気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

甘夏でピールを

2017-04-10 15:11:02 | 主菓子とお干菓子
朝の散歩中、今年初めてのツバメを一羽確認しました。
「春を呼ぶ」・「幸せをもたらす」鳥として知られており、
平城宮跡で4月5日頃見かけたと聞き、探していたのです。
電線に一羽とまったスズメ?細見、逆光なので廻り込むと
燕尾様の長い尾が、オスのツバメさん。
でもカメラを構える間もなく、飛び去りました。
小林一茶はこんな句を詠んでおります。
今来たと 顔を並べる つばめかな
 
実は今日は初孫の中学校入学式で、先ほど顔を出したばかり
目的を持って、校区外から我が家へ居候するそうです。
三年後の巣立ちが楽しみです。


今年もピール作りに挑戦しております。
蜜柑は、友人の夏蜜柑を当てにしていたいましたが、だめに。
生活クラブから完熟木なりの甘夏7.5Kg(和歌山産)を購入、

私はデコポン派で酸っぱくてダメですが、この木なり完熟柑は
相方にとり程よい甘さがあり、美味しいとのこと。
相方は毎日、包丁で十文字、四分の一の大きさに切れ目を入れ、
剝いて食べてくれました。
溜まった皮で、先日になりピール作りを始めました。
①長軸に沿い8ミリ幅の大きさに切り、軽く水洗い、
 浸るぐらいの水で沸騰させたの後、中火で15分煮ます。
*中わたを残すと、ぴかぴか感が出て美味しくなります

②ざるにあけてゆでこぼし、水に5分ほどつけ、
再度ざるにあけて水けをきります。
③②での材料にかぶるくらいの水を入れて再び火にかけ、
 沸騰したら中火で10~15分煮ます。

④③をゆでこぼして水に5分つけ、ざるにあけて水けをきり、
 その重さを量ると、その60~70%がグラニュー糖の量になる。
⑤鍋に④と計量したグラニュー糖、ひたひたの水を入れて火にかけ、
 沸騰したら弱火で15~20分、汁けが少なくなるまで煮詰めます。
⑥そのまま広げて乾燥させる分と、グラニュー糖をまぶす分に
 
⑦自然乾燥に二・三日、堅くなり過ぎに注意を。
(堅さの見極めに少しコツが、乾燥により輝きも増します)
ベランダで乾燥中
⑧まぶしていない分は湯煎したチョコレートをかけ、
 
⑨出来上がりです。

これで干菓子に使えますね。
今年のピール、出来栄えお楽しみに!!!

玄関の色紙は「吉野龍田図屏風」の右隻より

2017-04-09 15:03:03 | しつらえ
今朝は雨が上がり、今月はじめての自宅稽古に。
奈良の桜は満開ですが、吉野山の桜は中の千本で3分咲きに。
玄関の色紙は、吉野龍田図屏風(根津美術館)の右隻の一部
爛漫の桜に埋もれる春の吉野を掛けました。
 
小間でのお稽古場は、「和敬清寂
 
菓子は、「春のきんとん」にて

春の風情を感じて頂けたでしょうか。
家から眺める、若草山から三笠温泉郷付近の桜は?
大丈夫なようですので、花見を兼ね散歩に。
 
曇り空の近所の桜は満開で、もう花びらが落ちて
昨晩からの雨で、地面に貼りついております。
 
小学校のビオトープにも、花びらが舞い落ちており、
風の詩乗せて静かに花筏』 稲辺美津
 
ビオトープ潜みしヤゴにも花筏』愚句

これからは、吉野山の桜、下旬から「奈良の八重桜」に、
あっ忘れてはいけません、
あの有名な「大阪造幣局の桜の通り抜け」を
今年の花は知恩院由来の淡黄緑色の「鬱金(うこん)」
4月11日(火)~4月17日(月)までで、
良いお天気になりますように。

山椒の花芽で佃煮を

2017-04-08 18:01:30 | 季節の花々
今日は「花祭り」で、お釈迦様の誕生日になります。
今朝も曇り空の中、大先生のお稽古に伺い、
「且座之式」と「貴人清次」を教えていただきました。
車から眺める奈良市内は桜が満開で、花祭り状態になり、
遠目に眺められる東大寺大仏殿のこんな真近にも桜が、
そして若草山横の三笠温泉郷も桜色に包まれており、
今日のお稽古の菓子(満々堂通則)がぴったり、
  
晴れておればもっと・・・でも帰るころには桜雨に。
予報では明日の朝まで雨が降り続き、その後晴れるとのことで、
関西では、絶好の花見に日になるでしょう。

寒い日が続き、やっと緑の芽が出てきた我が家の山椒の木、
4月に入ると、若葉とともに蕾が
4/3 4/6 4/7
夕餉の野菜をと、庭に出てみると
山椒の木の花芽に黄色味の蕾がでてもう咲きそうです。
桜雨山椒の花にも雫かな
          愚句
4/8
少し早いですが、摘ませてもらいますと、
香りが少ないかと思いきや、部屋中に漂います。

佃煮にしてみました。

朝粥の膳に一ト箸花山椒
         高岡智照
明日の朝まで待てず、冷奴でいただきました。

「貝母(ばいも)」、万葉集では

2017-04-07 11:55:20 | お稽古
明日の土曜日までの二週間で、茶飯釜の茶事と法華寺献茶式、
さらに出稽古で先生に教えて頂いた回数は、明日を含め四回
にもなり、大変なのです。というのも帰宅して私なりの記録
として整理しておくことが滞っているからなのです。
忘れないうちにしておかなくては・・・
でも自宅稽古はキャンセルもあり、大助かり。
大助かりといえば、二つ返事で受けた孫の春季講習の送迎も
ほとんど任せてしまい、相方には迷惑?を掛けましたね。
でも本心は、孫といるだけで嬉しいのは、お見透しですよ!
家族思いなのですが、口下手で、扱いにくく困り者ですが、
三月の月末が近づくにつれ、お雛様を終えと言い出したのも
相方で、旧暦の桃の節句は3月30日だからなんですって。

この頃に咲きだす淡い黄緑色の釣鐘姿の可憐な花があります。
数日前に庭の片隅に咲いていた『貝母(ばいも)』です。
 
茶道大辞典では、
”別名編笠百合,母栗,苦菜。ユリ科の多年草。中国原産。
 草丈40㎝,葉は狭長で互生し、葉頂の三枚は特に細く
 先端は巻く。三,四月ごろ葉腋に鐘状六弁花を付ける。
 花は外面淡黄緑色で緑色の条があり内面に網状の紫斑が”

別名の「母栗(ははくり)」球根から由来し、万葉集では
丈部真麻呂(巻20-4323)の歌に、
時々の花は咲けども何すれそ
    波波とふ花の咲き出来ずけむ
 四季折々の花は咲いているのに
   どうして母という花は咲き出さないのだろうか
続いて、丈部黒当(巻20-4325)が 
『父母も花にもがもや草枕 旅は行くとも捧ごて行かむ』

平安時代の『和名抄』に「貝母、和名 波波久里」と記され
波波=はは・母、久里=くり・栗を表すとされており、
父母子の温愛を指すのだそうで、
桃の節句に相応しい花だったんですね。

この5日にはもう早くも、TVからは端午の節句の
「鯉のぼりの川渡し」が話題に上ってきており、
関西では、大河ドラマの真田丸の九度山や高槻等が
有名で一度うかがいたいものです。

桜のもと「ラ・テラス」でのランチのはずがチラホラ

2017-04-06 16:40:50 | グルメ
二か月前、満開の桜のもと『ラ・テラス』でランチをしませんか
とのお誘いが、それはもう二つ返事にて予約をして頂くと、
運よく空があり、予約が取れました。
若草山の麓ですから桜と若草山・東大寺~奈良市内が
一望の絶好のロケーションでの楽しみなランチになります。

昨日がその日、良いお天気で歩いてゆっくり上っていくと、
県庁付近のソメイヨシノの桜は3分程度で、氷室神社の枝垂桜は
満開です。

外国からの方など含め、人・人・人そしてカメラも。
 
鏡池に映る柳と桜、春本番ですね。
 
当然、東大寺参道から南大門へはここも人・人・人
奈良春日野フォーラム付近からは人は少なく、左側から登り
『ラ・テラス』に到着、奈良市内は一望でも桜はチラホラ、
ほんの少し標高が高いだけなのに、ちょっぴり残念です。
席に案内され、ランチに。
 メニュー
始まりの一口

桜鱒、うすい豆、サラダ

白いんげん豆、ほたるいか、ハーブ

春告げ魚”めばる”と桜海老


はいばら牛、アスパラガス、オランチーズ
最後に、春苺”明日香ルビー”
御馳走様でした。
シャンパン一杯と、ワイン二杯で
帰りも歩いてブラブラということに、
スマホの万歩計は12000歩にも、満腹ですが足が・・・。

法華寺献茶式へ

2017-04-05 17:05:40 | お茶会・お茶事
昨日は朝9時頃、良いお天気の中、平城京跡東側にある
法華寺門跡まで『法華寺献茶式』に伺っております。
法華寺では4月1日から7日まで「ひな会式」の行事中、
光明皇后が蓮池を歩かれる姿を写したとも言われている
ご本尊・十一面観音(国宝)の前で、可憐な子供の姿をした
善財童子50体余りを祀う法要が行われており、
そのご宝前に『四海平温 万民至福』を念じ一碗奉げるため
裏千家今日庵家元名代として千万紀子様が勤仕されました。
この秋には婚儀が予定されておられるそうで、
お幸せも皆様方に分け与えて頂けたことでしょう。

南大門前の第二駐車場から、本堂を拝見していますと

満開の枝垂桜が目に、塀を越して枝先が見事ですね。
 
さあ入り口の東門前、先生方のお迎えご苦労様
  
鐘楼堂前受付にある染井吉野桜も3分咲き、でも
帰るころには5分咲きになっておりました。
 
お茶席は良いお席でした。空いた時間で

今年から春のみの公開となった名勝庭園へ
 
磯隠椿なども落花が
磯隠椿  
スモークツリー(煙の木)も
 
そしてミモザも花盛りでした。
 
これからは、かきつばたも名所と云われております。

なお昨年秋に伺ったおり、偶然にもイタリアからお帰りに
なられたばかりの『維摩居士坐像』さんへの読経だけを
聞けましたが、3月10日に国宝に指定されたばかりで、
御本尊と一緒に拝観して頂く事が出来ました。

アネモネ

2017-04-04 15:33:25 | 季節の花々
近くの公園で、咲きだした染井吉野を眺めていると、
足元の花壇に寂しく咲くアネモネ属を一輪見つけました。
一茎のアネモネとして君臨す
           稲畑汀子
「風の神ゼフュロスが妖精アネモネに恋をして 
       アネモネが一輪の花に変えられた」という
ギリシャ神話が名の由来となっているともされますが、
牡丹一華、花一華や 紅花翁草とも呼ばれており、
和名が似合いますね。
  
こんな句が目にとまりました。
アネモネの一つが開く四日かな
          須山つとむ
そうでした。
今日4月4日、読めばヨン・ヨンからヨーヨーの日とか、
3月3日の桃の節句(雛祭り)と5月5日の端午の節句に挟まれて
いることから「トランスジェンダーの日」にとされており、
時代の変化を反映していますね。
又1875(明治8)年、明治天皇が水戸邸の下屋敷を訪れられた際
侍従・山岡鉄舟に「純日本製のパンをお出ししたらどうか」と
もちかけられた木村安兵衛は、イースト菌ではなく酒の酵母種を用い
八重桜の花びらの塩漬けは桜の名所の奈良の吉野山から調達し
埋め込んで作った「桜あんぱん」を献上されたことより、
あんぱんの日」に。

吉野の桜は200種3万本ですが、主に「シロヤマザクラ」で、
八重桜の塩漬けは、西吉野村で少量生産されているに過ぎず、
全国の生産量の8割は神奈川・秦野の八重桜だそうです。
銀座木村屋さんは、???

新古今集に西行さんが詠んだ歌があります。
よし野山さくらが枝に雲散りて
      花おそげなる年にもあるかな

今年も桜の開花は遅く、14日・15日が上の千本からの見頃?

「神武さん」の日

2017-04-03 18:01:25 | 日記
今日は4月3日やっと奈良気象台も桜の開花を宣言されたが、
なぜか鹿児島はまだで、開設以来一番遅くなるとのこと
不思議なことですね。天候不順になりませぬように!
近所の保育園

この日(旧暦3月11日)は日本書紀によれば、神武天皇が崩御され、
宮中はもとより各神社では「神武天皇祭」が執り行われており
主祭神は神武天皇さんを祀っておられる「橿原神宮」も。
相方によれば
”この日は「神武さん」として、境内に出店が出て
 子供の頃は楽しみだったと・・・。
 中学時代には吹奏楽部で「越天楽」を演奏したとか・・・
 この越天楽の旋律に歌詞をつけたのが「黒田節」と・・・
 (話し出したら止まらない)

 昨年は神武天皇2600年でしたので、行事が華やかに催されており、
 近年は名前を「春の神武祭」として骨董市や植木市もあり、
 今週末の4月7日(金)~9日(日)の3日間も催されるようで、
 深田池に映える満開の桜も期待できますよ。”とのこと
これでおわりだそうです。

でも週間予報によれば、あまり良い天気ではなさそうですが?

奈良では桜が咲きだし、奈良博は「快慶」が8日からに

2017-04-02 18:13:30 | 日記
今朝は卯月初めての出稽古で、透き木釜がでておりましたが、
台子稽古の日、私は濃茶をさせて頂きました。
緊張しっぱなし、それとも春なんでしょうか、
帰り着くと一気に眠気が襲ってまいります。

今朝の奈良市内はまだ冷気が残り、2℃まで冷え込み、
当然ソメイヨシノの桜は蕾、
ところが帰るころ午後三時には16.5℃にも、
若草山を背景に女子大の構内の桜の枝先に華やさが見られます。

近くの路地でも咲きだした桜と祇園社八坂神社の朱の鳥居
そして若草山も望めます。


例年だと満開になっている奈良一番桜の氷室神社の枝垂桜は
3月24日に咲きだし、今朝はまだ七分咲きで見頃に、
やはり例年になく遅いようです。
HPより
この氷室神社の道を隔てた南側には、「奈良国立博物館」があります。
今週末4月8日から特別展「快慶 日本人を魅了した仏のかたち」が


始まり、花見がてらにいかがですか。
また4月の下旬には、奈良の八重桜も小さな花を咲かせます。
「小倉百人一首」第61番、伊勢大輔さんが詠まれた
いにしえの 奈良の都の八重桜  
    けふここのへに 匂ひぬるかな


それまでには、4月上旬の下の千本から始まる『吉野の桜』へ
中の千本、上の千本、奥の千本と4月20日過ぎまで楽しめます。

追加)奈良二番桜とも呼ばれ始めた
大和文華館「三春の瀧桜」も五分咲きとのことです。
HPより

卯月、またも「和敬清寂」を

2017-04-01 16:50:55 | しつらえ
年度が改まり「卯月」なのに、冬に逆戻りの曇天、
朝から自宅稽古のため、しつらえはどうしましょうか?
玄関の白木蓮はあっという間で、代わりに
雪柳と遅咲きの黄色の糸葉ズイセン(香り水仙)を
昨日の桜雨の水滴が残っております。
 
この水仙の花言葉は「私のもとへ帰って」「愛に応えて」
という訳ではないのですが、
今日のお稽古のお一人は、略盆から始められた方で、
初めて薄茶平点前をしていただきます。さらに
先日さかい利晶の里の「千利休茶の湯館」で利休忌も近く
利休居士の遺徳を偲んでまいりましたことあり、
小間の軸は『和敬清寂』を選びました。
  
ところが軸の説明をしようとすると、もうお一人の方から
”この「和敬清寂」のお軸は以前拝見したのと違いますね”と
お声が・・・よく御存じなのです。
お正月に出した軸が見つからず、このお軸に”と
なかなか探せなかったのです。
これでは説明も、のどこにあるかしれませんね。

裏千家のホームページによれば(一部改変)
”千利休の定めた四規とされ、この四つの文字の中には、
 すべてのお茶の心がこめられているといわれています。
」とは、お互いに心を開いて仲良くするということです。
」とは、尊敬の敬で、お互いに敬いあうという意味です。
」とは、清らかという意味ですが、目に見えるだけの
 清らかさではなく、心の中も清らかであるということです。
」とは、どんなときにも動じない心です。
 お茶を飲むとき、点前をするとき、またお客様になったとき、
 お招きしたときなどに、「和敬清寂」ということばを思い出し、
 おけいこに励みましょう。”

すらすらっと、お話しできるように、精進あるのみ。