京浜急行電鉄 硬券発売終了 ~その2~

前回に引き続き、京浜急行電鉄の硬券乗車券の話題です。今回は末期に発売されていた、小児用の乗車券です。


   


品川駅で発行された、130円区間ゆき小児用乗車券です。
一般的な様式のもので、大人用券同様山口証券印刷調製と思われます。

同社の小児用乗車券は小児専用券であっても130円区間であることを前面に表記し、「小児70円」と追記されています。


   


こちらは平和島駅発行のものです。
様式的には品川駅のものと同じですが、発駅の平和島の「平」の活字がなぜか旧字体が使用されています。ちなみに、当時発売されていた大人専用券は新字体が使用されていました。

 

小児用乗車券の中には、「掟破り」も存在しました。


   


県立大学駅発行のものです。
通常は「130円区間ゆき 小児70円」と表記されるのが一般的な同社の小児用乗車券ですが、県立大学・横浜(北口)・横須賀中央の各駅にあったものは、70円区間ゆきという表記になっており、小児運賃の記載のないものになっていました。

これらがなぜそのような表記となっていたのか理由は不明ですが、70円区間では現場に混乱を来たす恐れが考えられ、わざわざ途中で様式を変更したとは考えにくく、これらは印刷ミスにより生まれた可能性があります。


   


最後に御紹介いたしますのは、大人用券同様、横浜以南の駅で見られました、井口印刷調製と思われる様式の券です。

京急富岡駅で発行された小児用券で、大人用券同様、「から」と「発売当日限り有効」「下車前途無効」は活字製版となっており、特活は使用されておりませんでした。
また、「小」の影文字の字体が丸っこいものとなっている点と、小児運賃の表記のところに、「円」の文字がないのが特徴です。

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