伊豆急行の車内補充券

昭和50年代前半に発行された、伊豆急行の第二種車内補充券です。

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同社は、特急停車駅という縛りはありますが、現在でも全国的に珍しく、JR6社の各駅と連絡運輸を結んでいます。
そのため、着(発)駅名欄は実に広いエリアに跨っており、北は大宮あたりまでしかありませんが、南は福岡市内まであります。

当然ながら、いくら主要駅とはいえ、全国に数百の国鉄主要駅を記載するのは無理がありますので、比較的需要の多い首都圏の主要駅と東海道・山陽新幹線停車駅を中心とした駅名が予め印刷され、それ以外の駅が着(発)駅の場合は記事欄に手書きで記載して対応したようです。

   images (裏面…再度クリックすると画像が大きく表示されます)

裏面の注意書きを見ますと、北は札幌市内から南は福岡市内までの特定市内駅の記載があり、いかに連絡運輸の範囲が広いかが伺われます。
また、面白いことに良くある既製の注意書きを採用せず、あくまでも伊豆急線を起点とした独自のものになっているため、必要のない東京都区内や横浜市内(川崎・鶴見線内)の記載がないのが特徴です。

今や、同社の車内補充券はハンディ端末に変更されており、このような壮観な車内補充券も過去のものとなってしまったようです。

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