TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

FAVOR OF MY FRIENDS 2003 / 須藤満

2009-09-03 23:17:44 | J-FUSION
今更ながら最近買ったもので、よく聴いているアルバム。
何が興味深いって、ドラムの小森啓資さんのタムの音。当時は結構深胴のボトムレスタムを使っていたコモさん、このタムの音が面白いんですよね。ボトムレスタムといえばPHIL COLLINSが有名だけど、PHILの音みたいにバケツの底叩いているような堅い音でもない。もっと厚みがあるというか、まろみがあるというか、ポヨンポヨンしたような、タムのヘッドが弾んで胴を鳴らしているというのがよくわかる、とでも言いましょうかね、まぁとにかく独特な響きのあるタムの音なんです。ほぼ同時期に録音された野獣王国の「CANDY」でもやはり同じような音が聴けますね…こんな音だす人は他にはあんましいないでしょうから、まさにコモさんの個性そのもの。そんなもんだから曲そのものよりコモさんのドラムの音ばっかり聴いております。

ちなみに最近のコモさんのセットは当時とまたがらりと変わっていて、ハードな楽曲には似つかわしくない、かなり浅くて小さめのかわいいタムになっちゃってる。そのおかげで、この独特なタムの音はもう聴くことができなくなっちゃっているのが残念なんですけど。まあその代わりと言ってはなんですが、大量の大型シンバルを重ね合わせた上に、お互いが干渉するようにくっつけて並べてるものだからサステインの短い、破壊的なシンバル音が最近のコモさんの個性になってるようで。野獣のDVD「BRAVO!」見てるとそれがよくわかります。どっちに転んでもオリジナリティー溢れるコモさんのドラムサウンドからは目が(てか耳か)が離せません…。

話があっちの方面に行っちゃいましたが、この「FAVOR OF MY FRIENDS 2003」、ストさんのプレイだけじゃなくってコンポーザーとしての面も楽しめる作品です。ただ、TRIXでのストさんの曲はいろんな意味で曲者っぽかったりするけど、このアルバムの曲はストレート真っ向勝負なJ-FUSION。カッコ良さ全開です。
ちなみに「FAVOR OF MY FRIENDS」の1997年リリースの1枚目ってドラムが神保さんだったんだよな。今思えばこの組み合わせってのも凄い。「2003」のメンバーでは今月半ばのRAGでの須藤満SEVEN DAYSで復活するようですが、神保さん参加のを一度生で聴いてみたいものです。

FAVOR OF MY FRIENDS 2003 / 須藤満
MITSURU SUTO(b)HIDEYUKI YONEKAWA(g)AZUCHI TAKAHASHI(keys)KEISUKE KOMORI(ds)
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竹鶴

2009-09-02 23:15:52 | ウイスキー
先日の小生の43回目の誕生日にいただいたものであります。
ウイスキー「竹鶴12年」。
日本のウイスキーの父と呼ばれる、ニッカウイスキーの創業者、竹鶴政孝氏の名を冠せたウイスキーでありまする。
凄い人ですよね、大正の時代に単身スコットランドに渡りウイスキー製造方法を学び、日本に持ち込んだんですから。サントリーの山崎蒸溜所も元はといえば竹鶴氏が設計したもの。その後独立して余市に蒸溜所を作り、ニッカウイスキーを創業。日本のウイスキーの2大メーカーはいずれも竹鶴氏の手によるものであったと。更には先日ちょこっと書いた本坊酒造の蒸溜所、これも竹鶴氏がウイスキーの製造方法をしたためた竹鶴ノートを最初に受け取った人物の指導の元に作られたそうで。
この人がいなければ、日本のウイスキーって未だに無かったかもしれないし、全然別なものになってたのかもしれない。文字通り日本のウイスキーの神です。そんな竹鶴を名乗るこのウイスキー、美味くないはずないですよね~。

話は変わりますがニッカの余市蒸溜所、一昨年の夏に訪れましたけど本当にいいところです。
サントリーの山崎蒸溜所はむしろ工場的な雰囲気がありますし、メルシャンの軽井沢蒸留所も結構いい感じですが、いかんせん規模が小さい。余市蒸溜所は、広々としていて空気はいいし緑が多い、まるで公園のよう。芝生の広場もあって、その周りに開所当時から残る古い竹鶴氏の住居や当時の事務所に貯蔵庫など歴史的ともいえる建物もいっぱい。これが現役のウイスキー製造を行う工場というところに、ウイスキー蒸溜所のあるべき姿が体現されていて懐の深さを感じますね。
もちろんガイド付きの見学もできるけど、ガイドなしでも入れますからふらっと公園を散歩するような気分で立ち寄れるのも魅力です。ウイスキーに興味なくったって十分楽しめる上に、もちろんウイスキーとかリンゴジュースの試飲もありますしね~。
北海道、札幌、小樽に観光の際は是非ともちょこっと足を延ばしてお立ち寄りいただきたい、また別の北海道の魅力に気付かれるんじゃないかな。
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