日本原子力文化振興財団【注1】による原発推進のための「国民洗脳マニュアル」【注2】は、次のように大衆操作のコツを伝授する。
「停電は困るが、原子力はいやだ、という虫のいいことをいっているのが大衆である」
「『原子力はいらないが、停電は困る』という虫のいい人たちに、正面から原子力の安全性を説いて聞いてもらうのは難しい。ややオブラートに包んだ話し方なら聞きやすい」
「原子力による電力が“すでに全電力の3分の1も賄っているなら、もう仕方ない”と大方は思うだろう」
「サラリーマン層には“1/3は原子力”、これを訴えるのが最適」
「電力会社や関連機関の広告に、必ず、“1/3は原子力”を入れる。小さくともどこかに入れる。いやでも頭に残っていく。広告のポイントはそれだ」
「文化系の人は数字を見るとむやみに有難がる」
「女性(主婦層)には、訴求点を絞り、信頼ある学者や文化人等が連呼方式で訴える方式をとる」
「主婦の場合、自分の回りに原子力発電所がなければ、原子力発電を他人事としか受け取っていない。したがって、情報に対する興味が初めからない。興味がない人に注意を喚起する必要があるのか」
「(主婦は)反対派の主張に共感しやすい」
「チェルノブイリ事故によって、輸入食品の汚染が言われるようになり主婦層の不安が増大した」
「環境、自然食品などエコロジーに関心の強い女性は、地域の消費センターのような所を頼りにしている」
「そういったところのオピニオンリーダーを理解者側に取り込めたら、強い味方になる」
「テレビの何々ショウといった番組で影響力の強い人がしゃべったのを聞いて、賛成になったり反対になったりする主婦もいる」
「原子力に好意的な文化人を常に抱えていて、何かの時にコメンテーターとしてマスコミに推薦できるようにしておく」
「コメンテーターにふさわしい人の名をマスコミが自然に覚えるよう、日頃から工夫する必要がある」
「マスコミ関係者と個人的なつながりを深める努力が必要ではないか。接触をして、いろんな情報をさりげなく注入することが大事だ。マスコミ関係者は原子力の情報に疎い」
「テレビディレクターなど製作現場の人間とロビー作りを考える(テレビ局を特定してもよい)。特定のテレビ局をシンパにするだけでも大きい意味がある」
「人気キャスターをターゲットにした広報を考える。事件のない時でも、時折会合を持ち、原子力について話し合い、情報提供する」
「繰り返し繰り返し広報が必要である。新聞記事も、読者は3日すれば忘れる。繰り返し書くことによって、刷り込み効果が出る」
「誰が考えても、原子力は危険なものだ」
「危険でも安全に注意して扱えば安全になる。青酸カリでも火でも、なんでも同じだ」
【注1】「原子力への国民の理解増進に寄与するための様々な広報活動を展開」する組織(日本原子力文化振興財団事業報告書)。
【注2】91年に日本原子力文化振興財団がまとめた「原子力PA方策の考え方」。PAは、パブリック・アプセプタンスの略。
以上、記事「税金で『国民洗脳マニュアル』を作っていた 呆れてものが言えない『原発推進』行政」(「週刊現代」2011年7月30日号)に拠る。
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「停電は困るが、原子力はいやだ、という虫のいいことをいっているのが大衆である」
「『原子力はいらないが、停電は困る』という虫のいい人たちに、正面から原子力の安全性を説いて聞いてもらうのは難しい。ややオブラートに包んだ話し方なら聞きやすい」
「原子力による電力が“すでに全電力の3分の1も賄っているなら、もう仕方ない”と大方は思うだろう」
「サラリーマン層には“1/3は原子力”、これを訴えるのが最適」
「電力会社や関連機関の広告に、必ず、“1/3は原子力”を入れる。小さくともどこかに入れる。いやでも頭に残っていく。広告のポイントはそれだ」
「文化系の人は数字を見るとむやみに有難がる」
「女性(主婦層)には、訴求点を絞り、信頼ある学者や文化人等が連呼方式で訴える方式をとる」
「主婦の場合、自分の回りに原子力発電所がなければ、原子力発電を他人事としか受け取っていない。したがって、情報に対する興味が初めからない。興味がない人に注意を喚起する必要があるのか」
「(主婦は)反対派の主張に共感しやすい」
「チェルノブイリ事故によって、輸入食品の汚染が言われるようになり主婦層の不安が増大した」
「環境、自然食品などエコロジーに関心の強い女性は、地域の消費センターのような所を頼りにしている」
「そういったところのオピニオンリーダーを理解者側に取り込めたら、強い味方になる」
「テレビの何々ショウといった番組で影響力の強い人がしゃべったのを聞いて、賛成になったり反対になったりする主婦もいる」
「原子力に好意的な文化人を常に抱えていて、何かの時にコメンテーターとしてマスコミに推薦できるようにしておく」
「コメンテーターにふさわしい人の名をマスコミが自然に覚えるよう、日頃から工夫する必要がある」
「マスコミ関係者と個人的なつながりを深める努力が必要ではないか。接触をして、いろんな情報をさりげなく注入することが大事だ。マスコミ関係者は原子力の情報に疎い」
「テレビディレクターなど製作現場の人間とロビー作りを考える(テレビ局を特定してもよい)。特定のテレビ局をシンパにするだけでも大きい意味がある」
「人気キャスターをターゲットにした広報を考える。事件のない時でも、時折会合を持ち、原子力について話し合い、情報提供する」
「繰り返し繰り返し広報が必要である。新聞記事も、読者は3日すれば忘れる。繰り返し書くことによって、刷り込み効果が出る」
「誰が考えても、原子力は危険なものだ」
「危険でも安全に注意して扱えば安全になる。青酸カリでも火でも、なんでも同じだ」
【注1】「原子力への国民の理解増進に寄与するための様々な広報活動を展開」する組織(日本原子力文化振興財団事業報告書)。
【注2】91年に日本原子力文化振興財団がまとめた「原子力PA方策の考え方」。PAは、パブリック・アプセプタンスの略。
以上、記事「税金で『国民洗脳マニュアル』を作っていた 呆れてものが言えない『原発推進』行政」(「週刊現代」2011年7月30日号)に拠る。
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