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今日未明、福島県浜通りの震度5強の地震について

2013-09-20 23:18:40 | 気象・地震
「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」について(第70報)-平成25年9月20日02時25分頃の福島県浜通りの地震-(気象庁報道発表)

今朝、福島県を襲った震度5強の地震には驚いた人も多いだろう。当ブログは北海道で揺れを全く感じず、朝起きてからのニュースで知った。地震のニュースを知って最初にしたことがふくいちライブカメラの確認というのも相変わらずだが…。福島県で震度5強を観測したのは、読売記事によれば2011年9月29日以来、ほぼ2年ぶりという。

地震の概要はリンク先をご覧いただくとして、当ブログは発表された発震機構(地震のメカニズム)を見て衝撃を受けている。北米プレート内部の地震は逆断層型であるのが通常のはずだが、今回の地震は横ずれ断層型になっているからだ。

日本の東の太平洋では、東日本の大部分が乗っている北米プレートと太平洋プレートがぶつかり合い、太平洋プレートが北米プレートの下に潜り込んでいる。北米プレートは通常、太平洋プレートに押されているから、北米プレート内部の地震(プレート境界より西側。今回の地震もこのタイプに入る)はほとんどの場合、逆断層型(内側に向かって押される力で地殻が砕ける)になる。一方、太平洋プレートは西に向かって北米プレートを押しながら移動しているから、太平洋プレート内部の地震(プレート境界より東側)は通常、正断層型(外側に向かって引っ張る力で地殻が砕ける)になる。





ところが、今回の地震は逆断層型ではなく横ずれ断層型だという。当ブログは、もしかすると、この地震が「東日本の直下、または沿岸で3.11以降起きてきた地震の潮目が変わった」と、後々評されることになる地震になるかもしれないと危惧している。「第2の東日本大震災」の接近を告げる危険な兆候かもしれないのだ。

過去の地震との対比で見ると、北米プレート内部の地震であるにもかかわらず、発震機構が逆断層型でなかったものとしては、2011年3月23日の福島県浜通りの地震(資料)、2011年4月12日の千葉県東方沖の地震(資料)、同じ日の福島県浜通りの地震(資料)などがある。これらはいずれも、東日本大震災の余効変動が続いていた時期のものだ。

その後、2011年7月31日の福島県沖の地震(資料)、2011年8月19日の福島県沖の地震(資料)、今年5月18日の福島県沖の地震(資料)はいずれも北米プレート内部の地震だが、本来の逆断層型に戻っており、余効変動の終了をうかがわせるものとなっている。

もし、今回の地震が北米プレート内部で起きているにもかかわらず、横ずれ断層型だとすれば、東日本大震災直後の発震機構にむしろ近い。このような事態が起きている理由ははっきりしないが、3.11以降の2年半で再び東北地方沖のプレート境界のひずみが極致に達し、プレートの固着域(アスペリティ)が剥がれ始めた証拠の可能性もある。当ブログのこの推測が正しかった場合、第2の東日本大震災の危険はかなり差し迫っていることになる。

当ブログは、念のため、東北地方太平洋沿岸地域に最大級の警戒をするよう呼びかける。当ブログのこの警告が杞憂に終わることを願っている。

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(2013.9.26追記)

上記の記事で、当初、『日本の東の太平洋では、…北米プレートが太平洋プレートの下に潜り込んでいる。』としていましたが、『太平洋プレートが北米プレートの下に潜り込んでいる』の誤りでした。お詫びして訂正いたします(上記記事はすでに訂正済みです)。

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