安全問題研究会(旧・人生チャレンジ20000km)~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

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近鉄のナローゲージ区間、内部線・八王子線に乗る

2013-01-15 23:30:30 | 鉄道・公共交通/趣味の話題
12日~14日の3連休に大阪に行く用事があったので、帰りに新幹線を名古屋で途中下車。かねてから乗りたかった近鉄内部線・八王子線に乗ることにした。ここは知る人ぞ知る762mm軌間。いわゆる特殊狭軌(ナローゲージ)区間である(国際的には1435mm軌間が標準なので、日本の在来線の1067mm軌間もナローゲージに入るが、日本の場合、これは在来線のメジャーな軌間なので、それより狭い軌間のものだけをナローゲージということが多い)。

13日夜から四日市市内のホテルに投宿。14日朝、まずは近鉄四日市から八王子線で西日野へ。日永駅に戻り、ここから内部線内部行きに乗り換え、予定通り到着。

【完乗達成】近鉄内部線・八王子線

昭和の時代に戻ったかのようなツリカケモーター音が懐かしく、旅情を誘う。ツリカケ音は、3両編成のうち四日市寄りの1両からしか聞こえなかったので、もしかすると1M2Tの編成かもしれない。通常の電車だとMT比は1:1か、またはM車の方が多いのが普通である(一部、モーター出力に余裕のある電車で2M3Tの編成もある)。サムネイル写真にあるように、762mm軌間の車両はまるで遊園地の乗り物のように小さいので、1両にしかモーターが付いていなくても問題ないのだろう。

車両の内部。1067mm区間の在来線と比べても狭い。まさに遊園地の乗り物を思わせる。座席は回転・転換せず、後ろ向きのことも。


この2路線は、ご多分に漏れず地元では廃止が噂されている(参考:2012.6.14付け朝日新聞)。BRT(バス高速輸送システム)への転換が検討されているようだが、悩ましいのは、762mm特殊狭軌は例外なく速度が遅いので、BRTに転換した方が所要時間が短くなりそうなことである。

もともと、762mm特殊狭軌は輸送力が小さいため、その多くが早い段階で廃止されていった。最近の廃止線をさかのぼっても、1990年の下津井電鉄が最後だろう。その後、北勢線(当時)が一時、廃止されそうになったが、三岐鉄道が買収して存続している。当時の三岐鉄道の社長は相当の好き者だったらしく、「何であんなナローゲージなんか買うんだ」と周囲に言われた際、「ナローだから買うんだ」と言った、とされるが本当のところはわからない。

また、北勢線の列車がカーブにさしかかった際、乗客の男子高校生が「せーの」でいっせいにカーブ外側に寄った結果、列車が転覆した、という話が地元では語られているが、これはいわゆる都市伝説だろう。しかし、そうしたことが現実に起きても不思議と思えないほど、762mm特殊狭軌というのは脆弱で不安定な存在である。この三重県に3線もの特殊狭軌が残存していることは奇跡といえるかもしれない。

最後に、携帯で撮影した拙いものだが、内部線の動画を公開する。

130114近鉄内部線日永駅発車


130114近鉄内部線日永駅発車2

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