ある退職教師のつれづれなるままに

38年間の教職26.3.31退職
4月1日再任用。自分の目でみたこと感じた事など
つれづれなるままに記します。

2023-148 映画「月」の鑑賞

2023年12月20日 | 日記
今年も残すところ後10日。早いものだ。
今年度、立ち上げた「明日の教育を考える会」,
教育現場の多忙化問題がテーマだ。
改善にはいろいろあるのだが、究極のところ定数改善と更なる少人数学級にある。
活動報告をまとめて、15通発送し今年度の活動を終えた。
発送する際、25グラム以下は84円だと思ったが4枚と便箋1枚入れたら26グラムで10円追加された。
微妙な重さだった。窓口発送したのでわかったのだが、知らないでポスト投函したら
相手に迷惑かけていたかもしれない。
その切手。来年の秋に切手の値上げが予定されている。84円が110円。3割アップだ。
発送方法の見直しが必要かもしれない。

さて「月」の映画は辺見庸の本が原作だ。
モチーフは2016年に起こった相模原の障害者施設ヤマユリ園の
元施設職員が19人殺傷した事件だ。

障害者が障碍者を演じている映画でもあり一層のリアリティのある作品だ。
宮沢りえが元作家として夫がオダギリジョー。
施設職員に磯村勇斗、二階堂ふみ。監督は舟を編むの石井監督。
山奥の障害者施設。が舞台だ。
「月」というタイトルは何を意味してるのだろう。
暗闇を照らす月になぞらえているのか。

言葉を発せない、体を動かせない、を前にして
「心のない人間って生きる意味があるのか、生きる価値があるのだろうか」と呟く職員。
短絡的だ。
そして職員の日常的虐待。抵抗できず無防備な人に対してあまりにも酷すぎる。

障がい者であっても
横たわっていても僅かな残されている体で小さな反応を示すのだ。
それを見逃さず理解し、手助けするのが周りの人たちのはずだ。
そういう短絡的な無知な介護職員。これが現実なら介護にあたっての見直しが必要に思う。。
それなのに他の職種より低い報酬。
これでは質の高い介護職員が望めないのかもしれない。
障がい者にはそれを理解できる質の高い看護・介護者が必要だ。
弱い者への人権をないがしろにする考えに怒りを感じる。
そういう施設への対策が必要だ。

しかし、この殺人を犯した元職員に対して共感を抱く人もいるのかもしれない。
この映画はだからこそ問題提起を社会にしている。
弱者を切り捨てる優生思想、に対して一人一人を大事にする
インクルーシブ教育が大事であると痛切に感じた。






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