1990(平成2)年9月に、西武鉄道池袋線の稲荷山公園駅で発行された、同駅から260円区間ゆきの片道乗車券です。
緑色せいぶてつどう自社地紋のB型金額式大人専用券です。
同駅では乗車券の発売は券売機でおこなわれていましたが、近隣にあります航空自衛隊入間駐屯地での「入間航空祭」開催時には、駅舎内の券売機だけでは混雑時には捌き切れないため、所沢方面側に駐屯地から直接出入りできる臨時改札口が設けられ、硬券による臨発を行っていました。
現在では硬券での臨発は終了し、拙ブログで2022年12月に御紹介いたしました、乗車券印刷機で発券された乗車券での臨発が行われています。
入間航空祭はコロナ禍の時など開催されていない年もありましたが、例年11月3日に行われており、本年(2024年)も11月3日に行われています。
しかし、御紹介の券が発券された1990(平成2)年は、同年11月に行われた大嘗祭のため、航空祭は前倒しで9月に行われています。そのため、御紹介の券は9月に発券されています。
稲荷山公園駅は、狭山稲荷山公園や狭山市立博物館、狭山市第二環境センター、ふれあい健康センターサピオ稲荷山など基地からの返還地を利用した公共施設がいくつか立地しているものの、駅前の商業施設は殆ど無く、自衛隊官舎を除いた、一般の住宅は殆どありません。そのため、同駅は西武鉄道池袋線では元加治駅に次いで乗降客の少ない駅になっていることから、本年(2024年)4月に駅員の常駐が廃止され、それに伴って出札業務も廃止となり、イベント開催時以外は乗車券の発売は行われていません。