川崎駅発行 200kmまでの急行券

昭和57年に川崎駅で発行された、200kmまでの発駅記入式急行券(記急)です。



   



川崎駅は急行列車の停車する大きな駅ですが、自駅発の急行券であるにも拘わらず、発駅常備券ではなく、発駅記入式の券が使用されています。


今となっては、発駅常備券の設備がなかったのか、たまたま欠札となっていたのかわかりませんが、普通に考えても、もし発駅常備券があるのであれば、わざわざ「川崎」という駅名印を捺してまでこの券が使用された可能性は低いと思われます。



同駅に停車する急行伊豆号は国鉄区間は伊東までであり、営業キロが126kmですから、「150kmまで」の急行券までしか使用されることはありません。また、同じく同駅に停車する急行東海号の場合では、川崎から151km以上200kmまでの区間を乗車するとなると、富士駅(150.8km)以遠の区間に限られるため、発駅常備券を設備するほどの需要がなかったかもしれません。


そのため、同駅には、発駅常備券の200kmまでの急行券は設備されていなかった可能性があります。

コメント ( 5 ) | Trackback ( 0 )