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17 中学1年学級経営案・そうじ点検表と使い方 |
★なぜ、そうじサボリがなくならないか。
それは、客観的な評価がないからです。
やってもやらなくても、生徒にとって、何の損得もないからです。
あとは、授業と違い、教師が生徒全員を見届けるのが不可能だからです。
そうじ場所は、階段、昇降口など、離れていて広範囲です。
学校の一日の中で、やらなくてはならない、とされているのに、
評価がつかないのは、そうじだけです。
きちんと真面目にやったものが損をする、のが現実です。
★就職19年後に考え抜いて、これを作りました。
過去、これほど効果が出た、そうじの評価方法はありません。
★結果を
「すべて保護者に渡すこと」
「通知表・調査書に事実として書くこと」
を必ず予告して始めます。
★「調査書に、あなたはそうじをほとんどしなかった、と書くつもりはない。」
「ただし、通知表にはサボリの数を(ゼロ)とか(20回)とか書き残す。」
「調査書に、あなたは、一番嫌な仕事、そうじをやり続けたと書く。」
「サボらず遅れずきちんとやった人に、やり損はさせない。」
「必ず、三者面談の時に保護者に結果を集計して伝える。」
「三年後の受験の時は、きちんとやった人には必ず事実として書く。」
そう説明しました。
★中学1年の4月から始めて、一学期間そうじサボりはゼロになりました。
「そうじサボりがゼロ」は、教員になって初めてであって、重要な事実だと考えます。
★中学1年の4月から「学年で共通して使う」のが大切。
一度覚えれば、三年間続きます。
★中学1年から3年まで使えます。
実際に三年間、次の学年でも三年間、きっちり実用化しました。
★三年間、ずっとそうじサボリがゼロだったとは言いません。
それは無理です。
★あとは、どれだけ、根気よく結果を伝え続けるかです。
★名前入りなので、三ヶ月ごと位に裁断して、
名前ごとにまとめて、輪ゴムでとめます。
★集計表を配り「集合」「着替え」「さぼり」「やり方」別に、
隣と交換して○△×数を記入させます。
★それを、保護者面談などで、保護者に「手渡し」ます。
★これに罫線が入って、きれいなB5の表になっていると想像してください。
★名前ごとに、横に裁断するので、
名前区切りの横線は3ポイントくらいにかなり太くします。
★細かく見えるが、とても簡単です。美化係が反省会のとき○を塗ります。
簡単です。
できます。
簡単なので、生徒は嫌がらず、やります。
なぜなら、きちんとやったら、○がつく、ということに価値を感じているからです。
×がついたら、保護者に伝えられるのが嫌だ、とも言えますが、
それでいいじゃないですか。
好き勝手にサボる生徒が出て、きちんとやる生徒が不公平感を持つより、
数倍ましです。
僕が、自分で、一人で、職員室の机で、本も何も参考になる物は存在せず、
考えた、完璧なオリジナルです。
★使い方(が書いてなかった)
① そうじが終わる。
② 配置されていれば、監督の教員(担任か別の教員)を呼びに行く。
③ 班の例えば6人が円になって「反省会」をする。
④ 司会は班長とか美化係とか。
⑤ 「これから反省会を始めます」
「やったことと、感想を言ってください。▲▲くん」
▲▲くん「ほうきとぞうきんで、早くできた」
《司会はそれを聞きながら、手元の『そうじ点検表』の▲▲くんの欄の、
「ほうき」と「ぞうきん」の○をクルッと塗る》
「◆◆さん」
◆◆さん「ほうきと流しで、きれいにできました」
《司会は、『そうじ点検表』の◆◆さんの欄の、
「ほうき」と「机・黒・流」の○をクルッと塗る》
⑥ 6人全員繰り返し。司会は最後に自分のことを言う。
⑦ 「先生、お願いします」
「ろうかが、ピカピカになりました。100点」
⑧ 「これで終わります」
⑨ 『そうじ点検表』を教卓に置く。
★なお、別に『そうじ分担表』が作ってある。
週の初めに、班長とか美化係が「一週間分の個人別の分担」を記入しておく。
こうすると、すぐにそうじに取りかかることができる。
毎日、その場でジャンケンなどで決めるのは最低。
時間がかかる、わがままな生徒が勝手に好きなことを始める、から。
1試す価値
2四月五日から一週間の仕事
3学級経営成功の軸
4春休みの準備
5中学1年経営案
6中学校班の組織と役割
7班内仕事分担一覧表
8班の組織と役割
9年間通して行うこと
10年間班組織計画表
11最初の一週間計画
12第1日目
13第2日目
14第3日目
15第4日目
16第5日目
17そうじ点検表と使い方(画像あり)