TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

THE SEVENTH ONEその2

2004-10-09 00:39:58 | Weblog
さて、THE SEVENTH ONEに話を戻します。
1曲目「PAMELA」に続いてはTOTOには珍しいファンクなナンバー「YOU GOT ME」、その次はお約束のLUKATHERのバラード「ANNA」、そしてまたPAMELAが始まったんかいなと思うようなイントロに続きいかにもTOTOらしいシンセエレピのアルペジオが始まると「STOP LOVING YOU」です。この曲はご存知YESのJON ANDERSONがコーラスに参加していて、まさにJONのためのアレンジと言ってもいいくらいぴったりはまっています。TOTOとJON ANDERSONというのも妙な組み合わせですが、ほぼ同時期に発表されたJONのソロアルバム「IN THE CITY OF ANGELS」をTOTOの面々が全面的にバックアップしたことによるつながりなんですね。私はこのアルバムの中ではこの曲が一番好きです。
続いてはPATTI AUSTINのコーラスが印象的な「MUSHANGA」、なんとなく「AFRICA」っぽい曲ですね。
これまた珍しいMIKEのチョッパーベースソロが聞けます。
そしてLINDA RONSTADTが参加する「STAY AWAY」です。LINDAが参加することを意識して作られた曲なんでしょうか、彼女が全て唄っていてもおかしくないようなストレートなロックンロールです。しかし、TOTOとLINDA RONSTADT、接点がこの曲以外に見つかりません。どういうきっかけだったんでしょうかね。
・・・で最後の曲が「HOME OF THE BRAVE」。このアルバムの最後を飾るにふさわしい壮大な曲です。ようやくここで久しぶりのDAVID PAICHの声が聞けて私はうれしい。前作以降PAICHのボーカルが悲しいかな激減しているのはやはりライブでの不安定さが影響しているんでしょうか。それでも半分はJOSEPHが唄ってます。
ところで、日本盤にはボーナストラックとしてこの後にも1曲、このアルバムのタイトルチューンが入っていました。タイトルの曲にもかかわらず、ボーナストラックというのも変な話ですが...、確かにインストにあわせてJOSEPHが一言二言わめいてるって感じの未完成っぽい曲でしたから没になったのかもしれませんね。
このアルバムの参加ミュージシャンは
TOM KELLY(お約束ですね)/PATTI AUSTIN/JON ANDERSON/LINDA RONSTADT(Vo)
STEVE PORCARO/BILL PAYNE(keys)
JIM KELTNER/ANDY NARELL(ds)~前作にもJIM KELTNER(STEVE JORDANもですね)は参加していましたが、こんな大御所がほんの脇役で参加しているってのもすごいです。
JOE PORCARO/LENNY CASTRO/MICHAEL FISHER(perc)
TOM SCOTT/GARY HERBIG/JIM HORN/JERRY HEY/CHUCK FINDLEY/JAMES PANKOW/GARY GRANT(horn)
MARTY PAICH/JAMES NEWTON HOWARD(strings arr.)
以上
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10月の新譜

2004-10-06 22:06:43 | Weblog
ちょっと話題がそれますが...
10月は日本のFUSION界では新作ラッシュです。
古川兄弟はセカンドアルバム、NANIWA EXPRESSは復活第二弾でなんと!DENNIS CHAMBERSが参加しているそうです。(そういえばNIACINはどうしちゃったんだろう...)これまたFOUR OF A KINDの2作目、(う~んギターがないのはちとキツイかも知れんが...タカのドラムは押さえとかないとね)それに加えてKORENOS(是方博邦、須藤満、則竹裕之)がCD発売!しょっちゅうライブやってましたけどとうとうCDが出るなんて...。それから海外でもLETTUCE(SOULIVEのERIC KRASNOのバンドです)のブルーノート東京ライブは期待大ですし...。MEZZOFORTEの新作なんてうちのカミサン涙なかして喜んでましたし...。
それに加えてAOR方面では「Kadomatsu T's Songs from L.A」なんてオムニバスが2枚も発売、JASON SCHEFF、JOSEPH WILLIAMSやらTOMMY FUNDERBURKやらが角松のカバーを唄ってるっていうんだからこれも逃せないし、極めつけは佐藤竹善がまたまた「CORNERSTONE3」を発売。
うう..どれから買えばいいんだ。
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THE SEVENTH ONE

2004-10-05 22:42:04 | Weblog
さて今回は文字通りTOTOの7枚目のアルバム「THE SEVENTH ONE」です。
実はこのアルバムは聴きこみが足りないせいか、私にとってあまり印象には残っていません。特に後半の各曲はタイトルを見てもこんな曲あったっけ?更に聴いてみてもこれなんか初めて聴く曲みたいだな~という状態です。
ただ一部には気に入っている曲もあるので、もしかしたら気に入ってる曲ばかり聴いてあとは飛ばしていたのかも知れない。てなわけで一部の曲について取り上げてみます。
このアルバムも前作に続き、豪華ゲストが特徴です。ただ前回のゲストはMILESを除けば普段から親密な不思議のないゲストだったんですが、今回のゲストはJON ANDERSONにLINDA RONSTADT、ついでにPATTI AUSTINということで、なんか意外というか不思議な取り合わせになってます。
それからはずしちゃいけないのが、このアルバムからSTEVE PORCAROが正式メンバーではなくなりました。何でもツアーに出るのがつらいのでやめたとか。別にクビになったわけでもなく、その後もクレジットには名前は載っております。

てなわけでお気に入りの曲、まずは「PAMELA」。確か当時自動車かなんかのコマーシャルに使われていたような気が...。STEVE P.が抜けたせいもあるのでしょうか、DAVID PAICHのMIDI演奏が目立ちます。また、曲調からして歯切れがいいので、そう感じるのかも知れませんが、音的には結構シンプルになっていますね。何気に難しいキメが入っていたり、DAVID PAICHお得意のホンキートンクなトレモロが入っていたりしてカッコいいんだけど面白い曲です。
ところでSING LIKE TALKING がJEFFを追悼して「My Desire~冬を越えて」という曲を出しましたが、この曲のイントロはこの「PAMELA」そっくりです。ついでに前にも書きましたがSLTのライブビデオ「AMUSEMENT POCKET 1996」ではオープニングがこの曲で、これに続いて「ROSANNA」のセッションが始まるという構成になってました。SLTはデビューライブの時にJEFFに叩いてもらった、ということもあり、TOTOフリークなんですね。

で次の曲は...また次回です。
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I KEEP FORGETTIN'/MICHAEL McDONALD

2004-10-05 00:33:20 | Weblog
FAHRENHEITにゲスト参加していました、MICHAEL McDONALDとJEFFのネタです。

MICHAELとJEFFはSTEELY DANのツアーを一緒にやっていたこともあり、以来長いつきあいになるわけですが、STEELY DAN以降、MICHAELはDOOBIE BROTHERSに加入し、「WHAT A FOOL BELIEVES」の大ヒットを経て1983年にDOOBIESは解散し、そしてその頃に発表されたソロアルバム「THAT'S WHAT IT TAKES」で、再びJEFFと共演をするわけです。(ちなみにLUKATHERとMIKEも参加してます)
このアルバムからのシングルカットが「I KEEP FORGETTIN'」。この曲の印象はなんといってもJEFFのドラムです。といいますのもこの曲の最後の方、よく聴いてみればわかりますが、何気にバスドラでトリプルストロークなんて技が入っています。これ普通に聴いている人には何のことやら、ということでしょうけど、ドラムをやる人にとっては神業なんですね。元々この曲は静かな曲調であることに加え、もうすぐ曲が終わるという気が抜けそうなところで、一発気合を入れるいいアクセントになっています。
当時はまだMTV時代のちょっと前でしたから、PVということばがあてはまるのかわかりませんが、いわば夜のヒットスタジオのようなライブ映像をベストヒットUSAで見ることができました。この曲のビデオでは何と!JEFFがドラムを叩いています。なかなかテレビでJEFFを見る機会なんてありゃしなかった頃ですから、貴重なビデオでした。その頃にVTRがあったら...。
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とと あっと 大阪城ホール

2004-10-03 23:57:21 | Weblog
1986年のJAPAN TOURで私は初めてTOTOのコンサートに行きました。それが1986年11月6日です。
ところが...何せ20年近く前の話、ほとんど記憶に残っておりません。もちろん大阪城ホールですから広いこと広いこと、TOTOの皆さん豆粒みたいなもんですわ。JEFFのドラムがどうのJOSEPHがかっこいいだの言っていられません。まあ、雰囲気を楽しむといったところで、記憶にもほとんど残らなかったんでしょう。
ところで、先日の東京JAZZにも私は行きませんでしたが、やはりホールコンサートというのはどうも苦手です。この10年くらいはほとんどライブハウス専門です。といっても年に数回行くだけなんですけどね...。子供がいるとなかなか行けないもんです。いつかTOTOがブルーノートあたりでやってくれれば...なんて思ってしまいます。
話を元に戻して大阪城ホールです。覚えているのはJEFFはステージの右端に構えていて、普通ドラムって真ん中だよな~なんて思ったりしたこと、「FAHRENHEIT」のイントロ部分はやっぱりシーケンサーだったことと(当たり前か)LUKATHERがソロコーナーでアコギで知らん曲をひたすら弾いていたこと、そして最後の方だったでしょうか、「WHITE SISTER」のイントロ部分でJOSEPHがジュディオングみたいな衣装で「どぅゆうらぶみぃ~」なんてつぶやいていたのぐらいですね。
とはいえルックス的にはこの頃が皆さん一番見栄えがしてました。LUKATHERも若干太り始めていた頃だったのですが、TOKIOの山口くんみたいでそれでもかっこよかったですし、DAVID PAICHもまだかっこいいと何とか言えていた頃です。今じゃLUKATHERは汚くしたパパイヤ鈴木みたいになっちゃいましたし、DAVID PAICHはジャバザハットかトドかといった状態に加えボーカルが肉屋のBOBBYですから。
今更ながら当時のツアーパンフを見るとあの頃はホントにかっこよかったTOTOでした。
前にも書きましたが、TOTOのコンサートにおける弱点はボーカルです。JOSEPHはともかくとして、他の人たちにはコーラスはやはりつらかったんでしょう、このツアーではBACK VOCALISTが二人サポートで参加していました。アルバムにも参加していたPAULETTE BROWNとWARREN HAMです。WARRENは確かRALF RICKERT(tp)と共にsaxも吹いていたような気がします。ついででWARREN HAMでネットを検索してみたら、最近でもOLIVIA NEWTON JOHNのツアーに出ていたりしているようで管楽器、ギター、キーボードまでこなせるマルチプレイヤーなんだそうです。当時のTOTOにははまり役だったんでしょう。その関係からか、LUKATHERの1ST ソロアルバムでもクレジットされています。
そしてパーカッションはもちろんこの人、LENNY CASTROでした。
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今日もFAHRENHEIT

2004-10-02 22:35:14 | Weblog
このアルバムの特徴は、なんと言いましてもゲストの豪華さにあります。なんかそれに惑わされて私もこの頃のTOTOが一番輝いているみたいに感じているのかもしれないのですが。
主なゲストですが、BACK VOCALISTだけで
PAULETTE BROWN/FERGIE FREDERIKSEN(!)/DON HENLEY/MICHAEL MCDONALD
が挙げられます。PAULETTE BROWNはAOR系ではよく見る名前です。そしてFERGIE...前作のBOBBYもそうですが、なぜか前VOCALISTが一部にかぶるんですね。それからご存知DON HENLEY、MICHAEL MCDONALDです。このあたりは当然彼等のアルバムにはTOTOのメンバーが欠かせない存在であることから実現したものであることは間違いありません。そういえば「I'LL BE OVER YOU」のPVでもほんの一瞬ですが、MICHAEL MCDONALDの姿を見ることができます。
そして
TOM SCOTT/LARRY WILLIAMS/JERRY HEY/CHUCK FINDLEY/GARY GRANT/BILL REICHENBACH
といったおなじみのホーンセクションの面々、それとこれまたおなじみのパーカッショニスト
LENNY CASTROですね。彼は「WITHOUT YOUR LOVE」などのPVでもよく見かけます。TOTOのサブメンバーといった感じでしょうか。
それからFUSION系の大御所DAVID SANBORNなんてのも数曲に参加しています。
極めつけはMILES DAVISです。何でもJEFFの自宅の絵画をMILESが気に入ったのでプレゼントしたらこのアルバムに参加してくれたみたいな逸話もありました。いわばROCKバンドであるTOTOとMILESの組み合わせなんて、普通考えられません。

この面々を見てるとTOTOがいかにROCK界のみならず、AOR、JAZZ・FUSION界においても、貴重な存在であることがうかがい知れます。
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FAHRENHEIT

2004-10-02 01:43:01 | Weblog
話をまたTOTOに戻しまして、JOSEPH WILLIAMSにボーカルが交代してのアルバム「FAHRENHEIT」です。
さすがJOHN WILLIAMSの息子という毛並みの良さもさることながらルックスも若干アイドル系入ってますし、声もなかなか特徴があって印象に残り易い。ここにきて真打のボーカリスト登場といった感じです。曲も更にポップになり、ロックというよりAOR路線ですね。私はこの頃のTOTOが一番TOTOらしく、輝いていたんじゃないかと思います。(でもやっぱりベストアルバムはHYDRAですけど)
1曲目「TILL THE END」名刺代わりのJOSEPHのシャウトから始まるこの曲、LUKATHERのギターがものすごく軽くなったなぁと感じます。このアルバムでは全体的に空間的なエフェクトがギターにかかっています。この曲のPV見るとちと恥ずかしくなるような貴公子然としたJOSEPHの衣装がまた更に軽くなったTOTOをアピールしているようです。
タイトル曲「FAHRENHEIT」ではその時代の流行りだったんでしょう、TOTOにはめずらしくシークエンサーを多用しています。けどつかみに使っているだけでメインはやはりハンドメイドな演奏ですからやはりそこはさすがTOTOですね。
そしてSTEVE PORCAROの曲「LEA」。今までもSTEVE P.の曲は一風変わっていて結構好きだったんですが、この曲ではDON HENLEYのコーラスも絡んで絶妙な世界を築いています。この曲も名曲のひとつだと私は思ってます。
最後の曲「DON'T STOP ME NOW」。MILES DAVISとのコラボということも大変なことですが、なんといってもこの曲は...JAZZです。JAZZそのものです。今までアルバムにこんなJAZZの曲を入れたロックバンドがあったでしょうか。そりゃインスト位はあったでしょうが、ここまで見事なJAZZを演奏できるのはTOTOしかいないでしょう。JEFFのブラシワークも堪能できますしね。アルバムの最後を締めるにふさわしい、素晴らしい曲です。
...とふと気づくと実はDAVID PAICHのボーカル曲がひとつないんですね。結局このアルバムではJOSEPHがリードボーカルでない曲は「WITHOUT YOUR LOVE」「I'LL BE OVER YOU」と「LEA」だけ(インスト除く)ですね。
JOSEPHへの期待がここにも表れているようです。(でもシングルは「I'LL BE OVER YOU」なんですが)ところでデビューアルバムはそのほとんどがDAVID PAICHによる曲で、LUKATHERの曲は全くなかったんですが、その後段々とLUKATHERによる曲が増えてきて、DAVID PAICHのリードボーカル曲はこのアルバム以降あっても1曲位になってしまうようになります。その意味でTOTOはPAICHのバンドからLUKATHER中心のバンドへの変化をたどっていくわけです。
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今日もナルチョ

2004-10-01 00:56:28 | Weblog
昨日に引き続きナルチョのお話です。
私が初めてナルチョの存在を知ったのは、忘れもしない1985年9月24日の高中正義極東探偵団ツアー千秋楽@京都会館第一ホールです。いやびっくりしましたね、だっていきなり客席に乱入して走り回ってましたから。最近ではさすがに客席乱入してもゆるりゆるりとしてますが、当時は私の横を駆け抜けていきました。それまでナルチョの存在は全く知りませんでしたから、カルチャーショックを受けたもんです。(ツアーパンフにはNORIHIRO NARUSEとありましたのはご愛嬌)
その後レンタルレコードでBASSMETALSやBASSQUAKEを借りたりしてました...ってよくもまあこんなレコードがレンタルされてたもので、今では考えられませんね。そしてSTIMULUSのレコードは自分で買ってよく聴いてました。CDも手に入れたいんですけどね、当然のごとく廃盤です...でこれがすでに17年前のソロアルバムですからその次のアルバムが今回のWINDOWになるわけです。その間本多俊之のラジオクラブへの参加、そしてカシオペアの引き抜き、そしてなるちょの名を轟かせたイカ天の審査員、最近では平行して野獣王国とURUGOMEの再結成とまあお忙しい限りです。ちょっと前になりますが、NHKの子供番組にベースベイダーちゃんよ~とか言いながら出てきて、氏の曲「カレイなるひらめ」を子供達の前でベキベキに弾きまくっていたのが笑えました。ということで、やっぱりナルチョはチョッパーじゃないとねえ。WINDOWはカミさんいわく夜中におっきな音で聴くといい感じということで、決して出来が悪いわけではないんですが、ベキベキを期待すると不満が残ります。

ところで、昔は堀内孝雄みたいな風貌ですらっとした感じがありましたが、最近は良く言えば吉田拓郎、見方を変えればアラーキーみたいになっちゃいましたね。で、最近どうも気になるんですが...あんなに小っさかったっけ。
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