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安全性高めた? 225系公開

2010-05-17 23:53:21 | 鉄道・公共交通/安全問題
JR西 新型車両を公開 尼崎脱線教訓に安全性高め(毎日新聞)

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 JR福知山線脱線事故(05年4月)を受け、事故時の衝撃を減らすなど安全性を高めた新型車両「225系」が完成し、JR西日本が17日、東大阪市内で報道陣に公開した。試験運転などを経て、今年度中に京阪神エリアの在来線で運行を始める。

 JR西によると、225系は先頭車両の前面と床部分を強化。踏切で車と衝突するなどした場合、衝撃を上部に逃がす構造で、乗客にかかる負担を従来の半分にできるという。側面の接合部なども強化した。また、つり手の数をこれまでの車両の約1.5倍に増やし、目立つオレンジ色で形状も大きくした。東海道線や山陽線の新快速電車などに導入される予定で、計226両、製造される。車両を企画したJR西の牧原弘・車両部担当部長は「事故を起こした企業の社員として、安全性向上を第一に考え、現在の技術でできる限りの対策を取った。これで終わりではなく、技術の進歩に合わせてより安全性を追求していきたい」と話した。【牧野宏美】
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この車両については、2009年9月17日付記事で言及したとおり、「何もやらないより幾分まし」という評価であり、現在もその評価を変える必要はないと思っている。

正直、車両前面だけの強化で効果があるのは踏切事故くらいではないだろうか。とはいえ、制作費は一般車両より数百万円高いという程度だろうから、JR西日本としては、「以前より安全対策に本腰を入れるようになった我が社」をPRするための宣伝費という位置づけなのかもしれない。

それより、JR西日本にはもっとやるべきことがある。報告書漏えい問題に見られるような「己に甘く、社員にだけは厳しい」官僚的思考法を打破することである。いくら車両だけに投資をしたとしても、そこが改善されない限り、真の安全は確立されないだろう。

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