管理人よりお知らせです。
韓国で、「非常戒厳」発令による軍事独裁体制への復帰を狙った大統領の「軍事クーデター」が失敗させられたのに続き、今度はシリアで父親から2代にわたって強権を振るってきたアサド大統領による独裁体制が崩壊しました。
シリア情勢に関しては稿を改めますが、今、世界で紛争の起きている地域に炎マークを付けてみると、以下のようになります。ウクライナとパレスチナ・ガザという、地図の最北と最南で始まった2つの戦争が、両者の間の地域を挟み込むように、逆「く」の字型に拡大しているのがわかります。ジョージア(旧ソ連・グルジア共和国)でも、EUから距離を置き、ロシアに最接近しようとする首相が親EU派のデモを弾圧する事態が進行しています(参考記事:「ジョージア野党指導者を警察が連行 首相は親EU派の抗議を「暴力」と非難」BBC)。
「世界はすでに第三次世界大戦に入っている」というエマニュエル・トッド氏の発言を「毀誉褒貶の激しい歴史家の戯言」だと思っていましたが、事態はトッド氏の「予言」通りになってきたのではないかと思います。来年-2025年は、世界人類が滅亡を防ぎ、生き残れるかの岐路になると思います。来年起きる出来事が、この先半世紀(21世紀後半)の行く末を決めることになるのではないか――そんな予感がしてきました。
この世界情勢の激動を受け、カテゴリ再編を実施することにしました。具体的には、記事数が300を超え、収拾がつかなくなっていた「その他社会・時事」カテゴリを分割し、「その他(国内)」「その他(海外・日本と世界の関係)」に分けます。
本当は、この分割はもっと早く手を付けたかったのですが、「イスラエルによるパレスチナ人虐殺に抗議して東京で行われた集会・デモ」「日本国内の政治改革につなげるため、海外で行われた選挙結果をどう評価すべきか」のような記事を国内・海外のどちらとするか、後々の記事検索の利便性まで考えると決断できずに今日まで来ました。しかし事態は一刻の猶予も許されなくなっています。
今日1日、考えた末、国内・海外の区別については、分割後の両カテゴリの記事数なども勘案し、以下の通りとします。
<「その他(海外・日本と世界の関係)」カテゴリ>
・日本と世界の関係について論じた記事
・国内で行われた集会・デモであっても、その原因となった出来事が海外である場合
<「その他(国内)」カテゴリ>
・外国人をめぐる諸問題のうち、日本政府や日本人の人権意識が原因で発生しているもの(例:入管における外国人収容者問題、外国人差別、ヘイトスピーチ、日本国内の人権問題に関する国際機関からの勧告など)
結果として、「イスラエルによるパレスチナ人虐殺に抗議して東京で行われた集会・デモ」の記事は「その他(海外・日本と世界の関係)」カテゴリで、日本国内での外国人に対するヘイトスピーチ問題は「その他(国内)」カテゴリで扱うことになります。要するに、「その問題の根本がどこで発生しているか」を基本とする「発生地主義」の考え方で対応したいと思います。
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当ブログの名称を、諸事情により「安全問題研究会」から現在、旧「人生チャレンジ20000km」に戻しています。この措置は一時的なものであり、年明け以降、「安全問題研究会」に再変更する予定でしたが、取りやめます。今後しばらくは国際情勢に力を入れる必要があるとの判断からです。
また、今回のカテゴリ分割によって、本来であればカテゴリ数は1つ増え、14となる予定でしたが、最後の更新から10年以上経過し、最近は活用もされていない「福島原発事故に伴う放射能測定値」カテゴリを非表示扱いとしました。このため、表示されているカテゴリ数は13のまま変わっていません。
「福島原発事故に伴う放射能測定値」カテゴリの記事データ自体は残していますが、今後は「再び原発事故が起きる」などよほどの情勢変化がない限り再公開は考えていません。とはいえ、放射能測定値データを見たいという向きもあるかもしれないので、安全問題研究会ホームページ「原発問題資料集」にデータを掲載しました。むしろ、このような掲載方法とすることで、より見やすくなったのではないかと思います。
今後とも当ブログをよろしくお願いいたします。