ちほく高原鉄道 足寄から愛冠ゆき乗車券

平成元年7月に足寄駅で発行された、愛冠駅ゆき乗車券です。



   



B型自社地紋の一般式券で、北海道交通印刷調製のものです。


北海道交通印刷調製の硬券の特徴として、旧国鉄の札幌印刷場の流れを汲むためか、活字体は札幌印刷場のものに似ておりますが、券紙の表面はツルツルでインクの乗りが悪そうなもので、「ゆき」の文字は太い毛書体のような活字になっています。また、小児断線が中程で途切れており、金額を表すアラビア数字が太いゴシック体になっています。


かつて、道内の私鉄各社の乗車券を印刷していましたが、路線の廃止に伴い、バス会社での採用例が残されていましたが、鉄道乗車券としてはちほく高原鉄道が最後の例となってしまっています。



そのようなちほく高原鉄道の北海道交通印刷券ですが、最後まで安泰ではなかったようです。



   



こちらは、同鉄道廃止日の平成18年4月に発行された、同じ区間の乗車券です。
特徴的な自社地紋やレイアウトはほぼ同じですが、券紙といい、活字といい、最初のものとは様子が違います。


名古屋にあります日本交通印刷調製のものにきりかえられてしまっています。

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