神田駿河台 葡萄酒場 ICHIGOYA イチゴヤブログ

イチゴヤは神田駿河台の水捌け土地の土地の南向き斜面に
ひっそりとたたずんでおりました。

お手本を見ながら

2013-02-21 15:35:00 | ワイン



2月は試飲会が多い月です

すぐに春も来るしお祝いや新しい生活も始まり
門出を祝うワインがもてはやされる桜の季節を
待ちわびての2月でした

そんな1本を探しに出かけております。イチゴヤ

ラックコーポレーション様試飲会


こちらは基本的に仏のブルゴーニュを専門としています
老舗のインポータさま
なので「ピノノアール」と「シャルドネ」が主戦場でした



もちろん個人的な勉強も兼ねてもいます
新しいヴィンテージがでていますから
毎年変わる味わいとか香りも確かめたくって
(でもそんなに覚えているわけも無くてああ無情・・)

いつも思っているのことなんですが

ワインと言うのは世界中で作られていて
最近ではアジア、アフリカそして日本でも
かなりの生産高になってきました

が、おおよそ作られるブドウは限られています
赤ならば「カベルネ」に「ピノ」に「シラー」
白ならば「シャルドネ」にソーヴィニョン」「リ-スリング」
などなど

もちろん土着の品種も数限りなくあるでしょうが
世界的なトレンドができている以上
消費者であります、お客様の求めるワインの味わいには
大きな差がなかったりします

たとえば
ボルドーのグランヴァン(1級)は
世界中どこに行っても値崩れしていませんし、
ブルゴーニュのグランクリュ(特級)
も、エッチな男性女性に常に愛されています

古今東西においても
酔っ払いの嗜好というのは世界共通である証しでしょうか

そしてそこに
世界中のワイン生産者が追い求める答えがキチンと
ありました。ワインとはかくあるべき!みたいな答え

それはボルドーならば「ルイラトウール」や「ムートン」
のような渋さを骨格とした逞しくも優しい相反する矛盾

ブルゴーニュならば「シャンベルタン」や「クロドヴージョ」
のような、怪しくも艶めかしいケモノの様な酸味を溶かした
どこまでも続く滑らかな味わいと香り

すでにそこにはお手本となるワインが燦然と輝いていますから
作り手も飲み手もその影を追い求めている求道者だったりします

そして長くてすみません

イチゴヤの求めるワインについて簡単にご説明いたしますね

「ピノノアール」というブドウが好きです(あたし)

酸味が冷たくてちょっと線は細いんだけど
足腰がしっかりとしていて飲むたびに
目が覚めるような清冽な印象があります

ですからイチゴヤでは
こんな味わいのピノをお出ししたいなああ~と
思っては試飲会や酒屋さんで探していますが
ひとつの答えがこれです

ヴォルネイです 仏 


もちろん一番好きなのは「シャンベルタン」ですが
ちょっと難しくて、もっと楽しく飲めるピノが良かったり
するものですから、そうなるとちょっと優しいヴォルネイです

こちらをこのままお出しすることはできません
やや価格が高いんです
もっと気楽に楽しんで欲しいものですから
気軽でいても、どこかこのヴォルネイの
ニュアンスを感じられることこそイチゴヤでありました



そして、これも自分がとても好きなワインです

「シャトーヌフドパプ」仏


いわゆる「シラー」とか「グルナッシュ」の味わいには
どこか郷愁を誘う素朴さを求めてしまいます
力強さもマッチョでなくて、女性的なしなやかさを伴う強さ

なのでシラー及びグルナッシュ系の赤ワインには
このヌフの味わいをいつも求めています


も少し続きます

そして最近ではこんなワインが好きでした

アザン 仏 ヴィオニエ100%


いわゆるヴィオです(無農薬栽培)
なので飲み疲れない、ほのぼの系でした
たくさん飲めます
二日酔いでも飲めます
赤ワインがんがん飲んだ後でも大丈夫
しかも安いです(2900円)

そんなワインばかりを揃えてやってます

たまには間違えますけどね・・・・・



追記

アベノミクスにて好調な株価ですが
円安に進んでいるので輸入ワインには
逆風が吹き始めました

でもでも
今更のことではないのでそこはそれ!
値上げもしないで頑張っているワイン屋さん達です

少しでもお安く提供したく営利奮闘中でした