今日の稽古は昼からお一人、お見えになります。
七夕の節句も過ぎ、遅いのですが、
『ササの葉さーらさら』ならぬ、
『竹』ということで実朝さんの歌でお軸を。
「
相生(あひおひ)の 袖のふれにし 宿の竹
よゝは経(へ)にけり わが友として」
竹を友として年月を送ってきた・・・
なんとも孤独な歌なのですが、さほど孤独感が感じられず、
さわやかな雰囲気で詠まれている歌のように思われます。
北条政子との確執・・・
さわやかであればあるだけ、心の闇が覘かれますね・・・
思い出せば、スーパーや保育園などで飾ってあった
大きな七夕飾りには、竹がつかわれていましたよね。
竹の葉っぱの部分を、笹として代用しているの?
笹と竹の違いは何気なく、大きさで区別しておりますが。
文部科学省の見解もあるそうなので??・・・
(探せませんでした
)
「竹と笹のどちらでも、利用する場所によって、
言葉を使い分けても良い」と
・・茎の部分を利用したものが竹、
葉っぱの部分を利用したものが笹・・
分類では間違いですが、
言葉として学校では竹を使っているのですね。
お役所仕事そのもの。
私的には、
『竹』は英語で”bamboo”中国原産で、温帯植物のため北海道にはなく、
(本来は、狭義のタケに、竹、笹、バンブーと分類)
『笹』も英語だと”sasa”日本固有植物のため日本語名そのままで、
寒さに強く、北海道(チシマザサ等)にも生えており、
『笹』という言葉をつかうのは、この日本だけなんです。
観世水(かんぜみず)
足利義満が能楽の観世大夫に与えた屋敷に観世井(かんぜい)
と称した井戸があり、その井戸にできる渦(うず)を模した
「観世水(かんぜみず)」は、紋様としても広く使われています。