神田駿河台 葡萄酒場 ICHIGOYA イチゴヤブログ

イチゴヤは神田駿河台の水捌け土地の土地の南向き斜面に
ひっそりとたたずんでおりました。

秘密の花園へ

2016-11-24 15:51:00 | ノンジャンル


とても変態なワイン会がたまにあります・・・

ワインラヴァなればこそ、その尽きせぬ思いが
自然に昇華され、熟成され、浄化されますと
とても常人には及びもつかない底無しの沼へと
落ちていきます・・・抜け出せぬほどに

その情熱がほとばしりますと、他のテーブルの
お客差へと伝染してしまいます危険性を孕むために
必然日曜日の開催となっております宿命

今宵も変態な泡からの幕開け

・ルイロデレール ブリュットナチュール2006
・フィリポナ クロ・デ・ゴワセ2005


熟成シャンパーニュの落ちついた泡を愛でながら
そのまろやかなトースト香に満ちたふくよかな味わい
「ゴワセ」はやはり別物ですね、クリュッグが王 ならば
まさにクイーン。華麗で上品でいても溌剌とした酸が
綺麗に弾けます
ドサージュ(補糖)の量が明記されるラベル始めてみました



そしてここからは「バースデイヴィンテージ」
お集まりの貴婦人達の生まれ年のワインでグラスを
満たします。屈託のない笑い声と整った眉をさげまして
ふくよかな唇をそのワインで濡らしては微笑み
お隣のワインラヴァとの会話に夢中に

○ サントネー      1976
○ シャンボールミュジニ 1967


ともに生産者はREMOIISENET(ルモワスネ)
長熟に耐えうるタフな造りが身上のペールエフィス(父子)

おおよそ50年近い年月を経ながらもまだまだ元気!
そして綺麗です。もうここまできますとコメントも
ムヅカシク(その女性を目の前にします)
でも穏やかな酸とこなれ、滑らかに変化したタンニンが
とても美しくお料理が霞んで仕方ないのは料理人の不幸
(でも飲める幸せでいっぱいでした)

そしてソーテルヌでしめますのは
○ バルサック 1970

嗚呼・・・秘密の花園に顔を埋めますとまさに
甘露、ため息だけが、ただ続くばかりに
もし年代もののシガーがここにあれば、その幸福は
いつまでも続いていたことでしょうか

いつも楽しい(変態な)会をどうもありがとうございます
楽しい一夜を過ごせました
そして改めましてワインの凄さを痛感して感動する日でした