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20070121開設/中学高校国語授業指導案/中学校学級経営案/発達症対応/生活指導/行事委員会指導

発達障害の基礎 定義・授業対応等①

2010-09-08 04:12:28 | 普通教室に特別支援を
2010/9/9up全ページ目次
発達障害の基礎 定義・授業対応等①

ただの羅列です。
自分の勉強のための本からの書き抜き・講演メモなどです。
なお、当時「発達障害」はまだ「軽度発達障害」と呼称されていました。

■定義ADHD■
 ・ADHDは、男児の場合、遺伝率は80%とされる。
 ・ADHDの60~80%には遺伝的要因が絡んでいる。
 ・ADHDは、家庭環境や親のしつけ方の誤りによるものではなく、
  生来的な脳の発達のアンバランスである。

■定義・軽度学習障害の生徒■
 ① 根気もやる気もない。
 ② 何かを最後までやりきったことがない。
 ③ だから、達成感を得たことがない。
 ④ だから、ほめられたことがない。
 ⑤ だから、ますますやる気をなくす。
 ⑥ できることも投げ出すようになる。

■対応ADHD/LD■
 ① 一時一事。一度に一つの事だけを指示する。
 ② 細分化する。スモールステップで授業する。
 ③ ほめる。どんな小さなことでもほめまくる。

■対応■
 「筆箱の中には必要なものだけを入れさせる。」

*******************

■■対応(大森修氏)■■
 ◆子どものせいにする教師を作らないシステムを作るべき。
  『あの子は、障害があるのは確かだけど、わがままだからね』

  という教師がいる。
  悪いのは子どもで、
  自分の無能のせいではない
と言っているのだ。

 ◆多動は反抗と違う。他動はノートを破ってしまう。
  ノートを破って困っているのは、子どものほう。先生ではない

 ◆ADHDの子は相手にしない。まず、周囲の相手を先にすること

 ◆作業指示が多いと、他の子が作業に集中して、
  ADHDにかまう暇がなくなるのが良い


 ◆すべての子どもに視線を行かせること

 ◆うしろの生徒まで、目が届くこと

 ◆机間を回り、うしろに立つ

 ◆教師は音読中も、生徒の顔を見ていること

 ◆説明すればするほど、子ども作業記憶の容量を越えてしまう

 ◆まず大切なのは「ほめること」。
  なぜなら、行動のレパートリーが狭いから。
  何かを禁止されると、代わりになる「良い行動」をとることができない。
  自分の行動のレパートリーの中にないから。

 ◆「やめなさい」と言う前に、
  「こうすればいいんだよ」と「良い行動を教えこむこと」
が大切。
  その行動の習得には一年間かかる

 ◆授業中に、できない子どもの前に行って長々と教えるのは、
  「この子はバカだ」と教師がまわりの子に言っているのと同じこと。
  だから、個別に構ってはならない  

 ◆「ADHD」と「反抗する子ども」との違いの判定方法
  =「微細運動障害と協調障害」があるかどうか
  

 ◆ADHDのすべての子どもが微細運動障害を持っている

 ◆ワーキングメモリーが一つしかないので、
  ひと目でわかる工夫がないと全部頭から消えてしまう


*******************

■「ADHD児への対応」■
 ① 活動の特徴をとらえる。動き出す時間。午前・午後。回数など。
 ② 集中時間を抑えておく。
 ③ 誘発するものを除く。
 ④ いつも行くところがあるのでそこを知る。
 ⑤ 興味のある教科・領域をつかんでおく。
 ⑥ よく遊ぶ友達や内容をつかむ。
 ⑦ 席の配慮をする。
 ⑧ 刺激の少ない教室にする。
 ⑨ 時間の意識。15分のユニットで考えて授業し、集中させる。休憩を入れる。
 ⑩ 学級のルールを書いて張っておく。見えるようにする。
 ⑪ 予定表を持たせ、できたら○をさせる。
 ⑫ 担任は、許容範囲を明確に示す。
 ⑬ トラブル解決で、説明できない場合、図に書かせる。
 ⑭ 注意の言葉は、拒否的な言葉や、抽象的な言葉を使わない。
 ⑮ 指示は短く、一時に一事とする。
 ⑯ 活躍の場を作ってあげる。
 ⑰ 医学的にリタリンも可能。
 ⑱ 担任一人でなく、校内協力体制を作る。

■06年2月13日向山洋一氏講演■
 ① 全体授業で集団をできるようにさせられないのは、教師の力不足。
   教師に責任がある。
 ② 近代、科学の発達が全体授業を可能にした。
   それ以前の家庭教師では得られない教育的効果が「全体授業」にはある。

■06年2月28日向山洋一氏講演■
 これまで力量あると言われていたヴェテラン教師にも、
 明らかに不足していることが四点ある。
 第一は、ADHD、LDなど、
 軽度発達障害の子への理解と教育方法を学んでいないということである。
 どのクラスにもいる特別支援を必要とする子を正しく教えられないで、
 我流で教えたために、その子たちから反発されているのである。

 第二は、授業の技量が低いことである。

■06年3月29日『ADHD/LD指導の基礎基本』横山浩之著・書き抜き■
 ① 増やしたい行動はほめる。
 ② 減らしたい行動は無視する。
 ③ 絶対対許せない行動はやめさせる。


■横山浩之氏■
 <軽度発達障害>の子どもに対して、まず大切なのは「ほめること」。
 授業中に、できない子どもの前に行って長々と教えるのは、
 「この子はバカだ」と教師がまわりの子に言っているのと同じこと。
 だから、個別に構ってはならない。


■06年3月16日/木村重夫氏■
 「ADHDの子は相手にしない。まず、周囲の相手を先にすること。」
 「そして、すべての子どもに視線を行かせること。」
 「説明すればするほど、子ども作業記憶の容量を越えてしまう。」

■『学級担任は子どものどこを見るべきか』椿原正和著・書き抜き■
 高校教師の話だ。
 「高校受験の試験監督をした。
 特進クラスを受験した生徒のほとんどは、鉛筆を使っていた。
 それ以外の生徒は、シャープペンシルが多かった。」


 「今から机の中をチェックします。
  2分後に先生が見せてもらいますから、それまでに整理しなさい。
  プリントなどは、きちんと持って帰りなさい。」

■■上田和浩氏■■ 
 ◆勉強のできない子どもは、引き出しの中がぐちゃぐちゃである。
  引き出しの中が整頓されていなくて、勉強のできる子供に私は会ったことがない。
  それだけ、机の中と学力は相関関係が高いのである。


 ◆だからこそ、担任は一週間に一度、
  必ず引き出しの中身をチェックしなければならない。
  特に、学年はじめの、四月、五月は一週間に一度、必ず見る必要がある。


■『向山型授業のテンポ・リズム作りの法則』書き抜き■
 黒板には何も掲示物を張らないで、
 右端から左端まで一気通貫で子どもが書けるようにしておく。


■ブログ内発達症対応リンク■
発達障害の基礎 定義・授業対応等①
ADHD児を叱っても無駄
発達障害・掲示物を黒板周りに貼ってはならない
発達障害の基礎 発達障害研修会感想2006年度
発達障害の基礎1・ADHD特徴と褒める事
発達障害の基礎2・ADHD低い自己評価と不安
●発達障害中学(1)ほめられたことがない
(2)一度に一つのことしか覚えられない
(3)筆箱の中には必要なものだけを
(4)筆箱は定期的にチェック
(5)片付けるってどうすること

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