安全問題研究会(旧・人生チャレンジ20000km)~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

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ローカル鉄道に国・自治体・住民はどう向き合うべきか(月刊『住民と自治』 2022年8月号掲載)
核のない未来を願って 松井英介遺稿・追悼集(緑風出版)

●安全問題研究会が、JRグループ再国有化をめざし日本鉄道公団法案を決定!

●安全問題研究会政策ビラ・パンフレット
こんなにおかしい!ニッポンの鉄道政策
私たちは根室線をなくしてはならないと考えます
国は今こそ貨物列車迂回対策を!

2016年 当ブログ・安全問題研究会10大ニュース(今年は20大ニュースに拡大します)

2016-12-30 18:43:02 | その他社会・時事
さて、2016年も残すところあとわずかとなった。例年通り今年も「当ブログ版 2016年10大ニュース」を発表する。

選考基準は、2016年中に起きた出来事であること。当ブログで取り上げていないニュースも含むが、「原稿アーカイブ」「書評・本の紹介」「日記」「福島原発事故に伴う放射能測定値」「運営方針・お知らせ」カテゴリからは原則として選定しないものとする。

ただし、今年は歴史の転換点ともいうべき大事件・ニュースが内外ともに続き、10では枠がとても足りない。そのため、2011~12年に続く措置として、今年は枠を拡大し「20大ニュース」とする。なお、ニュースタイトルの後の< >内はカテゴリを示す。

1位  JR北海道が「自社単独で維持不可能な13線区」を公表、ローカル線切り捨てを本格化。留萌線が廃止、日高本線廃止方針の発表を地元との協議が整わないまま強行<鉄道・公共交通政策>

2位  JR北海道の貨物列車脱線事故におけるレール検査データ改ざん問題で、札幌区検がJR北海道幹部社員3人と法人としてのJR北海道を起訴、第1回公判開かれる<鉄道・公共交通安全問題>

3位  福島原発告訴団による告訴・告発~東京第1検察審査会の起訴議決を受け、検察官役の指定弁護士が勝俣恒久・元東京電力会長ら旧経営陣3人を強制起訴<原発問題>

4位  北海道新幹線・新青森~新函館北斗間が新規開業<鉄道趣味>

5位  高速増殖炉「もんじゅ」の廃炉が決定。日本の核燃料サイクル政策、実質的破たんへ<原発問題>

6位  福井県・関西電力高浜原発3、4号機に対し、大津地裁が住民の訴えを認め運転差し止めの仮処分命令。再稼働したばかりの高浜3、4号機が再び停止。川内、伊方原発は再稼働を強行<原発問題>

7位  長野県軽井沢町でスキーバス転落事故、乗客15人が死亡。一方、違法ツアーバス業者に対する罰金の上限を100万円から1億円に引き上げる改正道路運送法成立。規制強化へ前進<鉄道・公共交通安全問題>

8位  参院選で、自公・維新など「改憲勢力」が3分の2を確保。衆参両院で改憲勢力が3分の2を占め、戦後初めて改憲発議が可能に<社会・時事>

9位  昨年強行採決された安保関連法施行。南スーダンへ、自衛隊が「駆けつけ警護」含む新任務に派遣<社会・時事>

10位  沖縄・高江で異常な警備体制の下、オスプレイパッド強行建設。地元住民の抵抗運動も続く<社会・時事>

11位  西日本で大規模地震相次ぐ。熊本では史上初めて震度7を2回記録。鳥取でも大地震<気象・地震>

12位  米国大統領選で「暴言不動産王」ドナルド・トランプ氏が当選<社会・時事>

13位  EU離脱をめぐる英国の国民投票で、離脱派が多数を占め勝利<社会・時事>

14位  天皇が「生前退位」の意思を表明するビデオメッセージを公表<社会・時事>

15位  女性労働者の過労自殺問題で、東京労働局が電通を強制捜査、書類送検<社会・時事>

16位  電力小売り事業が全面自由化。一般家庭が電力会社を選ぶ時代に<原発問題>

17位  ベルギー、フランス(ニース)など欧州でテロ相次ぐ。国内でも、相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で障がい者を狙ったテロ発生。世界は憎悪とテロの時代へ<社会・時事>  

18位  東京都知事選で初の女性、小池百合子氏当選。築地市場の豊洲移転が延期に<社会・時事>

19位  SMAPが年内限りでの解散を表明<芸能・スポーツ>

20位  大黒摩季、6年ぶり活動再開<芸能・スポーツ>

【番外編】
・当ブログ管理人、JR北海道ローカル線問題に関連し日高町、苫小牧市、様似町、浦河町で4回にわたり学習会講師を務めるなどローカル線廃止反対運動を昨年に引き続き強化<鉄道・公共交通政策>

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改めて今年を振り返ってみると、内外ともに時代の転換点というべき年だった。10年後に「歴史の転換点だったのは何年か」と問うと、多くの人が2016年と答えるようになるだろう。しかも、その変化がよい方向ではなく悪い方向(テロと憎悪、ポピュリズムの台頭)という意味で、強い印象を残した年だった。

当ブログ管理人としては、2月に凍結路面でスリップ事故を起こし、車を買い換えに追い込まれたのに続き、8月には胃がんのため入院、手術を受けるなど、個人的にも最低の年だった。だが一方で、JRローカル線問題で4回もの講師を務めるなど、これまでの当ブログと安全問題研究会の活動が評価された年でもあった。総じて、JR北海道問題にかかりきりの1年だった。

来年こそはよい年に……と願いたいが、今年の20大ニュースを見ていると、とても来年がよい年になるとの展望は持てない。今より悪くならないようにすることもほぼ不可能だろう。悪くなっていくスピードをどのくらい緩和できるかが、内外ともに焦点だ。世界のディストピア(絶望郷)入りがよりはっきり見えて来る年になると思う。

こんな時こそ私たちの真価が問われる。未来世代に、先行世代の恥ずかしくない姿を見せることから地道に取り組む以外にないような気がする。なんとも心重い年の瀬だ。

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