安全問題研究会(旧・人生チャレンジ20000km)~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

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う、嘘だろおい…

2008-02-05 22:50:23 | IT・PC・インターネット
CD-Rドライブにフロッピーディスクを入れた若手社員

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 ある日、後輩のA君から電話があった。PC操作についてそこそこのスキルがあるA君は、めったなことではヘルプコールをかけてこない。今回の依頼内容は「フロッピーディスクが読み取れない」というものであった。いまどきフロッピーですか? と思ったが、何でも昔の顧客データを参照する必要があるらしい。何でも取っておくものである。もしかしたら私のMOも、日の目を見る時が来るかもしれない。

 「古いフロッピードライブって、知らない間に壊れていることがあるんだよね……」と思いつつ、詳しく様子を聞く。マイ コンピュータのフロッピードライブをダブルクリックしても、「ディスクを挿入してください」というアラートが出るらしい。当然、メディアはドライブに入れた状態だという。一度取り出してみるように指示を出すが、「それが、取り出せないんです」とA君。

 ドライブの中でフロッピーが引っ掛かったのだろうか? そういえば以前私も、フロッピーに貼ったシールがドライブの中ではがれて、大変な目にあったっけ。

 電話の向こうであせるA君。物理的故障かどうか確かめるため、私は彼のデスクへ向かった。

 彼のPCは、導入して半年ほどの新しいものだ。自然故障にはまだ早い。PCの画面にはマイ コンピュータのウィンドウが開いている。フロッピードライブはあるが、確かにメディアを認識できていないようだ。

 とりあえずフロッピードライブからフロッピーを抜こうとする私。だけど、どうも違和感があるのよね。

私 「あれ? フロッピードライブのイジェクトボタンが飛び出してないみたい……」

 振り返ってA君に聞く。「フロッピーは?」
A君 「だからドライブに入れたんです」

そう言いつつPCを指さすA君。その指先にあるのは――いわゆるCD-Rドライブだった。

私 「マジ?」

 彼はフロッピードライブとCD-Rドライブを間違えていたのだ。そのドライブは、最近のゲーム機のような、スロットローディング方式でトレイの出てこないタイプである。あろうことかA君は、そこにフロッピーディスクを差し込んでいたのだ。

私 「こんなことがあるのか……、こんな間違いが……」
 しかし事実、目の前で起きている。

 何でもA君は、フロッピーディスク使った経験がないらしい。そこで「目に映った」ドライブにフロッピーを突っ込んだらしい。

 それにしたって、普通では考えられないような間違え方だ。本人以上に私が驚いた。
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…これ読んで私、驚くより頭が痛くなった。
いや、道理で自分が年を取るはずだ。

この記事を読んだときの衝撃は、以前、テレビでダイヤル式の電話機を前に「これで電話かけてみろ」と言われた若手女性タレント(当時10代)が、一生懸命ダイヤルの穴に指を突っ込んで押そうとしていたのを見たときの衝撃と似ている。

「コイツ…生まれたときから電話機はプッシュ式だったのか」(当時)
「コイツ…PC使い始めたときからメディアはCD-Rだったのか」(今)

…あり得ない。正直、両方ともアンビリーバボー。
このブログは携帯で読んでいる人も多いと思う。その中には、電話は最初からプッシュ式だったと思っている10代の人もいるかもしれないが、はっきり言っておこう。

違う。断じて違います。電話は回すものだったんです。本当です。
今みたいに電話機は家電量販店で買うものではなく、電話局に連絡して1週間、2週間待ちで取り付けてもらうものだったんです。本当です。
さらに、NTTは昔、日本電信電話公社(電電公社)という国営企業だったんです。本当ですってば!

この、CD-Rドライブにフロッピーを入れてPC壊しちゃうような若手社員は、メディアと言えばCDかDVDという時代にPCと出会ったということだ。
私がPCと出会った頃は、ようやくMS-DOSがWin95に代わり始めた頃。そもそも当時のWindowsはフロッピーディスクがなければOSのリカバリーができなかったから、フロッピーディスクドライブのないPCなんて考えられなかった。

私より年代が上の人は、そもそもシステム自体、フロッピーディスクからでないと起動できなかった時代を記憶の方も多いだろう。5インチフロッピーディスク(死語)からシステムを起動し、作成したデータも5インチフロッピーディスクに記録する。だからフロッピーディスクドライブが2つあった。今もWindows機にBドライブがないのは、2つめのフロッピーディスクドライブがBドライブになるよう設計されていたこの時代のMS-DOSの構造を未だに引きずっているからだ。

正直、システムをフロッピーから起動しなければならないような当時のPCは、フロッピーディスクなしでも起動するワープロ専用機より使い勝手が悪かった。だからワープロ機能しか使わない人はみんなワープロ専用機を使っていた。彼らがワープロからPCに乗り換えるのは、フロッピーディスクがなくても起動でき、ワープロ以外の機能も使えるようになったWindowsの登場以降である。

…なんて話をしても、もうわかってもらえないんだろうな。本当ですってば!

時代の変化は早い。そのうち、携帯の機能進化に伴って、携帯でPDFを読んだり、ワードやエクセルを使ったりできるようになる(一部にそういう機能を積んだ携帯電話もあるようだ)。PCと接続してLAN経由でデータをやりとりするような、PDA的な使い方もできる日が来るだろう。

あと5年もしたら、入社してきた平成生まれの若手社員から「先輩、まだPCなんて使ってるんスか? いまの時代、仕事は全部ケータイっスよ」なんて言われる日が来るんだろうか。

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