TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

ツアー決行!

2004-10-21 00:51:07 | Weblog
私がJEFFの死を知ったのは、確か旅行に出かけていた大阪で読んだスポーツ新聞の片隅の記事でした。当然ながら、もうTOTOは終わったと思いました。
しかし、予定されていたKINGDOM OF DESIREツアーは決行されたんです。
このとき急遽ドラマーとして参加したのがSIMON PHILLIPSです。
今でこそLUKATHERとはTOTOのみならず、ソロアルバム、LOS LOBOTOMYS、DOVES OF FIRE、最近ではSIMONプロデュースのDEREK SHERINIANのアルバムでの共演など、しょっちゅう一緒にプレイしているような印象がありますが、当時としては全く意外な人選だったと思います。私もSIMON=JEFF BECKという固定観念があって、更に生粋のロンドンっ子の英国人ということですから、モロアメリカンなTOTOとの接点は全くわかりませんでした。
確かにSIMONのインタビュー記事などを読むと、ツアーに誘ったのはLUKATHERであることは間違いないのですが、特にそれまでは現在のような深い関係ではなかったようです。
LUKATHERとSIMONの出会いというのは1986年に軽井沢で行われたROCK IN 軽井沢だったようです。当然SIMONはJEFF BECK BANDの一員として来日していて、そこにLUKATHERがゲスト参加したことが最初の出会いだったそうです。
そういえばこのライブ、当時テレビで放送されたのを見た覚えがあります。元々SANTANAが目的で見ていたのですが、ボーカルがこのときはALEX LIGERTWOODでなく、BUDDY MILESだったもんで、イマイチだったなぁ~ということと、ついでに見ていたJEFF BECKのステージのどでかいSIMONのドラムセットとそのプレイがやたら印象的だったのが今でも記憶に残っています。そのせいでしょうね、SIMON=JEFF BECKという固定観念ができてしまったのは。ちなみに、申し訳ないけどLUKATHERの印象は全く残ってません...。
とにかく、そこで出会っていながら、お互いにたまに会うことはあっても本格的に活動を共にすることはなかったようです。
ところがJEFFの死を受けて、LUKATHERは真っ先に代役をSIMONに依頼したんですね。そしてそれが、TOTOが存続する最大のポイントにもなった訳です。
JEFFの追悼ツアーが決行され、それがライブアルバムとなりました。
これが「ABSOLUTELY LIVE」です。これがTOTOとしては初めてのライブアルバムとなったのは何とも皮肉なことでしょう。
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JEFF PORCARO 享年38歳

2004-10-19 23:19:55 | Weblog
一昨日の日曜日、地域の運動会がありました。始まってすぐの子供が出る競技を見た後、私は家に帰っていたのですが、カミさんと子供は次の競技まで残っていました...が、運動会は中止になってしまいました。運動会に参加していた人が倒れ、そのまま還らぬ人となってしまったのです。
聞くところによれば、障害物競走で50m走った後意識を失い、救急車が来て心臓マッサージをやったりしてたのですが、その後病院で死亡が確認されたそうです。急性心不全でした。
何でもその人はまだ保育園の年中さんのお子さんもいらっしゃるそうで...38歳でした。 合掌

JEFF PORCAROも享年38歳でした。彼は家族旅行を終えて自宅に帰ってから、庭でバーベキューをやるためにほったらかしになっていた庭の手入れを行おうと、農薬をまいてシャワーをあびた直後に倒れてそのまま還らぬ人となりました。一説にはコカイン中毒だったとの噂もあったようですが、実際に使用してい農薬でアレルギーを起こして死亡したという例が既に90件もあったということですから、やはり農薬によるアレルギーだったのは間違いないでしょう。彼もまた生後6ヶ月の三男、5歳の次男9歳の長男を残して逝ってしまったのです。偉大なドラマーである以前に彼は一家の父親でした。その生涯をこんな形で閉じてしまうのは家族にとってあまりに突然で、悲しいことであるのは間違いありません。

かくいう私も38歳です。私もJEFFが亡くなった年齢になってしまったんですね。そんなことを考えていたところに運動会での事件、私もそろそろ死というものを少しは意識しなければならない時期が近づいているのかなとも思ったりします。でも気をつけたところで、気をつけようがないですよね。
私の人生、これからどのくらい残っているのかはわかりませんが、無駄にはできません。
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KINGDOM OF DISIREのおさらい

2004-10-19 00:39:00 | Weblog
しつこいですが、KINGDOM OF DISIREについてもう一回だけ。

例によって参加ミュージシャンを見ていきます。
女性ボーカルが印象的な「DON'T CHAIN MY HEART」。バックボーカルではPHILLIP INGRAM/FRED WHITE/ALEX BROWN/ANGEL ROGERSです。PHILLIP INGRAM/FRED WHITEあたりはLA FUSIONのボーカル曲のクレジットでは欠かせないくらいよく見かける名前です。ところでEW&FのFRED WHITEとは別人?なんでしょうねえ。扱いも軽いしあっちはドラマーなんですから。
そして「HOW MANY TIMES」以降の3曲ではまたまたRICHARD PAGEが出てきます。「WINGS OF TIME」ではほとんどLUKATHERとデュエットですね。これだけずっと出てるんですから、TOTOに入ってしまえば?よかったのに。
それから「SHE KNOWS THE DEVIL」。シャウトしているおっさん、知る人ぞ知るソウル親父のBOBBY WOMACKです。この人のアルバムそのものはあまり聴いたことないのですが、なんかいっつも力が入ってシャウトしてるってのがこの人の看板です。このシャウトを聴いたら一発でBOBBY WOMACKだってわかります。
「KINGDOM OF DESIRE」ではなんと7人のコーラス隊になってます。その中でもJENNY DOUGLUS-McRAEはこの後もTOTOとしばらく付き合うことになります。それからなんとPHIL PERRYなんて名前が何気に書いてあります。FUSION界のボーカリストとしてはBIG NAMEなんですけど、曲聴いててもあまりに人多すぎて全然目立ちません。どうせなら一曲フルで歌ってもらったらって感じです。勿体無い。PHILの91年発表のアルバム「THE HEART OF THE MAN」にJEFFが参加していた縁でしょうか。
でパーカッションはやっぱりこの人LENNY CASTRO&JOE PORCAROがメインです。今回からツアーにも参加するCHRIS TRUJILLOもクレジットされてますが、御大JIM KELTNERがまたもやおまけ参加してますね。
そして次作で世話になるSTAN LYNCHもDANNY KORTCHMARと一緒にボーカルとパーカッションで参加してます...って例の曲だけですけどね。もちろんSTEVE PORCAROも相変わらずお手伝いしてます。
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DANNY KORTCHMAR とKINGDOM OF DESIRE

2004-10-17 00:43:28 | Weblog
今回もKINGDOM OF DESIREについて続きます。

このアルバムでは今までなかったことですが、TOTOメンバー以外の人物の手による曲が2曲収録されています。前回話題にしました、「KICK DOWN THE WALLS」とタイトルチューン「KINGDOM OF DESIRE」の2曲で、両方ともDANNY KORTCHMARの曲です。(KICK~はSTAN LYNCHとの共作)TOTOのアルバムに収録の曲で、メンバー以外の人物の作品というのは、カヴァー曲を除けば実はこの後もありません。それを明確にするためでしょうか、メンバー作曲の曲についてはクレジットは個人名は表記せず、全てTOTO名義としています。
DANNY KORTCHMARといえばEAGLES解散後のGLENN FREYに代わるDON HENLEYの片腕として一連のDONのアルバムで活躍している人です。おそらくこのDON HENLEYに関わる一連のセッションの中での関係で今回の参加となったのは容易に想像できます。
で、「KICK DOWN THE WALLS」のみですが、DANNYがプロデュースもしています。この曲のギターのリフはまさにDANNYの出すギターサウンドそのものといった感じで、本当にこれLUKATHERの音なんかいな?と思うくらいです。というかクレジットに載せていないだけで本当はDANNYのギターなんじゃないでしょうか。前回も書きましたが、現在発売中のCDからはこの曲はカットされていますので、このあたりも謎の一つかもしれません。
そして、本来であればこのアルバムのラストを飾る相応しい壮大な曲「KINGDOM OF DISIRE」です。まさにこのアルバムの持つヘビーな雰囲気を代表するような曲で、その辺のヘビメタバンドが腰抜かすようなメタルチックな作品になっています。言ってみれば、今回のハードロックバンドとしての方向性を一層深めるために、今までの作風にはとらわれない、DANNYの作品を取り入れたとも考えられます。

先ほど本来であればラストを飾る、というようなことを書きましたが、この次にこのアルバムのハードロック路線からあまりにもかけ離れた、テクニカルなインスト曲「JAKE TO THE BONE」が収録されています。ボーナストラックと言ってもいいくらいにアルバムの中で浮いているんですが、今までの重荷から解き放たれたような活き活きとしたプレイは特筆ものです。中でもJEFFのドラムが水を得た魚のように跳ねまくっているのが印象的です。一連のTOTOのインストの中で最もテクニカルな曲ではないでしょうか。こんなハード路線のアルバムのラストがそれと正反対をなすようなテクニカルなむしろFUSION寄りの曲というのもなんとも不思議です。
ついでに日本盤のみ、本当のボーナストラックとしてジミヘンの「LITTLE WING」をカヴァーしたライブ音源(元ネタはビデオTOTO LIVE収録のモノ)が収録されてますが、これはいただけません。文字通りオマケで、このアルバムとは何の関係もなく無意味です。(ハードロック路線でLUKATHERが唄っているから共通すると思ったのかも知れませんが)どうせならオリジナルのDAVID PAICHのボーカルものでも入れてくれりゃよかったのに。PAICHのボーカル曲が全然ないのは寂しいですから。
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KINGDOM OF DISIRE とJEFF

2004-10-16 00:46:48 | Weblog
KINGDOM OF DISIRE にのしかかる重さはどうしてもJEFFの死を思い出させてしまうのですが、曲、そしてアルバム全体の雰囲気だけではなく、他にも連想させる何かがあります。
まず、ジャケットのイラストですが...ガイコツです。しかも屍の。JEFFは生前音楽だけでなく、絵も描いていたのは有名ですが、彼はガイコツをよくモチーフにしていたようです。JEFFも参加していたFUSIONユニットLOS LOBOTOMYSのアルバムですが、CREACHYから発売されているCDのジャケットはJEFFがデザインしたシャレコウベです。日本盤は異なるデザインでしたが、おまけでそのジャケットイラストがついてました。頭にジッパーのついたポップなシャレコウベなんですけどね。(スキャンして載せようとしましたが、反射がきつくてまともにスキャンできず、あきらめました)彼はアクセサリー類もガイコツを好んでいたようで、メタラーもびっくりです。
そしてKINGDOM~のジャケット写真。JEFFだけなぜか何かを悟ったように目をつむり、眠っているようにも見えます。そう見える、ただそれだけなんですが。
それから10曲目、「KICK DOWN THE WALLS」の削除。この曲は発売直後は収録されていたのですが、現在手に入るCDでは削除されています。故人の遺志で、といううわさもあるようですが、死ぬ間際に「あの曲は削除してくれっ」てなことを普通言うとは思えません。そこで歌詞を見てみると確かにこの曲だけ「死」という言葉を変な使い方をしている部分があります。"YOU'LL BE DEAD A LONG TIME,BUT AIN'T THAT A CRIME"~君は長い間死ぬがそれは罪ではない~JEFFの死を連想させることもあり、もしかしたらこの辺がひっかかったんでしょうか。"SHAKE DOWN THE BUILDING"なんてフレーズはAFTER911では禁句でしょうが、削除されたのはそれ以前からのことです。正式な理由はわかりません。
最後にJEFFの墓標に記された言葉
"Our love doesn't end here
It lives forever
On the wings of time"
これは6曲目「WINGS OF TIME」の歌詞の一部です。
KINGDOM OF DISIRE...このアルバムはやはりJEFFの死とは切っても切れない関係にあります。
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KINGDOM OF DISIRE

2004-10-14 23:19:58 | Weblog
さて、当然のごとくJEAN-MICHEL BYRON はバンドを去り、LUKATHERをフロントマンにすえることで決着をはかった、いわば仕切り直しのアルバムがこのKINGDOM OF DISIREです。そして...あまりにも突然なJEFFの死。これがまさにJEFFの遺作となってしまったわけです。
もちろんこのアルバム制作中はJEFFはピンピンしていて、これが遺作になるなんてことは想像だにしていなかったのは間違いないのですが、何かそれを予感させるような重さがこのアルバム全体を覆っています。
1曲目からJEFFの一打一打相当に重いドラムに始まり、ハードでヘビーなLUKATHERのギターが前面に出て、野太いLUKATHERのボーカルに悲鳴にも似たPAICHのオルガンが絡むんですからTOTOであってTOTOでないような、ある意味イメージチェンジを図ったような作品になっています。
ほとんどの曲がミディアムテンポのブルージーなロックで、前作までのきらびやかなシンセの音は影をひそめ、LUKATHERのボーカルはまるで野獣が吼えているかのよう。ちょっと前までは「99」とか「ANNA」とかね、さわやかでちょっと線の細いボーカルだったように思うんですがどうしちゃったんでしょう。ジャケットの写真が全員モノクロであるように、このアルバムはグレーに染まっているかのような印象です。で、最後の方に来て唯一TOTOらしいインスト作品「JAKE TO THE BONE」が始まってようやく辺り全体が明るく色づくような感じがします。
でも決して悪いアルバムではありません。ただ、JEFFの死とこのアルバムの重さが結びついてしまい、更にグレーな印象を深めてしまっているだけでしょう。曲それぞれはどれをとってもいい曲です。
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CAN YOU HEAR WHAT I'M SAYING 最高!

2004-10-13 23:56:24 | Weblog
どういうわけかJOSEPH WILLIAMSもFAHRENHEITとTHE SEVENTH ONEを残すのみで解雇となります。
あまりノドが丈夫でなく、ツアーに耐えられなかったんですかね...。残念です。
そして次なるボーカリストJEAN-MICHEL BYRON の登場と相成るわけですが、話の始まりからして、レコード会社に押し付けられたボーカリストで、TOTOの望んだ加入ではなかったということで、本人にとっては結構ツラかったんじゃないでしょうか。まぁボーカリストとしては可もなく不可もなく、コレっちゅうものがなかっただけに仕方ないんでしょうが。
というわけでアルバムPAST TO PRESENT 1977-1990が発表されます。
タイトル通りのベスト盤ですが、それに加えなんと!JEAN-MICHEL BYRONの唄う新曲が4曲も入っているということで...いかにも中途半端な作品です。ベスト盤とオリジナルアルバムの折衷といったところで、いかにもレコード会社が出せ言うから出したといった印象は否めません。前から書いてますように私はこのベスト盤は購入しておりません。ただ...
このアルバムに収録された「CAN YOU HEAR WHAT I'M SAYING」に限っては私大好きであります。この曲の聴き所はなんといってもMIKE PORCAROのベースでしょう。本人が作曲にもクレジットされていますが、この曲で才能を爆発させたんでしょうか。いや、曲ははっきり言って単調です。これといったキメもなければ、JEAN-MICHEL BYRONが淡々と唄ってるだけで、よくよく聴かなければ、聞き流してしまいがちな曲でしょう。しかし、このベースには正直シビれました。この曲ではMIKEが珍しくチョッパーでベケベケやってます。MIKEっていうとあのメンバーの中では地味な存在で、あのベースの構え方なんてクラシックギターでも弾いとんのかいってな感じでチョッパーというイメージがあまりないんですが、(前作のMUSHANGAではチョッパーソロはありましたけど)まるで違う人がやっているかのようなカッコよさです。(そりゃナルチョやLEVEL42のMARK KINGとは比較になりませんが)
特にイントロで指弾きで二回ししてからチョッパーに移る部分なんか背筋がゾクゾクきます。まあベースをやっている人にとってはどうってことないのかも知れませんが、私はこの曲にいたく感動しました。
MDにTOTOのベスト盤を作って時々通勤電車の中で聴いてますが、この曲だけ何遍も聴いてしまいます。私のお気に入りの1曲です。
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JIM HORN の続き

2004-10-13 01:19:45 | Weblog
JIM HORN / WORK IT OUT の続きです。
1,2曲目はTRABELING WILBURYS絡みの作品でしたが、3~5曲目はTOTOとのコラボレーションによる曲で構成されていて、プロデュースはDAVID PAICH、STEVE PORCAROそしてJIM HORNによるもので、レコーディングはTOM KNOXが手がけています。
まず3曲目「NIGHTWALK」ですが、曲はDAVID PAICH、ボーカルのVICTOR ANTHONY、そしてJIM HORNによる作品です。主にシンセサイザー、シーケンサーが印象的な曲ですが、囁くようなPAICHのコーラス?といつものホンキートンクなピアノがいい味を出してます。
そして4曲目「MY REGGAE LOVE」。曲はDAVID PAICHとJIM HORNによるものですが、タイトルにもあるように珍しくレゲエのリズムが取り入れられています。ドラムはJEFFですが、もしかしたらシンセドラムを使っているのかも知れません、とても軽い音に加工されています。そしていかにものLUKATHERのギターにベースはなんとDAVID HUNGATE!このアルバムは曲ごとに録音時期が違うようで、もしかしたらまだHUNGATEがTOTOに在籍していた頃の作品なのかも知れません。
5曲目の「RIO SUNRISE」はなんとSTEVE PORCAROとJOSEPH WILLIAMSの共作です。TOTOでもなかったような珍しい組み合わせですね。もちろんボーカルはJOSEPH...なんですがスキャットだけですので、JOSEPHだと思って聞かないとわからないですね。この曲はTOTOのメンバー勢ぞろいですので、TOTO&JIM HORNとしてもいい位ですが、(ベースはMIKEです)静かなバラード曲であり、ドラムも打ち込みっぽい作りなので、そう思って聞かないと聞き流しちゃう感じなのが勿体ないですね。
TOTOとのコラボレイトはこの3曲だけで、6曲目以降はまた異なるパターンです。THE BLUES BROTHERS BAND、古くはBooker T & The MG'sで有名なSTEVE CROPPER、DUCK DUNNをメインにした曲が後半に続いていきます。特に最後の2曲はBLUES BROTHERSっぽさが前面に出たカッコいい曲になっています。
この「WORK IT OUT」、地味ですが興味深いアルバムです。
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WORK IT OUT/JIM HORN

2004-10-10 22:41:35 | Weblog
先のTHE SEVENTH ONEにホーンセクションとして参加していた人に、JIM HORNという人がいます。この人は60年代後半から数々のセッションに参加してきた大ベテランのSAX奏者なんですが、この人の1990年発表のアルバム「WORK IT OUT」というアルバムはTOTOとの関わりにおいて興味深い作品なので今回取り上げてみます。
このアルバムの収録曲は、大きく三つに分類することができます。
最初の2曲はJIMが当時参加していたビッグユニットTRAVELING WILBURYS関係のセッション、次の3曲はTOTOとのコラボレイション、そして後半はSTEVE CROPPERをはじめとしたブルース系?ミュージシャンとのセッションとなっています。全体的にはかなりAORっぽいFUSIONという感じで、真剣に聴くというより聞き流すと心地よいサウンドになっています。

まず、本題に入る前にTRAVELING WILBURYSの話から始めなければなりません。このバンドのメンバーは
JEFF LYNN/GEORGE HARRISON/ROY ORBISON/BOB DYLAN/TOM PETTY
文字通りスーパーユニットです。であるが故に形的には覆面バンドとして発表された経緯があります。(CDのクレジットはWILBURY BROTHERSというような偽名になっていたりします)
もちろんなんぼ覆面とはいえ、これだけの人達ですから声聞けばそれだけでわかりますし、PVでは全員が顔出して出てますから当時は相当話題なっていたようです...。というか私はリアルタイムにはこのバンドの存在を知らず、たまたま10年ほど前にMTV見てた時に彼らのPVが流れたのを見て、何だこれは!とあわててCDを買いに走ったようなところです。もちろん1作目発表の後ROY ORBISONが死去したため、2作目は残った4人での発表となっています。ちなみに90年発売の2作目のタイトルがVOL.3となっていて、何故かVOL.2がありません。そしてこれが最後のアルバムとなったわけです。GEORGEも亡くなってしまいましたしね。
で、WORK IT OUTの1曲目のタイトルチューン、いきなりJEFF LYNNワールドが展開されます。ELOもそうですが、なんか篭ったような音のロックンロールです。もちろんJEFF LYNN作曲で、BACK VOCALがTHE TREMBLING BLENDERSなどとTRAVELING WILBURYSをもじったようなユニット名になっています。(実際はJEFF LYNNとTOM PETTYなんですが)
そして2曲目は亡きGEORGE HARRISONのスライドギターがフューチャーされたバラードです。

続く3曲目から5曲目までがTOTOとのコラボですが...続きは次回に。
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IN THE CITY OF ANGELS/JON ANDERSON

2004-10-09 23:39:06 | Weblog
前回TOTOのTHE SEVENTH ONEでゲストにJON ANDERSONが参加していたことを書きましたが、JONが参加するきっかけとなったのが、この「IN THE CITY OF ANGELS」です。JONのソロアルバムとしては5作目にあたる作品です。
JON ANDERSONといえばご存知YESのボーカリストで、その透き通ったハイトーンボイスはまさにYESの代名詞です。一時的にYESを離れていた時期もありましたが、その後任として加入したTREVOR HORN (「ラジオスターの悲劇」で、というかこれだけで有名なBAGGLESの人ですね)がプロデューサーとして発表したアルバム「90125」で復帰しています。
YESといえば=プログレというイメージですが、ヒット曲「OWNER OF A LONELY HEART」はプログレとはいえどもかなりポップになっています。本来のプログレバンドと言えるのはこのアルバム以前のYESまででしょうね。
その後もYESはごちゃごちゃとメンバーが抜けたり戻ったりして、現在に至る?というところですが1991年のアルバム「UNION」で歴史的な8人体制となったのを最後に衰退していきました。
私も8人YESのライブを代々木競技場に見に行った一人ですが、何せほとんどステージの真横のような場所で、これまたあまり印象が残っていません。ただあのBILL BRUFORDのまるで祭りのお面売りのようなシモンズドラムラックには度肝を抜かれましたが。
話をJONのソロアルバムに戻しますが、ハリウッドで録音されたため、TOTOの面々をはじめとしたLAの腕利きミュージシャンの見本市といってもいいくらい多数参加しているのが特徴です。もちろん、曲もやはりAORをかなり意識した雰囲気を持っていて、上品なポップスと言えるでしょう。YESというと身構えるような人でも意外と聴けます。(ウチのカミさんもそのクチでした)DAVID PAICHとJONの共作も2曲ありますし、10曲目「TOP OF THE WORLD」という曲はMIKE以外のTOTOメンバープラスJONというまさに共演をしています。最近になってどういうわけか国内盤が再発されていますので、まだ入手し易いですから興味がある方は是非。
以下主な参加ミュージシャンですが
JOSEPH WILLIAMS/JULIA WATERS/OREN WATERS/MAXINE WATERS/LUTNER WATERS/TOMMY FUNDERBURK/SIEDAH GARETT(vo)
PAUL JACKSON JR./DANN HUFF/MICHAEL LANDAU/STEVE LUKATHER(g)
JIMMY HASLIP/MIKE PORCARO(b) JOHN ROBINSON/JEFF PORCARO(ds)
DAVID PAICH/LARRY WILLIAMS/DON FREEMAN/RHETT LAWRENCE/STEVE PORCARO(keys)
LENNY CASTRO/PAULINHO DA COSTA(perc)
MARK RUSSO/BILL REICHENBACH/KIM HUTCHCROFT/JERRY HEY/GARY GRANT/BILL REICHENBACH(horn)
豪華ですねぇ~

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