人生チャレンジ20000km~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

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夏休み~釧路を旅する(2)

2013-09-06 22:12:05 | 鉄道・公共交通/趣味の話題
釧路2日目。いよいよ今日は最大の名所、釧路湿原を巡る。まずはカヌーに乗ることにする。ホテル阿寒湖荘を朝9時頃チェックアウトし、車で約2時間もかかる塘路本村キャンプ場へ。カヌーはここから出る。



午前11時。「道内からのお客さんは珍しいですね。本当はもっと道内の方にこそ楽しんでもらいたいんですが」と係員の男性が言う。私たちが道内に今年4月、転勤してきて、3月までは本州にいた、と言うとなんだか納得したような表情だった。

塘路本村キャンプ場横のカヌーポートから塘路湖に漕ぎ出す。湖内は逆風の上、漕ぎ始めたばかりで慣れないこともあって遅々として進まないが、釧路川に入ると追い風になり、漕ぎ方に慣れてきたこともあって快調に進む。釧網本線の鉄橋をくぐるが閑散線区のため列車はやってこない。

正午前、カヌーを漕いでいると、雑木林の向こう側から釧網本線の列車の音が聞こえてきた。通過時刻から判断して、釧路発川湯温泉行き4730Dだろう。

正午を過ぎたので、湿原内の浅瀬に乗り上げる形でカヌーを止め昼食。再び釧路川に漕ぎ出す。釧路湿原内の釧路川では動力のついた船舶の乗り入れは禁止されていて、カヌーがほぼ唯一の交通手段という。

釧路川に戻ってしばらく経った頃、雑木林の向こう側からまた釧網本線の列車の音が聞こえてきた。あいにく列車の姿は見えないが、網走発釧路行き3727D(快速「しれとこ」)だ。

約2時間の行程に終わりが近づいてきた。釧路川を下ったカヌーは釧網本線・細岡駅近くのカヌーポートに到着。出発したのは塘路駅近くのカヌーポートだったから、JRでひと駅近く下ったことになる。

カヌー業者の車で出発地に戻る途中、「釧路湿原を一望できる細岡展望台という場所がありますよ。ぜひ行ってみてはいかがですか」と係員が言うので、それに従うことにし、車で細岡展望台を目指す。

細岡展望台は、細岡を名乗りながら細岡駅ではなく、釧路湿原駅のほうが近い場所にあった。そこから見た釧路湿原(サムネイル写真)はまさに雄大な風景だった。

細岡展望台から望む釧路湿原


釧路湿原駅


釧路湿原駅に進入するキハ54系気動車。列車は、釧路湿原14:51発釧路行き4733D


釧路駅。駅ビルの食堂街の名称が「STATION DINER 946」というのにはちょっと笑った。946はもちろん、釧路と読む


この日は、釧路駅前のラスティングホテルに宿泊。チェックイン後、夕食に繰り出す。この季節は、釧路港に秋刀魚が揚がり始める季節で、もちろんお目当ては秋刀魚、それも刺身である。

秋刀魚と言えば、都会の消費者は焼いて食べるものだという認識で、刺身で食べるというイメージは湧かないだろう。秋刀魚は、水揚げされると傷みが早いため、消費地まで輸送する間に鮮度が急速に落ちてしまい、生で食べることはできないとされる。秋刀魚を刺身で食べることができるのは、水揚げ港とその周辺、限られた地域だけの特権なのだ。

釧路港近くに炉端焼きの店を見つけたので入る。ここで食べる秋刀魚の刺身は絶品だった。

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