趣味で蒐集した「きっぷ」を見て考えたこと、とか…
JR直営の印刷場名は国鉄時代の印刷場名を使用します。
古紙蒐集雑記帖
宮島連絡船 硬券時代の乗車券類
3月13日、とうとう最後の鉄道連絡船であるJR西日本の宮島連絡船が、JR西日本宮島フェリー株式会社に子会社化され、鉄道連絡船の歴史に幕が下ろされました。
鉄道連絡船といっても、宮島連絡船は青函連絡船や宇高連絡船などとは違い、鉄道の車両までを運ぶような純粋な連絡船ではなく、鉄道路線の延長といった感じの生活路線のような航路で、船舶であるにも拘らず乗車券が存在したり、他社の航路とは一味違った雰囲気を醸していました。
宮島駅(正確には宮島営業所というようですが…)発行の片道乗車券です。広島印刷所調製の一般式B型硬券となっています。
鉄道連絡船のきっぷは、「乗船券」という呼び方もするようですが、正しくは「乗車券」なのだそうです。「乗車券」といい「下車前途無効」という注意書きといい、どうみても船に乗るきっぷという感じがしません。
同じ宮島駅発行の券売機券となりますと、ますます鉄道の乗車券のようです。
宮島口駅桟橋発行の往復乗車券です。やはり広島印刷場調製の硬券で、こちらはA型券となります。
同じく宮島口駅桟橋発行の往復乗車券で、こちらは券売機による発行です。
券売機券であるにも拘らず、券紙の中程に切取線がついており、往路を使用した際に「ゆき券」がもぎ取られます。
こちらは宮島口駅桟橋発行の自動車航送普通切符です。
自動車の航送料金と運転者1名の運賃がセットになった券です。
気になる新生となったJR西日本宮島フェリー株式会社の券は、拙ブログとリンクを張らせていただいております(4-タ)様のブログ、「(4-タ)」4月1日エントリーの「JR西日本宮島フェリーに関する乗船券類について(速報)」にて御紹介されておりますのでご覧いただきたいと思います。
最後に、JR西日本宮島フェリー株式会社のHP(http://www.jr-miyajimaferry.co.jp/)を見ますと、フェリーの紹介や運賃などの案内が記載されていますが、いろいろ見ているうちに、「えっ!?」と思わず笑ってしまった部分がありましたので御紹介いたしましょう。
乗船手順のページを見ていきますと、下の方にこんな書き込みがありました。
ご注意
※宮島側には鹿が生息しています。鹿にきっぷ等を見せると、食べることがあります。
食べられたきっぷ等は、再発行できませんのでご注意ください。
言いたいことはわかりますが、その光景を思い浮かべると、笑っちゃいますね。
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