江戸しぐさの中でも、
特に寺子屋教育(寺子屋では養育と言ったそうです。)は、
今の教育のあり方に、たくさんのヒントを与えてくれます。
例えば、多くの寺子屋は「読み、書き、そろばん」を行っていましたが、
江戸の寺子屋は、更に
「見る、聴く、話す、考える!」を重要視していました。
この「見る、聴く、話す、考える」は、現代の教育方針の中の
重点課題でもあるそうです。
わかりやすい例を言いますと、
私たちが学んだ英語は、まさに「読み、書き、文法」でした。
中学、高校と6年間学んでも、実際の場面で役立つ英語は
ほとんど身に付きませんでした。。゜(T^T)゜。
もしも、英語も「聴く、話す、考える」に重点を置いていたらどうでしょう?
もっと、日常の英会話ができるようになっていたと思いませんか?
学習の仕方ひとつで、そこで得られる結果が違います。
中高での英語教育は、ナニを目的としているのでしょうね?
私は、英語を通じてコミュニケーションができるようになることが
目的だったら良かったのに!!と思います。
今の英語教育は、大学入試のための勉強なのでしょうかね?
だとしたら、とてももったいない気がします。
最近は、英語が話せることを入社条件にしている企業があり、
今後それはどんどん増えると思います。
それを考えたら、話せる英語は、
塾に通うしかなくなるのでしょうか?
だとしたら、塾に通うお金の無い人は学べないことになります。
そもそも「義務教育」とは、
子どもが学ぶ「義務」があるのではなく、
保護者が子どもに学ばせる「義務」があるのです。
子どもには学ぶ「権利」があるのです。
話せる英語を学べないのは、この権利が守られていない気がします。
また、江戸の寺子屋では
今で言うブレーンストーミングやロールプレイングが
既に行われていたようです。
『知行合一』
知識や思考と行動が合致していること。
そのための実践の学びを重視していたのがわかります。
朱子学の「先知後行」とは大きな違いですね。
今の教育は、「先知後行」で
先に知識を得るというスタンスなのがそもそも間違いだと思います。
江戸の寺子屋では、
「星は綺麗だ。」と知識として教えることよりも、
実際に星を見て感じることを大事とされていました。
五感を養う教育を寺子屋では行っていたのですね。
是非、今の時代にも引き継いでいきたいものです。