本日、松井選手の背番号55にあやかって5月5日に
長嶋茂雄さんと松井秀喜さんのお二人が
国民栄誉賞を受賞されました。
本当におめでとうございます!!
当初はお二人の関係など存じ上げませんでしたので、
何故このお二人が同時なんだろう?と不思議に感じたりもしましたが、
お二人の関係を知るに連れ、納得することができました。
そして、お二人の同時受賞だったのが本当に良かったと思います。
長嶋さんが現役を引退した年に生まれた松井選手。
ドラフト会議で長嶋さんが松井選手を引き当て、指名することになりますが、
ドラフト会議のずっと前から松井選手を指導したいと口にされていたそうです。
そして、ジャイアンツに入団してからは、二人っきりの練習をすることも
何度も何度もあったそうです。
離れているときなどは、電話越しや録音した素振りの音で
松井選手の状態がわかったそうです。
ヤンキースでプレイしているときも、
長嶋さんは松井選手を見守ってらしたのですね。
その師弟関係のお話を伺うにつれ、
同時受賞で良かったなぁと思いました。
受賞のスピーチで松井さんは
「このような名誉な賞を受賞できて、大変光栄に思っていること、
そしてそれと同じぐらい恐縮しています。
自分は王さんのようにホームランで、衣笠さんのように連続出場で
世界的な記録を出したこともありません。
長嶋さんのように多くの皆さんに慕われたわけでもありません。
自分はただ、素晴らしい師に出逢い、日米の素晴らしいチームでプレイができ、
素晴らしいコーチに恵まれたこと、そして素晴らしいファンに支えて頂いただけです。」
というようなことを仰っていました。
そして、晴れの受賞に向けて着るものは、
是非同じものを着たいと長嶋さんにお申し出され、
そして長嶋さんが選んだスーツだったそうです。
「手にマメができるようなバッターは本物じゃない!」というのが
長嶋さんの持論だったそうです。
ベストバッティングをすれば、手にマメはできないのだそうです。
順不同、思い出しながら書いていますので、
正確ではないかも知れませんが、ニュアンスは間違っていないと思いますので
多少の違いはお許し下さいね。
長嶋さんが質問されたときや、記念品を授与されたときなども
自然にサポートされている姿は、本当に普段の気持ちが
行動に出ているのだなぁと感じました。
長嶋さんの息子さんの一茂さんも
ヤキモチを妬いたこともあったそうですが、
父であり監督である長嶋さんの言葉は松井さんだから通じた、
とも仰っていました。
松井さんのポジションに居るのがご自分ではないことが
息子さんとしてどれほど悔しく悲しいことか・・・
そのことを思うと胸が締め付けられますが、
一茂さんご本人も長嶋さんと松井さんの間には
自分が入れない世界があることを受け入れられたのでしょうね。
今日このお二人が国民栄誉賞を受賞されたことで、
国民栄誉賞そのものの価値が上がった気がしますと
仰った方がいましたが、私もそう思います。
今日は何度もお二人の様子やスピーチを拝見し、
何度も何度も感動させて頂きました。
長嶋さんはご病気で、松井選手はジャイアンツを退団したので
お二人とも東京ドームのマウンドやバッターボックスに
もう一度立てる日が来るとは思っていらっしゃらなかったことと思います。
普段は官邸で行なう授賞式を東京ドームで多くのファンの皆さんの前で
開催してくださったことにも感謝です!!
大いなる感動を本当にありがとうございました。