戻りした。
この看板から山道に入り、そこからクネクネの細い山道を行く。
かなり急な山道で舗装こそしてあるが カーブが多く狭くて両側は森林。
九州の霧島温泉「湯之谷山荘」へ行くために入った脇道のような道の細さで、
霧島温泉「旅行人山荘」へ行くために入った山道ほどの距離がある。
冬の間は、車を走らせたくない山道に思えた。

(毒沢温泉「神乃湯」温泉データー)
★鉱泉の成分★源泉名=毒沢鉱泉★泉質は 含鉄・アルミニウム・硫酸塩冷鉱泉
★泉温★10度・・・冷鉱泉を温めて使っているようだ・・

鉱泉の濃厚な成分+深山幽谷の環境+宿の心遣い(一度の入浴者制限など)
日常を忘れさせてくれる「森の湯環境」が素晴らしいと感じた日
「神の、湯」でした。

今回は「まっとうな温泉 東日本版」の無料手形での入湯
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鹿教湯温泉「文殊の湯」 長野県

2013-09-14 | 長野の温泉
「鹿教湯(かけゆ)温泉」とは・・
この名前は「鹿に教えてもらった温泉」。
正確には、
「鹿に化身した文殊菩薩が一人の猟獅に温泉を教えたのが始まり」と言われている。
開湯以来、湯治の湯として多くの人が訪れる歴史ある温泉地。

「鹿教湯(かけゆ)」この面白い名前の狭い温泉街を
車で何回往復したか??2007年の暑い真夏のことだった。
お目当ては「文殊の湯」という共同湯なのだが・・
どこにあるのか?道路にさっぱり表示がしてない。
やっと、街の無料駐車場を発見し、車を停めて・・
あとは徒歩で街中を散策して見つけることにした・・

やはり歩いて温泉街を行くと、わずかな?目印や小さな表示も見つかる。
なんとか「文殊の湯」に行くことができた。
狭い温泉街から横にさらに狭い道があり・・
そこは、しだいに下り坂になっていて
段々と、近くに温泉がある雰囲気になってきた。

かわいい飲泉所があり、その横に「文殊堂」の案内文字が見える。

近くだと思える。
どんどんと坂を下っていくと
急に目の前に「深山幽谷」の景色が広がった。


「え~ここは??」しばらく、あっけにとられて目の前の景色に目を奪われた・・
中央の長い石段は「文殊堂」へ行く階段らしい・・

ついさっきまで ちゃごちゃした狭い町・・と思っていたが
少しだけ路地に入り、少しだけ坂を下っただけで、
急に目の前に現れたこの「深山幽谷」はいったいどうして?何??
しばし、茫然と佇み、ひたすら見とれた。

しばらくして、やっと
「あれ?目当ての文殊の湯は??どこだ・?」と我に返り、
探すとこの景色の真反対(自分のすぐ横)に
「文殊の湯」を発見

横の渓谷(内村川)が涼やかで、一瞬、真夏の暑さを忘れる場所だ。



さて、気になる浴槽は
内湯は・・

露天は

露天の下にさっきの渓谷(内村川)が見え、せせらぎが聞こえる。
肌にやわらかいアルカリ性単純泉の湯に浸かり、静かな時間が流れる。

文殊の湯から出たら、再びこの景色

忘れないように何回もこの景色をカメラに収めた日

中央の趣のある屋根付きの橋は「五台橋」という。

★鹿教湯温泉へのアクセス

上信越道・東部湯の丸ICより県道81号、国道254号を経由して約25キロ
「文殊の湯」は温泉街の中心に位置する共同湯。
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別所温泉「石湯」    長野県

2013-09-11 | 長野の温泉
別所温泉は長野県にあり「真田幸村の隠れ湯」として歴史が長い。
「大湯」「大師湯」「石湯」などの立派な共同湯もある。

今回は「石湯」を紹介したい。
これも2007年8月の暑いお盆過ぎに行った湯。

このような立派な湯屋

中は

「石湯」の名のごとく岩風呂

街中には飲泉所もある

近くに「大師湯」という共同湯もある。


温泉街は緑が多く、落ち着いた雰囲気で親しみやすい。

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「大湯」  野沢温泉

2013-05-22 | 長野の温泉
「大湯」・・・この名前は「湯田中温泉」でも聞いたことがある。
温泉街を代表する「共同湯」を「大湯」というようだ・・

野沢温泉の「大湯」もそれは、貫録がある。
「大湯通り」と歩いていくと、右側に見えてくる湯屋が「大湯」だ

正面からみると、一層、立派だ。


中に入ると、木の浴槽が二つある。

湯屋の天井も高~くて大きい

入浴者の貴重品管理棚もある


朝9時半頃に行ったら、浴槽の湯が適温で入りやすかった。
浴槽の壁にある水道の蛇口からは、水が3分の1くらいの量で出ていた
そのお蔭で??入りやすい温度になっていて助かった~!!
どうやら、誰か私の前に入湯者がいたようである。
その人が、水道の水を少し浴槽に出してくれていて、助かった!!

思い出すのは、「湯田中 大湯」の湯の熱かったこと・・
あそこは、「大湯」の入湯鍵を持たない人は、一切入湯できないので・・
真昼間などに行くと・・浴槽への水道水は、もちろん止められているし・・
自分の前に、ほとんど入湯者がいない状況もセットになり・・
浴槽の湯が熱いのなんの・・・大変な熱湯地獄?になっている。
いろいろ、それぞれの温泉地の事情があるのだろう~(管理面などから)
湯田中・野沢の「大湯」比べをしていたら、いい時間になり湯から上がった。

湯上がりに、外で涼しい朝風に吹かれていたら
向かい側に「足湯」があるのが見えた。
この「足湯」は「大湯の湯待ちコーナー」にもなる場所だな・・


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「真湯」  野沢温泉 (長野県)

2013-05-21 | 長野の温泉
野沢温泉には最近よく行くが
共同湯の「真湯」には、まだ入ったことがなかった。
今回、初入湯となった。

「真湯」への道は
「熊の手洗湯」の左前にある坂をまっすぐ上っていくと見つかる。

真湯の外観は・・

中は・・
明るくて、清潔な浴室風景・・季節のお花も活けてある。

落ち着いた、いい浴槽で
湯の花が浮く湯舟は、もちろん贅沢な「源泉かけ流し」・・
湯口をはさんで浴槽の壁には、水道の蛇口が左右2つであり、
入浴時には、お好みの湯温に自由に調整できる。
ゆっくりと一人湯を楽しんだ。
(入浴後は、水道蛇口は、きっちり閉めておくこと。)

入浴後、外に出て、5月の風に吹かれたら、気持ちのいい湯上り。
近くに「真湯の目印になるもの」がないか?探したら、
道の向い側に「赤いポスト」を発見   (写真の左建物は真湯)


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「塵表閣(じんぴょうかく)本店」 上林温泉

2013-05-21 | 長野の温泉
「上林温泉」は、湯田中温泉や、渋温泉にも近くて
道の駅「北信州やまのうち」を拠点にして行ける温泉地だ。

「塵表閣(じんぴょうかく)本店」という温泉旅館の湯に入った。
上林温泉は、国道292から少し上の道に入り、林の中にある温泉地で
まさに「上林」の名の通りだ。


「塵表閣」の外観

落ち着いた通路


浴室施設の入り口


女の内湯は、写真の石風呂

女性専用の露天

混浴露天

混浴に入る場合は、女将の手作りの湯浴着を利用できる。
湯浴着は、女の脱衣所の籠に多数用意してある。


「塵表閣」のいわれは、「俗塵を離れて身を仙境に置く」の意味。
数々の文人墨客が逗留した老舗旅館で
夏目漱石、与謝野晶子、林芙美子、川端康成、東郷平八郎などが滞在している。

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「脚気の湯」 (湯田中温泉)

2013-05-20 | 長野の温泉
「脚気の湯」とは、面白い名前だ。
「脚気」を患っていた人が入るとよく効いたので この名前がついたらしい。

この湯は、湯田中の共同湯の一つで、「丁子屋 旅館」に隣接している。
一見、ここが共同湯??といった外観の建物で・・
「丁子屋旅館」に泊まっているのに、すぐ隣のこの建物(写真左側の建物)に気づかなった。

正面から、よくよく見ると「確かに」共同湯の湯屋とわかる。


例のごとく
宿泊している「丁子屋旅館」で、合鍵をかしていただき、中に入ると

なんともシンプルな浴槽が一つある。
でも、もちろん源泉かけ流し状態。

脱衣所もシンプル


湯屋の天井は、古い


「大湯」共同湯とは違い、ここは、浴槽が一つで、しかも狭いので
脱衣の前に、浴槽に壁に設置された水道から水をジャンジャン出しておくと
着替え終わって入る頃には、ほどいい湯温になっている。
そのため、ゆっくりと入れた。

2泊している「丁子屋旅館」の風呂が清掃中の時間帯に、この湯に1時間くらい入った。
お天気の悪い日で、入浴中の1時間、外はザンザンと大雨だったが、
なにせ丁子屋旅館のすぐ隣にあるので、旅館の玄関にある傘を一つかりて
1・2・3歩で行ける「脚気の湯」共同湯は、ありがたかった。

この湯には、丁子屋旅館に10日以上長期滞在している女性と一緒に入った。
彼女は10日間も丁子屋に泊まっているが、まだ「大湯」にも「脚気の湯」にも
入ってなかったので・・ちょうどよかった。
久々の外湯(共同湯)は、気分転換になったようである。





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「大湯」  (湯田中温泉)   

2013-05-20 | 長野の温泉
「大湯」湯田中温泉に行った。
宿泊している「丁子屋旅館」のフロントで「大湯」の合鍵を かしていただき入湯する。

「大湯」の外観

入口のドアは合鍵で開ける。
中に入ると、自動的にドアが閉まるオ-トロック方式

浴室風景



昔からある湯らしく、注意書きも昔のままで、歴史を感じる。



いろいろ薬効がある湯のようだが・・
2つの浴槽の湯は大変熱くなっていて・足もつけられないほどだった。

浴室には、水道のホースもあり、湯加減を調整できる仕組みだが・・
「入湯後は水道は止めるよう」に厳しく注意書きがあり・・
昼間の時間、私の前には しばらく入湯者がなかった様で
備え付けの水道水から水は浴槽に全く入っておらず・・・
湯の熱さは、大変なものだった。
入ってからすぐに、ひっきりなしに水道でジャンジャン水を出すも・・
浴槽が広すぎて、全く湯温が下がらず・・
やっと、わずかに足を浸けただけだった。

しかし、「湯田中大湯」の浴室の雰囲気は非常によくて、立派なものだった。
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湯田中温泉 「丁子屋旅館」   (長野県)

2013-05-20 | 長野の温泉
「湯田中温泉」・・・
長野県に来るたびに気になっていた温泉地だ。

今回、ここの「丁子屋旅館」に泊まった。

建物の外観

玄関・入口周り


お風呂は・・・
まずは、脱衣所は

内湯が一つ

外には露天かな?


やはりそうだ!!広い露天風呂があった。




なんと湯田中の街が一望できる場所にある。



ここの湯は、1時間半ごとに男女湯が入れ替わる。
といっても、お風呂はここだけなので
一時間半ごとに、男湯になったり、女湯になったりするという意味だ。
そのため、浴室にも部屋にも「時間制の表が」しっかり貼ってある。


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野沢温泉(熊の手洗湯)・・長野県

2012-05-30 | 長野の温泉
長野県の「霊泉寺温泉」を出て
同じ長野県だが、北部の「野沢温泉」に行った。

「野沢温泉」は、
東日本大震災の起こる前には、1年に2回くらい行った温泉地。
震災後は、今回が初めて訪問になる。
震災の影響が心配だった。
東日本大震災の翌日に長野県の「栄村」で大地震があった。
野沢温泉は、そこにとても近い。


道の駅「花の駅 千曲川」から野沢温泉への道すがら
懐かしい山々と「菜の花」の薄黄色の畑が続く。

九州では、3月に見た「菜の花」
西日本では、4月に咲いていた。
そして、信州では、5月に見られる「菜の花」
今年は3回も見られて得した気分だ・・

野沢の街に着くと 今度は
大きな「ぼたん桜」が我々を出迎えてくれた。

同じ長野県の南部の丸子温泉郷「霊泉寺」の
境内でも「ぼたん桜」を見た。
野沢のほうが、北部なだけに
ぼたん桜は、より花盛りかな??

野沢温泉では、
温泉街の一番下の地域の「熊の手洗湯」に行くことにした。
町役場の駐車場に車を停めて行く途中、
ゴウゴウと大きな音を立てて
雪解けの水が町中の水路を流れる。

すさまじい勢いの水流で、いつもながら圧倒される。

この時期は、特に雪解けで水量が多い気がする。

水の音に気をとられていたら
野沢温泉の独特の急な坂道に入った。


やっと「熊の手洗湯」についた。

2年前と変わらない姿で、建っていた。

施設の前の「卵湯」設備も健在だ。


入口のトビラを開けて中に入ると







あ~あ 変わっていない。
一安心・・
さて、一番気になる浴槽は・・










よかった~変わってない。健在だ。
一安心し、ゆっくりと久々の「熊の手洗湯」を楽しんだ。
うれしさ~が体中に温泉成分と一緒にあふれてくる感じだった。

先客が一人おられた。
60代かな?
この湯の常連さんだった。
彼女は、若いときから毎年スキーでこの地に来られていて
冬はスキー・春~秋は野沢温泉の山々をトレッキング・・と
温泉だけでなく、
野沢の自然をほぼ1年中 全身で満喫しておられた。
お話を聴くと、
非常に活動的な人で60代に思えないから驚く。

それが、昨年、左足を故障してしまい・・
ついにスキーは当分お休みになり・・
野山のトレッキングもできなくなり・・
今は、温泉のみの付き合いになった野沢温泉らしい。
要するに「湯治中」の身なのだ・・・

湯の中で左膝の下の部分をしきりに摩っておられる。
きっと「早く治れ、早くよくなれ~」と心の中で叫んでおられるのだろう。
こんな彼女を見ていたら
10年前、左膝を故障して、しばらく歩くのもままならず
運動ができなくなり、すっかり落ち込んでいた自分を思い出す。
あの頃は、同じように すがる思いで温泉療養していた自分がいる。
しかし、
故障して間もない彼女に
「そのうちこの不自由な状況にも慣れますよ」
「簡単に膝は治りませんから、長くお付き合いしてください」
などと軽がるしい言葉は、とてもかけられない。
まして、スポーツ大好きな人だからショックはどれほどだろう。

「お大事にしてください」としか言えなかった。

真剣湯治中の彼女だが・
「一つだけ 足が悪くなって気が付いたことがあるの・・」
と微笑んで話されたのは、
今まで足がいい時は、道端の小さい野草などゆっくり見たこともなかったが、
足が悪くなって、ゆっくりゆっくり野沢の街を歩いていると
「季節ごとの小さい野草が、美しく、とても可愛くてね・・」
「面白いのよ~ 蕗の薹は、雪が解けた場所から一直線になって咲くのよ」
キラキラ輝く瞳でこの話をされる彼女に
この人は野沢温泉の自然が大好きなんだと、感銘をうけました。

もちろん私も
湯からの帰りは、道端の花を楽しみながら坂道を下りました。






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霊泉寺温泉(長野県)・・丸子温泉郷

2012-05-30 | 長野の温泉
東日本大震災後に、
初めて東北に向かった。
新しい車では、初めての青森までの旅になる。

今回の旅での
最初の湯は、
長野県の霊泉寺温泉。

霊泉寺温泉は(以前もこのブログで紹介したことがあるが)
長野県の丸子温泉郷にある霊泉寺集落の共同湯。
緑の山々と川、自然に囲まれた静かな温泉地だ。

霊泉寺の境内の横に共同湯の駐車場はある。
5月中旬なのに境内には「ぼたん桜」が咲いていた。
うれしくなった。
今年は雪がいつもより多く、信州も桜の開花が遅れたようだ。

ひなびた温泉街

突き当りに共同湯がある。

左の大きな建物が「霊泉寺温泉」共同湯だ。
建物の前に「赤い丸いポスト」がある。

このかわらない光景が、いい~

入口の風景、料金箱に入浴料の200円を入れる。
2年前に来た時は、番台に女の人が座っていたが、
きょうは、いなかった。

脱衣所から見える景色


2年ぶりに訪れたら
トイレがきれいになっていた。
(女湯のほうだけが新しくなったらしい・・)

トイレを出たら、新しい手洗い台も出来ていた。
湯と水の両方が出る。

また、浴室に入ると
洗い桶と座り椅子が、お揃いの白色で新しくなっていた。
(これは男湯も同じ)

静かにかけ流し湯が、浴槽から洗い場にあふれて流れる
この光景を長く待ち望んでいた~
前と変わらぬ浴槽風景にほっとした日


ここの湯は、
以前は熱めで、1~2分以上はなかなか浸かっておれなかったが、
久しぶりに訪れたら、ありがたいことに、ぬるめになっていた。
温泉は、自然のものなので、
その年々の天候など自然環境に左右されるのかもしれない。
しかし、ぬるめの湯はありがたい。
泉質は、アルカリ性単純泉・・さらりとした くせのない湯で
こう ぬるめになると 一層入りやすいお気に入りの湯になる。


帰り道、短い温泉街のあちこちに、季節の花々が咲き
いつもながら、こころ休まる温泉地だ。






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田沢温泉「有乳湯(うちゆ)」・・青木村

2010-06-06 | 長野の温泉
「青木村」のもう一つの魅力に、
共同湯の田沢温泉「有乳湯」がある。
写真画像は有乳湯の外観だ。

田沢温泉は、昔から「子宝の湯」として有名で、
山姥が湯治に訪れて、坂田金時を産んだ伝説がある。
婦人に卓効があり、乳の少ない婦人は27日、
子のない婦人は37日で効果が現れるという。
近くに子安観音を祀る薬師堂もあり
四季を通じて参拝客が絶えない。

透明な湯はシュワシュワとして肌に吸い付くようで
ほのかに硫黄の匂いもしてワクワクする。
一度この湯に入ると、その肌ざわりのよさが
やみつきになってしまう~魅惑の湯だ。
入ると、とってもあったまり、夜はぐっすり眠れる。

田沢温泉は、島崎藤村も好んだ湯で、長くこの地に逗留したらしい。
藤村が「千曲川のスケッチ」を書いたといわれる「ますや旅館」は
共同湯、有乳湯のすぐ近くにある。

この共同湯の素晴らしいところは朝早くから夜遅くまで営業していて
しかも年中無休で、入湯料は二百円。
しかし、大人気の湯のために、常に人が多いのが難点だ。

「田沢温泉 有乳湯(うちゆ)」のデーター
★住所     長野県小県郡青木村田沢
★電話番号   0268-49-0052
★入浴料    大人 200円  小人(4才~小学生)100円
★営業時間   6:00~21:30  ★年中無休
★泉質     単純硫黄泉
★設備     シャワー設備あり(源泉)
         ※ 石鹸やシャンプーは置いてない
★効能     婦人病、不妊症、神経痛、胃腸病、リューマチなど

(交通アクセス)上越自動車道、上田管平ICより車で20分
          長野自動車道麻積ICより車で20分
          長野新幹線、しなの鉄道上田駅から青木行きバスで30分
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ますや旅館(島崎藤村ゆかりの宿)

2010-05-19 | 長野の温泉
田沢温泉の共同湯「有乳湯(うちゆ)」のすぐ近くにある「ますや旅館」

若き日の、島崎藤村が滞在して「千曲川のスケッチ」を書いた温泉旅館だ。
この旅館は、映画「卓球温泉」の舞台にもなった。

島崎藤村は「千曲川のスケッチ」の中で、田沢温泉のことを
「山の温泉」として紹介している。
~土地の者が味噌や米を携えて苦労を忘れに行く場所~と
山深い湯治場の様子として描いている。
また
~青木村というところで、いかに農夫らが苦労するかを見た~とあり、
夏の暑い日ざかりに田の草を取って働く農夫の姿が描かれている。
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青木村の沢に架かる「こいのぼり」

2010-05-19 | 長野の温泉
4月の後半~5月にかけて、
青木村には写真のような「こいのぼり」が架かる。
この写真の日は、少し小雨模様だったので、画面が暗くて
ちょっと惜しいが・・
晴れていたら なんとも爽やかな景色だ。

青木村には「田沢温泉 有乳湯」と
「沓掛温泉 小倉乃湯」の2つの共同湯があるが、
沓掛温泉の沢にも「こいのぼり」がこんな風にたくさん泳ぐ。

青木村で、2つの共同湯を有効に利用している人に出会った。
沓掛温泉には年間利用券があるが、田沢温泉には年間券がない。
そのため、たいていの日は、お得な沓掛温泉を利用するが、
火曜日は、沓掛が休みなので、田沢の温泉に行くという。

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りんごの湯 (露天風呂)

2010-05-19 | 長野の温泉
~北信濃の大パノラマと
 りんご畑が一望できる露天風呂
  5のつく日にはりんごが浮く「りんご風呂」が楽しめる~

このキャッチフレーズの温泉施設は、豊野温泉「りんごの湯」だ。
周囲をりんごの木々に囲まれた施設で、
      秋には、みごとな赤いりんご畑が見られるだろう。
写真は、『りんごの湯」の露天風呂風景だ。

この風呂で、千葉県から長野県に移り住んだ人と一緒になった。
長野は暖かい時期が4月~9月の約5ケ月余りしかなくて、
大半の季節は寒くて、冬がとても長~いという。
千葉から来て思う「長野県人の気質は、辛抱強い」だそうだ。
冬が長く、人々が協力して生活してきたから、
そうなったのだと感じるらしい。

「りんごの湯」温泉データー ・・・・・・・・・・・・・・

(住所)      長野県長野市豊野町石417
(tel)       026-247-6161
(営業時間)   午前10時~午後10時
(休館日)     毎月第4火曜日(祝日の場合翌日)
(駐車場)     166台収容可能

(入浴料金)    10時~18時   18時~22時
        大人  400円      250円  
        小学生 300円      200円

(泉質)    ナトリウム・カルシウム塩化物温泉
(効能)    美肌効果・疲労回復・健康増進・神経痛・
         筋肉痛・関節炎・リュウマチ・やけど・
         皮膚病・婦人病・冷え性 など・・
        
(交通アクセス) 上信越道
           信州中野IC → 車で20分
           長野駅    → 車で25分
           善光寺    → 車で25分
           豊野駅    → 徒歩15分

この写真の露天風呂で、長いこと膝を突き合わせて
話し込む地元の老婦人2人がいた。
日常の様々なことを屈託なく話して、のんびりと湯に浸かっている。
それを見て、
この湯に入って、気心の知れた友人と和やかに話していたら、
きっと「うつ(鬱)知らず、ボケ知らずの人生」になるだろう。
と、思った日だった。
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