向谷実さんのBLOG、先日の「厳しい年の瀬ですね」というエントリーについて。
この方の時事ネタって小生的には時に首を傾げるものもあったりしますが、今回の内容はほぼ頷けるものでした。で、今回特に気になったのがユニクロの話。ちょうど昨日たまたまユニクロに行っていたもので…。
「中国の安い労働者を使って価格破壊を続けるビジネスで大儲け」という言い方をされてましたが、まあMADE IN JAPANの服なんてこのご時世そうそうお目にかかれるものでもないですから、必ずしも中国での生産に問題があるとは言えないとは思うんですが、それにしてもこの価格、なんらかの裏があるんでしょうね。そう思わざるを得ないのは確かです。
で、昨日ユニクロに行った話、そのユニクロはショッピングモールのイトーヨーカドーの中にテナントで入っていたものなんですが、イトーヨーカドーの服飾売場はなんか祝日にもかかわらず閑散とした状態。イトーヨーカドー自体もリストラで30店舗くらいを閉めるとか言っているくらいですから、なるほどな…という状況。ところがユニクロの店舗だけは押すな押すなの人だかり。あまりの人で動きがなかなかとれずに、終いには気分悪くなって店を出ましたよ、ホンマに。まあそれだけ人気がある、ということは間違いないわけで、ユニクロとヨーカドーという勝ち組負け組の差をまざまざと見せつけられたような場面でした。それにしてもユニクロって安いわけで、だからこその人気なんでしょうけど、それって果たしてそれでいいのか?という気にもなります。そりゃ昔のユニクロの商品って安かろう悪かろうの典型でしたからそれはそれで値段相応のものだったようにも思う。だけどフリースの大ヒットですっかり一つのブランドとして確立してしまったのは凄いことです。バブル期のデザイナーズブランド流行りなんて一過性の病気だったのかな~と思うくらい。だけど、やっぱりモノにはそれ相応の値段というものがあるんじゃないかな。本来の価値以上に安い、ということは絶対そのしわ寄せがどこかにきているわけで、その安さ、そしてその爆発的な人気で儲ける人もいれば、その陰に隠れて泣かされている人も多いんだろうな…と。CDのダウンロード化によるコスト削減というのは、それでいいのかという問題はさておいて実際にCDをパッケージとしてつくる必要がないんだから当然にしてコストが下がるのはわかりやすいんだけど、現物としてのモノを今まで以上の品質で作っているにもかかわらず値段が安くなっている、というのはもちろんシステム的なコスト削減もあるんだろうけど、やはり直接的な人件費の削減というのが大きいんだろうな…と。
ウェンディーズの撤退も、ハンバーガー業界の価格破壊についていけなくなった、ということが大きな理由だし、トヨタに至っては部品メーカーに対して3割もの値下げを要求しているとか。こうなると無茶苦茶ですね。自分たちの利益のためには、他者の利益なんて構うことはない。共存共栄なんていう考え方は古いのかもしれないけれど、ここまでドギツイ競争社会なんだから落伍者が出るのも仕方ない…と割り切れるものでしょうか。逆に言えばそれを理由にしてそもそも働く気のない人までも手厚く保護しようとする政策を要求するのもいかがなものか…とも。やっぱりモノにはそれ相応の値段ってものがあるんじゃないかと思います。そのバランスが崩れると、さまざまな問題を引き起こすのではなかろうかと。
向谷氏のBLOGに触発されて、ちょいと過激な内容になってしまいましたが、決して全ての人に何らかの形で関係のある話なのではないかと思っております。
この方の時事ネタって小生的には時に首を傾げるものもあったりしますが、今回の内容はほぼ頷けるものでした。で、今回特に気になったのがユニクロの話。ちょうど昨日たまたまユニクロに行っていたもので…。
「中国の安い労働者を使って価格破壊を続けるビジネスで大儲け」という言い方をされてましたが、まあMADE IN JAPANの服なんてこのご時世そうそうお目にかかれるものでもないですから、必ずしも中国での生産に問題があるとは言えないとは思うんですが、それにしてもこの価格、なんらかの裏があるんでしょうね。そう思わざるを得ないのは確かです。
で、昨日ユニクロに行った話、そのユニクロはショッピングモールのイトーヨーカドーの中にテナントで入っていたものなんですが、イトーヨーカドーの服飾売場はなんか祝日にもかかわらず閑散とした状態。イトーヨーカドー自体もリストラで30店舗くらいを閉めるとか言っているくらいですから、なるほどな…という状況。ところがユニクロの店舗だけは押すな押すなの人だかり。あまりの人で動きがなかなかとれずに、終いには気分悪くなって店を出ましたよ、ホンマに。まあそれだけ人気がある、ということは間違いないわけで、ユニクロとヨーカドーという勝ち組負け組の差をまざまざと見せつけられたような場面でした。それにしてもユニクロって安いわけで、だからこその人気なんでしょうけど、それって果たしてそれでいいのか?という気にもなります。そりゃ昔のユニクロの商品って安かろう悪かろうの典型でしたからそれはそれで値段相応のものだったようにも思う。だけどフリースの大ヒットですっかり一つのブランドとして確立してしまったのは凄いことです。バブル期のデザイナーズブランド流行りなんて一過性の病気だったのかな~と思うくらい。だけど、やっぱりモノにはそれ相応の値段というものがあるんじゃないかな。本来の価値以上に安い、ということは絶対そのしわ寄せがどこかにきているわけで、その安さ、そしてその爆発的な人気で儲ける人もいれば、その陰に隠れて泣かされている人も多いんだろうな…と。CDのダウンロード化によるコスト削減というのは、それでいいのかという問題はさておいて実際にCDをパッケージとしてつくる必要がないんだから当然にしてコストが下がるのはわかりやすいんだけど、現物としてのモノを今まで以上の品質で作っているにもかかわらず値段が安くなっている、というのはもちろんシステム的なコスト削減もあるんだろうけど、やはり直接的な人件費の削減というのが大きいんだろうな…と。
ウェンディーズの撤退も、ハンバーガー業界の価格破壊についていけなくなった、ということが大きな理由だし、トヨタに至っては部品メーカーに対して3割もの値下げを要求しているとか。こうなると無茶苦茶ですね。自分たちの利益のためには、他者の利益なんて構うことはない。共存共栄なんていう考え方は古いのかもしれないけれど、ここまでドギツイ競争社会なんだから落伍者が出るのも仕方ない…と割り切れるものでしょうか。逆に言えばそれを理由にしてそもそも働く気のない人までも手厚く保護しようとする政策を要求するのもいかがなものか…とも。やっぱりモノにはそれ相応の値段ってものがあるんじゃないかと思います。そのバランスが崩れると、さまざまな問題を引き起こすのではなかろうかと。
向谷氏のBLOGに触発されて、ちょいと過激な内容になってしまいましたが、決して全ての人に何らかの形で関係のある話なのではないかと思っております。