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米民主党指名争い、スーパーチューズデーでも決着せず

2008-02-06 22:51:14 | その他(海外・日本と世界の関係)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?b=20080206-00000056-yom-int

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 【ニューヨーク=貞広貴志】米大統領選の民主、共和両党の候補者指名争いは5日、最大のヤマ場である「スーパーチューズデー」を迎え、民主党はヒラリー・クリントン上院議員(60)が最大票田のカリフォルニア州など8州で勝利する一方、バラク・オバマ上院議員(46)も中西部を中心に13州を押さえ、指名争いの決着が今後に持ち越される大接戦となった。

 共和党は大票田を確実に押さえたジョン・マケイン上院議員(71)が指名獲得に王手をかけた。

 6日朝(日本時間同夜)までの集計によると、予備選・党員集会が行われた全米24州(民主党22州、共和党21州)で、クリントン氏は、カリフォルニアのほか東部の大票田であるニューヨークやニュージャージー、ヒスパニック(中南米系)の多いアリゾナ州などで勝利した。オバマ氏は、黒人の人口比率が高いジョージアなど南部2州や、地元イリノイ州など中西部5州などで支持を広げた。

 また、CNNテレビによると、夏の党大会で指名候補の投票に臨む代議員の獲得数は初戦のアイオワ州以来の累計で、クリントン氏が783人となり、709人のオバマ氏が激しく追う展開となっている。

 指名獲得には代議員総数の半数を超える2025人が必要で、今月12日のメリーランド、バージニア両州の予備選挙でも決着がつかず、決着は大票田のテキサス、オハイオ両州で予備選が行われる3月4日以降にもつれ込む可能性が高い。

 クリントン氏は5日、ニューヨークで支持者らを前に「次世代により良い国を残すため、これからも戦い続ける」と宣言。オバマ氏も同日、イリノイ州シカゴで「この動きは本物だ。米国に変化が起きようとしている」とそれぞれ今後の選挙戦に自信を示した。
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初の女性大統領か、初の非白人大統領か。
今回の米大統領選挙は歴史的な大接戦だ。

どう考えても「止めときゃいいのに世界中が反対したイラク戦争を勝手に始めて泥沼化させたブッシュの後継」という立場から逃れられず、不利な共和党そっちのけで、メディアが注目するのは民主党の指名争い。実際は決まってもいないのに、まるで次の大統領は民主党と決まったかのようだ(もっとも、戦後の米国では同じ党が3期続けて大統領を続けたことはないはずなので、このジンクス通り行くならば2期続いたブッシュ政権の後は民主党ということになり、メディアの注目ぶりにも一理ある)。

米国も変わりつつあるのかな、と私は思う。いや正確には「変わらざるを得ない」といった方が正確かもしれない。ソ連と共産圏が崩壊して以降、米国は唯一の超大国として、この地球上で思うがままに振る舞ってきた。だが、米国の覇権の基盤は盤石かと問われれば、全くそうとは言えないと思う。ベトナム戦争によってドルが大量流出し、金本位制が崩壊するという犠牲を払った米国は、イラク戦争で2008年度、50兆円もの戦費を使うという。50兆円といえば、日本の1年間の国家予算に匹敵する。その額が、泥沼化した戦争だけで消えていく。その影で、昨年日本でも公開された映画「シッコ」で見たように、健康保険に入れないため、病気になっても病院に行けない人がおびただしい数に上る。そんな戦慄すべき事態が、今米国では進行している。イラク戦争は、ベトナム戦争以上の巨大な犠牲を米国に強いることになる。

今回の大統領選挙はそのような時代の中で行われている。こんな状況で米国が今後も永遠に世界の覇権を維持できるわけもないから、必然的に次の大統領は米国の社会構造を根本的に転換できる人間でなければならないという結論が導き出される。

そう考えると、やっぱり次にふさわしいのはオバマかな、と思う。ヒラリー・クリントンは聡明な女性に違いないが、親子で大統領を務めたブッシュ父子の次が夫婦で大統領というのは、米国の歴史の悪い転換点になりそうな気がしてイヤなのだ。
実力のある者が大統領になれるのが米国という国の最大の長所だったのに、それが変質していくような気がする。国会議員が2世ばかりになった結果、祖父が首相だった者の孫が首相になり、その次に父が首相だった者が首相になることに対して誰も疑問を抱くことのないアジアのどこかの国のような「格差固定社会」化の入口に米国を立たせるきっかけになりそうな気がして、言い知れない不安を感じるのである。

米国はそんな国になるべきでないし、なって欲しくもない。

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