東京急行電鉄 吉祥寺駅発行 高井戸駅ゆき片道乗車券

前回エントリーで小田急電鉄時代の京王井の頭線吉祥寺駅で発行された乗車券を御紹介いたしました。しかし、同線が小田急電鉄帝都線として営業された期間はわずか2年しかなく、その後は「大東急」と呼ばれた東京急行電鉄の路線になります。


   

小田急電鉄から東京急行電鉄に移管された後の、1944(昭和19)年8月に、東京急行電鉄時代の吉祥寺駅で発行された、高井戸駅ゆきの片道乗車券です。地紋がはっきりしませんが、B型矢印式の大人・小児用券で、小田急電鉄時代の様式が踏襲されています。


   

裏面です。券番の他、会社名である「東京急行電鉄」の表記があります。
発行駅名の記載がありませんので、東京急行電鉄時代の券には発行駅名の記載は無かった可能性があります。また、入鋏痕が帝都電鉄や小田急電鉄時代のものとは異なっておりますが、入鋏末期のものとそれらの時代の鋏痕は同じでしたので、この時代には何らかの都合で違う鋏痕が使用されていた可能性があります。

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