JR直営の印刷場名は国鉄時代の印刷場名を使用します。
10年以上前に御紹介した券も再度御紹介しようかと思います。
古紙蒐集雑記帖
品川駅のクモユニ74
たまには古紙以外の話題を…
私が毎日通勤に使っている品川駅構内には、エキナカのエキュートの開業を記念して、平成17年10月より、郵便荷物電車「クモユニ74」を模した郵便ポストが立っています。
いつも「いつか写真を撮ってやろう」と思っていたのですが、人通りの多い品川駅構内でカメラを構えるのが恥ずかしくて躊躇し、なかなか実現に至りませんでした。
このたび、土曜日の朝の出勤時に人通りが少なかったので、念願叶って(?)カメラに納めることができました。
元は街中でよく見る普通のポストですが、良くぞここまでしてしまったものです。
横には品川駅を基点として鶴見駅までを結ぶ品鶴線0キロポストまで立っていて、遊び心満載です。
差出口を見ると普通のポストだったんだということが良くわかりますが、屋根にはベンチレーターまで付いていて本格的です。(ただし、実車は押込型ベンチレーターではなく、グローブ型だったです。)
確か、クモユニ74の方向幕は荷物を表す「荷」という表示だったと記憶しておりますが、一般の利用者が分かり易くするために「郵〒便」としたのでしょう。
ステンレス製でピカピカ光るため写真が撮りづらいですが、横には一般の人にもわかるよう、説明板まであります。
今度は運転席側から見た下回りです。密着連結器と車輪が付いています。
また、ATS-S型を示す「□S」のマークと、国鉄時代には存在しませんでしたが東京総合車両センターを示す「東トウ」の表記、第2エンドを示す「②」の文字、クモユニ74のトップナンバーである「クモユニ74001」の車番まであります。
今度は反対側から見た下回りです。運転席側同様のレタリングが施されていますが、こちらは第1エンドを示す「①」と表記されています。
また、裏側には「JR東日本」と「東京総合車両センター 平成17年」という銘板が光ります。
ところで、「荷重4.0t」というのは「郵便物を4トンまで突っ込むことができる」という解釈で良いのでしょうか?
今やその姿を見ることはできませんが、似たような車両として、今でも長野総合車両センターにはクモユニ143-1という郵便荷物電車が事業用として残されています。