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9月8日夜の秋田県内陸南部の地震について

2017-09-10 18:42:11 | 気象・地震
平成29年9月8日22時23分頃の秋田県内陸南部の地震について(気象庁報道発表)

少し時間が経ったが、8日夜、秋田県大仙市で震度5強を記録した地震について述べておきたい。

地震の規模はM5.2(暫定値:速報値5.3から更新)、震源は秋田県内陸南部、震源の深さは約9kmとごく浅く、このことが地震の規模の割には大きく揺れることにつながったと思う。発震機構(地震のメカニズム)は北西-南東方向に張力軸を持つ横ずれ断層型(速報)。

今回の地震の震源地は、東日本大震災以前は地震が少なかったにも関わらず、東日本大震災を境に急激に地震が増えた場所である(参考資料)。この場所では、震災直後の2011年4月19日にM4.9(暫定値)の地震が起き、やはり大仙市で震度5弱を記録している(気象庁報道発表)。今回の地震はこれを上回り、震災以降、この付近を震源として起きた地震としては最大のものとなった。ちなみに、このときの地震の震源深さは約6km、発震機構も北西-南東方向に張力軸を持つ横ずれ断層型で、今回とまったく同じである。きわめて今回とよく似た地震といえる。

北米プレート内部の地震で「張力軸」を持っていたことは、プレートを外から引っ張る力が起こした地震ということになる。最近、ユーラシアプレートの活発な活動が続いており、ユーラシアプレートが北米プレートを西に向かって引っ張る動きが続いているのかもしれない。

大仙市を中心とした地域では余震が続いている。今後しばらくは余震への注意が必要だ。

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