山形交通 高畠線乗車券

昭和43年6月に高畠駅で発行された、山形交通高畠線の乗車券です。

 

   


日本交通印刷調製の青色TTDてつどう地紋のB型券で、相互式となっています。活版の都合だったのでしょう、25円の「2」と「5」が段違いになっているところが面白い券です。


山形交通高畠線は奥羽本線糠ノ目駅(現在の高畠駅)から高畠へ至る5.2km、途中駅2駅の小さい路線でしたが、かつては二井宿駅までの10.6kmの区間がありました。しかし、昭和41年8月の水害によって高畠~二井宿間の運転が休止されてバス代行となり、そのまま昭和43年10月に廃止されています。さらに、残された糠ノ目~高畠間も、昭和49年11月に廃止されてしまっています。


この券の着駅である一本柳駅は糠ノ目から1つ目の駅で、最後まで残された区間の乗車券ということになります。

 

   


こちらは竹ノ森駅で発行された、糠ノ目までの往復乗車券です。


日本交通印刷調製の青色TTDてつどう地紋のA型券です。この券はコレクションの先輩からの頂きもので、往券と複券の双方が残された使用済券です。竹ノ森駅は高畠から糠ノ目寄りの1駅目の駅で、やはり最後まで残された区間の乗車券ということになります。

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