気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

鳴子百合が咲きだすと、復興は・・・

2017-04-20 10:46:07 | 季節の花々
メールの一年前の記事のお知らせで気付きました。
記事は「被災地に『鳴子』が必要?」と、思い出しました。
被災地ドロボウが、一昨年の水害や東日本大震災に
引き続きまたも出現、悲しくなり・・・
咲いた鳴子百合をたとえ、比喩してみました。
TVから流れる現地はまだまだ、復興途上、出来る事は
消費支援を心がけることですね。
一例は炭酸水STRONGくまもと風土を購入し
風呂上がりや、相方のハイボールに重宝しています。

ナルコユリ花揺れ願うは復興よ
              愚句
今年の「鳴子百合」は八重椿の根元で一週間前に芽吹き
昨年よりやや遅いようでしたが、あっという間に伸び、
 4/16
今日20日朝にはもう小さな筒状の緑白色の花が垂れ、
 
週末の自宅稽古に使えるかもしれません。
忙しい中、先日も若い方々と交流する機会を持て、
お稽古できる嬉しさを日々感じております。

桜散る京都の夜は「ミハル・カニュカ」のチェロで

2017-04-19 12:31:07 | 音楽
昨日は夕方より久しぶりに京都コンサートホールへ
ミハル・カニュカ」さんのチェロを聴きに伺い、
カニュカさんと三輪郁さんのセッションに感動の夜でした。
 HPより

京都駅につき、平日なのに自由通路は人人人で、バゲッジを
引く外国からの方も、桜の京都を満喫されたでしょう。
先ずは月末の茶事に向け、白味噌を切らしていたことに気付き、
忘れないうちにと地下2階の本田味噌店へ。
早く出たので、京都の桜を見ないわけにはまいりません。
人気の少ない隠れた名所、拝見しているブログからいい所が
鴨川沿いの「半木の道の紅枝垂桜」です。
通り道で六時過ぎ地下鉄北山駅の一つ手前の北大路駅で降り、
鴨川へ、昨年の秋に登った大文字山が望めます。

半木(なからぎ)は神木が流れついたという流木(ながれぎ)神社カラ
(なぜ、半を「なから」と読むのでしょうか?
 近くに試薬会社の半井(今はナカライテクス)の名前が・・)
鴨川の左岸800m沿いがこの道で、上流へ上がります。
  
夕暮れで、人も少なくのんびりした時間を楽しめましたが、
昨夜来の風雨で鴨川の水量が多く、耳に響いており残念。
でもコンサート会場へ急がなくてはね。
ミハル・カニュカさんは1960年プラハ生まれ、現在主に
プラジャーク・クヮルテットのメンバーをされており
チェロはフランスのクリスチャン・バヨン2006年製、
弓はフランスのニコル・デュシュリュー2000年製とのことで
「ロマンティック・チェロ・マスターピース」と名付けられた
プログラムになっており、
 シューマン :アダージョとアレグロ op.70
        幻想小曲集 op.73
        民謡風の5つの小品集 op.102
 ラフマニノフ:幻想的小曲集より”メロディー”op.3-3
        ヴォカリーズ op.34-14
        チェロ・ソナタ ト短調 op.19
アンコールは、フォーレのエレジーより

奏でられる音は若い楽器にしてはフランス的な豊潤な響きと
反面繊細な音色も囁いておりコケティシュな演奏法も駆使し
見ていても、聴いていても飽きさせないプログラムでした。

本当にこの二人、息の合った演奏、出だしの合図や何度も
振り返っては微笑みあう姿に、信頼感の中にライバル視、
協同して音楽性を高めようとされているのでしょう。
シューマンとラフマニノフのプログラムは東京,名古屋,京都と
3回目だったので、より一層音楽性が・・・
また違うプログラム、ベートーベン等も聴きたくなりました。

不昧公御好み「古代山川」で

2017-04-18 15:00:12 | 主菓子とお干菓子
昨日の風雨は朝には止み、若草山の麓の三笠温泉郷の桜は
散ったようで桃色はなく、上部の春日原生林に微かに見られます。
  
関西では昨日で「造幣局桜の通り抜け」も終了し、
桜のシーズンお終い?、でも山へ行けばまだまだ・・・
またTVでは津軽で桜が咲きだしたとかで、北東北が見頃に
ゴールデンウイークまでには北海道に上陸しますね。

ところが、あの風雨にも関わらず、ご近所の御宅の遅咲きの
山桜?が楚々と咲いておりました。手前の花は??
 
でも、散ってしまった桜の花びらは、花筏になっています。

庭でも、ヨメノナミダ(花筏の若葉に蕾が
 
いつ咲くのでしょうか?。
 
先日の中宮寺山吹茶会の干菓子「桜?」を頂いており
しっとりとした口当たりの落雁でした。
 
よく似た落雁を先日頂いたことを思い出しました。
松江の朝汐本舗・風流堂の『山川』で、
和三盆入りは「古代山川」と名付けられ、

日本三大名菓ともいわれる「不昧公御好み」の茶菓子で、
不昧公の御歌に由来しています。
「散るは浮き、散らぬは沈む紅葉の、影は高尾の山川の水」
本来は「赤」で紅葉の山を、「白」で川(水)を表しますが、
時期により赤白を上下にしたり、間に挿んだりすることで、
臨機応変に使え、桜の時期でもお出しできますね。
なおの「山川」に春の景色をたくした「花あそび」も
作られております。

玄関の花は一輪の薔薇と白のフリージアで春を

2017-04-17 14:20:25 | お稽古
昨日は自宅稽古があり、玄関を掃除しておりますと
門扉に土埃が、今年初めての黄砂なんでしょうか?
モンゴル平原も異常気象で恒例の砂塵嵐は吹いておらず、
安心していたのですが・・・
若草山もぼんやりと春霞のなかに、
古今集巻二春歌下の巻頭歌に
春霞たなびく山の桜花うつろはむとや色かはりゆく

奈良の気温も今年初めての25℃を超え、初夏日で
あっという間に、短い春が過ぎるのでしょうか?
若草山の桜も本当に色あせし、終わりになったのでしょう。
眺めていると突然くしゃみが・・・、あわてて屋内に。
お稽古終わりの話のなかでも”檜の花粉とのダブルパンチ”
花粉症の方々にはつらいでしょうが、あともう少しですね。
フリージアの香を嗅ぎ分けて病よし
             大間知山子
玄関の花は、頂いた薔薇を一輪と白のフリージアをアレンジ
お出での方々には、玄関をあけられると、フリージアの
甘い香りを感じてくだされば、花粉症も治まるサインかも
   
玄関の色紙は、吉野山の桜が描かれており、予想通り
上の千本も満開になり、絶好の花見日和とのことでした。
 
小間のしつらえ、軸は「和敬清寂」で
花は、残り花の「有楽」椿と「さんしゅゆ」の若葉の枝を
   
月末の茶事まで二週間、お稽古にも熱が入ります。
後炭、運び薄茶と濃茶、揺れる茶飯釜でのお点前に、
大丈夫でしょう。
有難いことに、前日にも準備を手伝っていただけますので、
大助かりに。
でも不備はないか、自分自身にも再確認が必要ですね。

第48回中宮寺山吹茶会へ

2017-04-16 15:50:12 | お茶会・お茶事
昨日は先の「法華寺献茶式」に続き、裏千家今日庵
千宗室家元御名代として千万紀子様が献茶をされる
第48回中宮寺山吹茶会』に伺っており、

一昨年以来二回目になります。
中宮寺」は、法隆寺東院伽藍夢殿の東側に接し、飛鳥時代に
創建されたが戦後、聖徳宗(本山は法隆寺)に合流されており、
創建から千三百年、尼寺の法燈を掲げられています。
法華寺、圓照寺とともに大和三門跡尼寺になり、
アルカイックスマイルの金堂御本尊、国宝菩薩半跏像(伝如意輪観音)
日本最古の刺繍遺品とされる天寿国曼荼羅(国宝)が有名で、
今回も自由に拝観させていただくことも出来ました。

献茶式をされる金堂前では、茶会の名前の由来に合わせて
山吹が咲きほこっており、この時期にしては珍しい
 
桜と山吹の競演に、見とれておりましたが、
 
 
献茶式での万紀子様の素晴らしいお点前にさらにうっとりと。
でも秋に婚儀の予定のため暫らくはお休みされるそうで、
最前列で見守られていた家元夫人のお姿も印象的でした。

中宮寺御流、広間席の会記をコピーしていただけましたので
紹介します。
会記

また中宮寺には、1920年(大正9年)に会津八一が詠まれた歌
みほとけの あごとひぢとに あまでらの
       あさのひかりの ともしきろかも

平成22年の建立された有名な歌碑がありますが、
香淳皇后の歌碑も拝見することが出来ました。
中宮寺の 都(つ)い地のうち尓(に) しつもりて
   ささん久王(くわ)の花 清ら可耳(かに)佐久(さく)


有難いことに充実した一日になり、感謝ですね。

三葉躑躅と桜の競演

2017-04-15 16:20:16 | 季節の花々
今日は、一昨年以来二回目の中宮寺山吹茶会へお邪魔しており、
明日にでもふれさせていただきます。

昨日の公園のひとコマを紹介します。
熊本地震のこともですが・・・
さまざまなこと思い出す桜かな』 芭蕉
花筏、どこへ流れていくのでしょうか?
 
ヤマザクラと三葉躑躅(ミツバツツジ)の競演が見られ、
コントラストにふと足を止めました。

この三葉躑躅は、紅紫色の明るい花が咲いたあと、
葉が3枚出ることからで、別名として色から紫躑躅、
そして一番早く咲きだす躑躅なので一番躑躅とも。
 
タムシバ(モクレン科)も桜と、ぎりぎり間に合いました。

こんな景色が、今年は寒かったからでしょうね。

熊本地震から一年、満天星躑躅

2017-04-14 11:39:50 | 季節の花々
一年前の今日の夜、熊本地震・前震が発生し16日の本震に。
地震警報で、驚きえっ、今度は九州。(合掌)
九州からの旧友との食事会も中止になり残念でしたが、
是非お会いしたいものです。
           
嫌な地震ですが、日本は地震列島で、
どこで発生しても不思議ではありませんが・・・
備えなくてはいけませんね。でも奈良は災害が少なく、
意識は希薄で、誰かが助けてくれるだろうと。
一年過ぎ、マスコミが伝えてくれているのはほんの表面だけ、
日本人は東日本大震災で学んだはずなのではないの、
復興大臣も、首のすげ替えばかりで、
お金の使い方が・・・

首といえば、壺型のかわいらしい花が愉しませてくれますね。
ムスカリ、鈴蘭水仙・・・
 
小庭でも、三月中頃から咲きだした馬酔木は
 
もう馬酔木はお終いになり、落花が

代わりに満天星躑躅が並んで咲いております。


3月頃はまだ空につんとたった若芽の満天星躑躅が

この数日前から、白い壺形のかわいらしい小花が咲きだし
  
満天星躑躅は今日14日の誕生花、
花言葉は「上品」「節制」に。
これから、ツツジ(躑躅)類が次々と咲きだし、
特に九州のミヤマキリシマに会いに行きたいものですね。

十三まいりの日の桜

2017-04-13 19:32:07 | 日記
今日は「十三まいり」の日、虚空蔵菩薩様へお参りに
奈良では弘仁寺、京都嵐山の法輪寺や大阪の太平寺が有名で、
虚空蔵菩薩は十三番目に誕生されており、虚空の如く広大無辺
の知恵と福徳を持ち、現在,未来の利益を授けるとされており
13歳は数え年で、今年は平成17年生まれにあたり、
男女がその知恵と福徳を授かるために参詣します。
詣る子に知恵の泉というが湧く
              舘野翔鶴
弘仁寺では、大般若経の転読に続き、虚空蔵法の祈祷があり、
本道前で護摩が焚かれたことでしょう。

最近は3月13日や5月13日、もしくはその期間中でも良いのでは。
思い起こせば、子供を通わせていた塾の大先生が親切にも
小学六年生になった四月中の日曜日に、奈良の弘仁寺へ
塾生を連れて行って頂いておりました。

また虚空蔵菩薩の化身‣象徴とされている明けの明星(金星)は
4月中旬ごろから、明け方の東天に出てまいります。
まだ今朝は寒く、今日の奈良の最低気温は3.8℃
でも日中はやっと『風光る』日になりましたね。
名残の桜を求めて、散歩に
 
提灯が寂しそう

なつかしきくねくね道や風光る
           市野沢弘子



初夏の花「紅花常盤金縷梅」が咲きだし

2017-04-12 15:03:11 | 季節の花々
小庭の片隅にベニバナトキワマンサク(紅花常盤金縷梅)があり、
縁側からは、花も咲いていないのに枝先が赤紫色なんです。

昨日、花散らしの雨の中、擁壁から飛び出した赤紫色の枝に、
可愛い赤い花を見つけました。
  
花びらは細長く、光沢のある鮮紅色をしたリボン状の花で、
4枚からなり、幾つの花が集まって見えます。
陽にあたればに透けた色合いが美しく、あの赤紫色は
新芽だったんです。
枝や葉の表裏に毛も生えており、星状毛と云われます。
 
マンサクは落葉樹で、白色のトキワマンサク属の変種になり、
漢字では常磐金縷梅(満作)と書かれるように、
常緑(常盤)のマンサクに似ているという意味で、
卯月の茶花として、活けてみましょうか?。

付記)
茶道の世界では、「常盤」といえば(茶道大辞典より加筆)
瀬戸金華山窯玉柏手茶入、中興名物で、 
常盤なる松のみどりも春くれば
       今一しほの色まさりけり
』 古今集24
 *「ひとしほ」は布などを染め汁に一度入れて浸すこと
源宗于の歌が引かれており、茶入れの景色を
古くなるに従って色の勝ることをたとえた銘になります。

春の嵐で「春風」椿も

2017-04-11 16:26:07 | 季節の花々
朝から風の音で目が覚めました。

五番目の孫の小学校入学式なのに、強い風と雨が、
そして気温も低く、寒ーい日でかわいそう。
満開の桜にも、花散らしの雨風になり残念です。

春風であれば、正岡子規は詠んでおります。
めでたさに春風吹くや御首途』正岡子規
 *首途:旅立ち、門出(大辞林より)
 
一昨日までの南寄りの穏やかな風を油風と呼ぶそうですが、
一転して今日の春風は、春の嵐模様になりました。
満開の椿がこの雨風により地面一面に落花が見られます。

この花は小輪一重の筒咲きで、白地に淡いピンク色が浮き出て、
沖縄地方に自生する匂い椿「ヒメサザンカ」との園芸品種になり
春風(しゅんぷう)または香姫』と名付けられ、
今年は咲きだしが遅く一斉に咲きだしため、一段と
ほんのりとした甘い香りが漂っております。
 
今朝のお稽古にも、しつらえてみました。
外は雨風、でも小間には春風のような微かに
甘い香りが漂ってくれたでしょうか?
 
雨の中、お稽古にこられ、今月末の茶飯釜の茶事に向け、
みっちりと稽古していただけたでしょう。