趣味で蒐集した「きっぷ」を見て考えたこと、とか…
JR直営の印刷場名は国鉄時代の印刷場名を使用します。
古紙蒐集雑記帖
国鉄印発入場券の微妙な違い
拙ブログ10月25日エントリーの「荒川沖から130円区間」において印発機発行の金額式乗車券を御紹介したところ、水浜軌道様より、「当該券には金額の上に国鉄線の表記がないが、あるものも存在する」というコメントを戴きました。
確かに、吉祥寺駅で発券していただいたものを所持しておりますが、それには国鉄線の表記があります。
恐らく、印発機券の券面も硬券同様、基本的な形が制定されていると思われますが、どうやら、その入力した時期などにより、若干の差異があるようです。
これは昭和60年12月に中央線の荻窪駅で発行された印発入場券です。
上から券番・普通入場券の文字・駅名・発売当日1回限り有効・金額・旅客車内に立ち入ることはできません。・発行日・発行箇所というレイアウトになっており、ごく普通なものだと思います。
ところが、同じ時期に発売された他駅の印発入場券で、券面の表示が微妙に違っているものがありました。
これは同時期の昭和60年7月に東海道本線横浜駅で発行されたものです。
基本形は変わりませんが、注意書きの表現が微妙に違います。
荻窪駅のものが発売当日1回限り有効となっているのに対し、横浜駅のものは当日1回限り有効となっており、発売の文字がありません。
また、荻窪駅のものが旅客車内に立ち入ることはできません。となっているのに対し、横浜駅のものは車内に入ることはできませんと、いずれも省略気味の表現になり、最後の「。」さえありません。
次に挙げますのは、同じ昭和60年7月に根岸線桜木町駅で発行された印発入場券です。
今度は当日限り有効となり、1回の文字までが省略されてしまっています。
また、その下の文言は横浜駅のものと同じですが、車内に入る事はできませんと漢字表記になっています。
これらは最近になって気づいたのですが、当時気づいていれば、まだまだもっと変わったものを探し出せたかもしてません。