趣味で蒐集した「きっぷ」を見て考えたこと、とか…
JR直営の印刷場名は国鉄時代の印刷場名を使用します。
古紙蒐集雑記帖
京王新宿駅の乗換精算機
新宿駅のJR線と京王線の乗換口にJR仕様の乗換精算機が3台設備されています。
(機械番号は向かって左側から81・82・83番機)
機械の体裁や発券される券に「□東」のマークがついていることから、JR管理の精算機と思われます。
(しかし、設置されている場所は京王の構内にあり、実際には京王電鉄の駅員が券紙補充などのメンテナンスをしているのを目撃したことがあります。)
PJR地紋の券売機用紙が使用され、左上のヘッダーには「(京王)」の文字があり、右下には「□東」のマークがついています。
精算額が無い場合は単に「新宿から京王線120円区間」の乗車券になりますが、区間変更の場合には左上に「区間変更券」の文字が加刷され、右上には領収額が表示されます。
この場合、JRの原券が新宿まで10円余計な乗車券であったため、実際の領収額は▲10円の110円となっています。
ところが最近、これらの券に変化が現れました。
精算機そのものは全く変化ありませんが、券紙がJRE地紋のものに変わり、右上のヘッダーが「(京王)」から「(京王電鉄)」となり、三角矢印が普通の矢印に変わっています。JRの券売機券で、こんなに太い矢印が使用されているものは他になかなか例がないと思われます。
また、「□東」の左側には「新宿駅発行」と発行駅名が追加されました。その関係上、若干行間が狭い、窮屈なレイアウトになっています。
また、行間だけでなく、文字間隔も若干狭いレイアウトになっています。
それでは、もし原券が新宿までの運賃に不足している場合はどのようになるでしょうか?
区間変更ではありませんので「区間変更券」の文字はありませんが、右上の領収額表記はあり、JRの不足額と京王線の運賃を加算した額が記載されています。
ここでは以前、硬券による区間変更券が発売されていました。
裏を見ると発行箇所が「○K ○社 新宿駅発行」となっており、京王電鉄(当時は京王帝都電鉄)にて発行されたことがわかります。