京浜急行電鉄 硬券発売終了 ~その5~

前回エントリーにおきまして京浜急行電鉄の矢印式と相互式乗車券を御紹介いたしましたが、途中駅においては両矢印式の券が使用されており、同社の硬券乗車券の全盛の時期は、大半がこの様式であったと思われます。



   



品川駅で発行された、山口証券印刷調製と思われる両矢印式券です。
同駅は途中駅ながら京急本線の起点駅という変則的な扱いとなっており、矢印式や相互式券のほか、都営浅草線との接続駅である泉岳寺駅も同社路線の駅であるため、最短区間の乗車券のみは両矢印式券となっています。



   



横浜駅で発行された券です。
これは井口印刷調製と思われるもので、上の品川駅のものと活字の字体が異なっています。この券の場合、着駅が品川方面は泉岳寺1つですが、反対方面は安針塚駅と逗子海岸(現・新逗子)の2駅となっており、矢印が着駅分の2つとなっています。



   



京急川崎駅で発行された両矢印式券です。
本来、矢印は着駅の数分だけだけですが、この券は何らかのミスで着駅2つに対し、矢印が6つもついてしまっています。



   


   



次は小児用券です。
京浜川崎駅(現・京急川崎駅)のものが山口証券印刷調製のもので、京浜富岡駅(現・京急富岡駅)のものが井口印刷調製のものと思われます。


様式は同じですが、印刷場の違いにより、活字や影文字の字体に違いが見受けられます。

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