人生チャレンジ20000km~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

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核のない未来を願って 松井英介遺稿・追悼集(緑風出版)

●安全問題研究会が、JRグループ再国有化をめざし日本鉄道公団法案を決定!

●安全問題研究会政策ビラ・パンフレット
こんなにおかしい!ニッポンの鉄道政策
私たちは根室線をなくしてはならないと考えます
国は今こそ貨物列車迂回対策を!

東京で反原発9000人集会、そして再び稼働原発ゼロへ 私達の力を信じ、脱原発社会に進もう

2013-09-15 23:46:51 | 原発問題/一般
写真報告:再稼働反対!9.14さようなら原発大集会(レイバーネット日本)
大江さん「首相のうそ」批判 原発再稼働反対、9000人集会(東京)
原発稼働ゼロずっと続いて 東京で9000人集会(朝日)

各メディアで報じられているとおり、14日、東京・亀戸中央公園で「再稼働反対!9.14さようなら原発大集会」が開かれ、9000人が参加した。「さようなら原発!1000万人アクション」が主催した集会は、これまで6~10万人もの参加者を集めてきたから、大幅に参加者が減ったように感じられるが、会場となった亀戸中央公園の収容能力、そして東京五輪決定に浮かれる東京の社会状況を考えると、よく集まったというべきだろう。集会の内容はリンク先をご覧いただきたいが、大江健三郎さんなどの著名人が脱原発を訴えた。

大飯原発4号機が停止 国内稼働原発、再びゼロに(朝日新聞) - goo ニュース

そして、国内で唯一、稼働していた大飯原発4号機が、定期検査入りのため、15日午後11時過ぎ、出力ゼロになった。3号機はすでに9月2日に定期検査入りのため停止しており、大飯原発3、4号機が再稼働した昨年7月以来、1年2ヶ月ぶりの「国内稼働原発ゼロ」だ。当ブログはこの記念すべき日を祝いたい。

こどもの日に全原発が停止した昨年ほどの高揚感はないが、今回、再び全原発停止をもたらしたのが市民の懸命の闘いの結果であることは改めて確認しておくべきだし、いくら強調してもし過ぎることはない。市民の懸命の闘いは、本来、原発推進、再稼働のための「規制」組織に堕するはずだった原子力規制委員会に対する大きな政治的圧力となり、規制委は再稼働のハードルを大幅に上げざるを得なくなった。北海道電力のように、再稼働のための安全審査が「書類不備」で規制委に受理されず、仕切り直しとなる電力会社も出た。

また、昨年9月、今年3月と大規模な集会で反原発の強い意思を示し、推進派に打撃を与え続けた。中小規模の集会や、首相官邸前の金曜行動は、今なおとぎれることなく続き、毎週、新たな参加者を迎えている。権力の喉元に突き刺さった「最も疎ましいトゲ」である「経産省前テントひろば」はいまだ撤去されることなく存続し、この9月11日で2周年を迎えた(国は、このテントを「不法占拠」だとして明け渡しを求める訴訟を起こしたが、被告を別人と取り違えるという前代未聞の大失態が起き、裁判が遅れている(参考記事)。また、自民党こそ国有地を借り上げながら賃料を払わず不法占拠しているとして、反訴が提起されている(参考記事))。再稼働阻止、原発事故の責任追及、健康被害から人々を守る闘いなど、あらゆる運動が今も多くの自覚的な市民によって日々闘われ続けている。驚くべきことであり、この力が改憲阻止などあらゆる運動に好影響を与えている。

その結果、日本の市民は、野田政権による昨年7月の「だまし討ち的大飯再稼働」を許したものの、その後、政権が再び原発推進の自民党に戻っても1基の追加稼働も許さなかった。原発ゼロは、ただ座していても実現するものではない。こうした行動の集大成として、日本の市民がおそらくは戦後初めて「闘い取った」ものである。

かつて、「敵よりも1日長く闘おう」という労働運動のスローガンがあったが、日本の市民は自覚の有無にかかわらず、このスローガンを実践しつつある。当ブログにとっても厳しい闘いは今後ずっと続くと思うが、敵よりも1日長く、したたかに、かつしなやかに闘いながら、世界から原発のなくなる日を見据えていきたい。

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